サードプレイスを軸に、現在3つの事業を展開するTOMOIKI VENTURES。アイデアをブラッシュアップし、事業化していく過程を経験できるのはベンチャー企業ならでは。大屋さんは、TOMOIKI VENTURESに入社したことで「人生をショートカットできた」といいます。
20代にして代表直下のポジションで事業を形にする大屋さんが感じる、TOMOIKI VENTURESの存在意義とは。
大屋 喬史/管理本部
同志社大学を卒業後、新卒でセキスイハイム近畿株式会社に入社。2年間新築住宅の営業職として従事。2020年7月にTOMOIKI VENTURESに入社し、代表直下のポジションでプレイングマネージャーとして経営戦略などに携わっている。
三つの事業に共通する“人生を豊かにする”ためのサードプレイスという考え方
ーーTOMOIKI VENTURESが行っている三つの事業について、簡単に教えていただけますか?
三つともバラバラな事業ですが、どれも人生をより豊かにするための「サードプレイス」という考え方を大事にして取り組んでいます。
1つ目はTOMOSUBA(トモスバ)。「学生の心に火を灯す」をコンセプトに掲げ、東京四ツ谷を拠点に、オフラインで大学生が集まるコミュニティラウンジを構築しています。家、学校に次ぐサードプレイス(第三の場)として、自宅や学校で習ってきたこととは違う新しい体験・学びを提供する場として運営しています。
2つ目のe2PARK(イーツーパーク)は、小中学生をメインとしたプログラミング教室です。日本では深刻なデジタル人材不足が問題視され、昨今の小中学校ではデジタル教育が進展しています。そんな中e2PARKでは、本来のプログラミング教室とは異なる、Minecraft、Scratch、ドローンなどのゲームでの教育を通じた「探求学習」を大事にしています。そうすることで、子どもたちの「やってみたい」を引き出し、学校では学べない学習の場を提供しています。
3つ目は35歳までの若手特化型の人材紹介事業です。これも求職者の人生をより豊かにするため、選択肢を広げるために行っている事業です。しかし、先に紹介した二つの事業では「学びを得る」ことに注力していることもあり、無理に多くの企業を受けてもらう必要はないとも考えています。何より求職者に寄り添うことを優先し、本当に人生が良くなるきっかけとなるような転職サポートを目指しています。
代表の「したい」を形にすることが仕事。遂行力を評価され代表と良いタッグに
ーー大屋さんは代表直下のポジションだと伺いました。具体的にはどのような業務をされているのですか?
簡単にいうと、代表の経営戦略を具体的に実行することが私の業務です。代表の「したい」の意向を実現するために戦略を立てて、決まったら「この施策をやります」と代表の承認を得ます。それから、実現にあたってメンバーへの落とし込みを行い、実際に動いていく。一緒に動くメンバーの進捗確認や管理を行っていくようなイメージです。
業務の幅が決まっているという訳ではないので、マネジメントだけでなく、私自身もいちプレイヤーとして営業活動もしていますよ。事務作業も、雑務もしています。
ーーとても難易度の高い業務を若手でやっているのがすごいです!どういった部分が評価され、今のポジションになったのでしょう?
ありがとうございます。私自身、とても心配性な性格で。それが良い方向に評価されたのかもしれません。心配性がゆえに、すごく細かいところまで気になって仕方ないんですよね(笑)。マイナスなことを考えてしまうからこそ、事前準備や対策もしっかりするタイプなんです。そういった性格もあり、前職のセキスイハイム近畿株式会社で働いていた頃から指示に対する遂行力が他の人よりも高かったと思います。新人営業の中で優秀賞もいただきました。
代表は、0から1を生み出し、ある程度の形まで持っていくことが得意な方なんです。新しいチャレンジをしたり、新規事業を立ち上げたり、前に突き進む力が本当に凄くて、あえて後ろは見ずに突っ走るようなタイプです。しかし、攻めた分、守りも必要。その守りの部分を私がやっているようなーー代表と私は対照的で、役割分担がしっかりできているからこそ任せていただけているのかもしれません。
これからの日本の鍵を握るのはサードプレイス?TOMOIKI VENTURESにしかできない価値提供とは
ーーサードプレイスの始まりであるTOMOSUBA事業の誕生について教えてください!
新しいものを生み出すって、ワクワクするじゃないですか。昔は人が集まり協力し、何かを生み出すことが多かったと思うんです。現代では、個が動くことが増え、昔のように生活の中で集まって何かをすること自体が減ってきた傾向にあると思っていて。だからこそ、もっと人と人のつながりができる場所を作りたいと考えていました。そんな中、大学生の学びのきっかけになるような、集まって新しいビジネスや何かが生まれるような場所を作り、コミュニティ文化を作り上げたいと。そんな想いからTOMOSUBAは始まりました。
採用に課題を持っている中小企業が多いこともわかっていたので、大学生のコミュニティと企業のビジネス体験を掛け合わせれば、事業として成り立つのではないかという想いもありました。法人から支援してもらうことができれば、学生には学校ではできないようなビジネス体験の機会とサードプレイスの提供ができるようになるはずだと。
実は、TOMOSUBAをはじめ、TOMOIKI VENTURESの事業はアイデアベースで作り上げられています。初めは小さなアイデアがパッと生まれ、そこから誰かがアサインされ、事業として成り立つようブラッシュアップされ、どんどん形になっているんです。みんなで作り上げる面白みを感じられるのは、TOMOIKI VENTURESの良さだと思います。
TOMOSUBAは大学生のために作られた事業ですが、もっと幅広い世代、違う年齢の人たちにもサードプレイスを提供したい。その軸から、続いてe2PARK、人材紹介事業も立ち上がっていきました。
ーー大屋さんが考える、サードプレイスの価値提供とは何なのでしょうか?
TOMOSUBAでいうと、現状、利用する学生の満足度が非常に高いんです。将来のキャリアにつながる学びや新しいきっかけを求めて利用している学生が多く、実際にTOMOSUBAで始めた自分たちの取り組みを強化していきたいと自ら学生団体を立ち上げて活動している人もいます。TOMOSUBAを経て、自ら一歩踏み出している学生が多い印象で、そういう意味では学びやきっかけの場として価値提供ができているのではないかと思います。
実は、サードプレイスの重要性は以前にも増して高まってきています。経済産業省の「未来人材ビジョン」のデータによると、2020年に約7,400万人だった日本の生産年齢人口は、2050年には約3分の2の5,300万人ほどまで減少するそうです。今よりはるかに少ない人口で社会を維持するには、働く環境や社会システム全体を見直す必要があります。
このような背景から、企業は人に投資をして教育し、働く人も自ら学習していくべきだといわれていますが、日本はほかの国々と比べ人材投資への取り組みが低い水準に留まっています。このままでは、日本の競争力がますます低下していくかもしれません。経済産業省も教育機関だけに対応を求めるのではなく、「学校の外で多様な才能を開花させる『サードプレイス』を広げるべき」としているんです。
画像引用:未来人材ビジョン
ーー世間的にもサードプレイスの重要性が増していると。現代の傾向を大屋さんはどのように感じていますか?
私もサードプレイスの重要性は感じています。今の時代は、良い意味で個人に委ねられるような時代になってきました。終身雇用の会社員だけではなく、フリーランスになったり、自分で起業したりーー選択肢がたくさんある世の中になりました。だからこそ、型にはまったことだけではなく、自ら情報をキャッチできる人は選択肢がどんどん広がっている印象です。一方で、そういったきっかけがない人は淘汰されてしまう世の中とも捉えられると思っていて。学校で習う、教科書通りの学習ではそういうことは教えてくれませんからね。
だからこそ、自己課題解決を提供できる場所としてサードプレイスがものすごく大切になってきていると思います。サードプレイスを増やすことで格差をなくしたいと思います。SDGsでいう「質の高い教育をみんなに」という項目にも当てはまるものですね。そういった文脈では、都市部だけでなく地方にも質の高い教育を届けたいですし、それが地域の発展につながればと思います。
ーー今後、事業への期待はいかがですか?
どの事業も「サードプレイス」の概念を持ちながら展開している共通点はTOMOIKI VENTURESの色であり、今後も大切にしていきたいところです。先ほどお話したように、経済産業省でも「サードプレイス」を広めていくべきだと発表していますし、貢献できる場所はますます増えてくると思います。
e2PARKに関しては、競合がいない状態です。ただのプログラミングスクールではなく、探求学習・自己学習をしている場を提供しているのは弊社だけなので、今やっていることをさらに強化することで我々にしかできない価値を提供し続けられると考えています。
質の高い教育を全国に。人生を豊かにするきっかけを増やし、社会課題の解決につなげる
ーー今後の展望についてお聞かせください。
質の高い教育を、都市部だけではなく地方にどんどん展開していきたいですね。e2PARKのようなスクール、TOMOSUBAなどの学びの場を全国いろいろなところに作ることで、日本の教育も変化していくと思います。日本ではIT人材の不足が深刻化していますが、TOMOIKI VENTURESの事業を通してそういった社会課題の解決や地方創生にも貢献していきたいです。
ーーでは、TOMOIKI VENTURESに入社する魅力はズバリどういったところでしょうか?
TOMOIKI VENTURESには、成長の機会が山ほど転がっています。ベンチャー企業でスピードが速い分、頑張れば頑張った分だけ結果はついてきます。20代のうちにポジションをもらえたり、結果次第では給料がついてきたり。事業を大きくすることや、ブラッシュアップし一緒に作り上げるような経験もできます。
事業内容としてもこれまでお話した通り、社会課題や地方創生、SDGsなどのことを考えた社会に良い影響を与えるために仕事ができるので、そういった経験も魅力だと思いますね。これだけの経験ができ、その分成長もできる。TOMOIKI VENTURESは人生のショートカットができる場所だと思っています。
ーー最後に、どんな方に入社してほしいですか?
事業を形にしていくことになるので、常に挑戦が伴います。そのため、常にチャレンジングな性格で、新しいことにワクワクする方が良いのではないでしょうか。
スキルや経験があるに越したことはありませんが、何よりも大切なのはマインドです。挑戦してみたい気持ちがある方や、自己成長にやりがいを感じる方だと向いている環境だと思うので、一緒に働けると嬉しいです!