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検査結果のデータって面倒くさい事になってる。

日本の医療ICTは遅れていると言われています。通信技術、アプリケーションの技術、エンターテイメントの技術など色々技術と言えどありますが、日本の医療情報で一番イケてないのは、私の解釈としてはデータの中身だと考えています。

ルールはある!というお話ですが、実際医療機関側が徹底出来ているとは限りません。

例えば保健指導の結果でも、検査結果を開いてみると、このようなパターンが。

①なし(情報提供) ②なし、 ③情報提供 ④無し ⑤ 3

データ提供で本来これらは標準的な取り組みとして「3」という数字を提供しましょう。3は保健指導する上で保健指導はせず、情報提供のみを行うという意味になります。

というルールになっておりますが、実際情報が届くとこんな感じです。

本当に実際の所、全く情報提供すらしていない時もあるかもしれません。

こんなのが、数万件それぞれの施設オリジナルの表現でデータ届いたら。

検査結果の単位、小数点何桁、単位の表現、同じ検査だけど試薬が違う場合の対処、検査する機械が違う事による基準値の違い。 同じ白血球の数字を見るだけでも違う。

提出先に社会的影響力があり間違った情報を送ってきた場合は、受付しない、医療費を支払わない!というようなデータがイケてない事による罰則が緩い。

閲覧できたらいいやん。認識できたらいいやん。そんなん調整してる暇ないもん。

・・・弱者の受けとる側は、データを出す側に従わざるをえません。

それを受けとっている患者さんは紙で受け取り、文字で認識しているので、潜在的なシステム的な課題は見えなかったりします。毎年受けとる検査結果も検査する場所によって異なるのが実際です。

パターンが分かってくると、こういう意味で送ってきているのだろうなという事を学習し、現場の独自ルールを本来の標準的な提供方法だと〇〇ですよね。という助言が出来るようになるかも。

こういうのも、課題としてそもそも感じている人が少ないのです。
沢山処理してみないとわからない事なのかもしれません。

2021年9月頃から順次、マイナポータルではご自身の検査結果が閲覧可能になっています。

昨今は日本全国からデータ提供が行われ、一人一人のマイナンバーカードで照会すると自身の検査結果や薬の内容が取得できるようになっています。少しずつ取り扱う事業者が増えてくると思いますが、こういう標準化の取り組みに尽力されている組織や人がおりまして、こつこつルールにして処理を遂行してゆく事で、一人一人に届けられてゆきます。

■マイナポータル
https://myna.go.jp/

■JAHIS(健康診断結果報告書規格Ver.2.0)
https://www.jahis.jp/standard/detail/id=659

厚生労働省(特定健診・特定保健指導について)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html

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