私はダックビルに来る前は挨拶が苦手で人と目を合わせることも怖いと感じてしまう人でした。しかし、ダックビルに入社して一週間、すでに挨拶が怖いと感じなくなり、自分の声を相手に届けようという意識が生まれるようになりました。
このように変化できるようになった考え方をお話していきたいと思います。私が元々挨拶が苦手だったのは相手から無視されるのではないか、という怖さから来ていると思います。
そういう「嫌われるのが怖い」という考え方は少し自分本位でもあるということに気づきました。しかし、「相手に安心感を与えたい」という相手基準の考えに転換すると、自然と「自分の元気な声で挨拶を届けたい」という風に自分の考えが変化するようになったことに気づきました。
ここで、野口社長推薦図書の「嫌われる勇気」について少し取り上げたいと思います。この本では「自分と他者の課題は分離する」ということが強調されています。
自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうでもできない話です。—「嫌われる勇気」岸見一郎 / 古賀史健
自分の状況に当てはめて考えると、「嫌われるのが怖い」とは言いつつも、自分のことを好きになるか嫌いになるかは他者の課題であって自分が踏み込む問題ではありません。
一方で相手に安心感を与えたい、そのために自分の元気な声で挨拶を届けたいというのは他者に嫌われないようにするために自分がやるべき課題だと言えます。
私にできることは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」です。
挨拶に限らず、私は一社会人として、身だしなみ、振る舞い、言葉遣い、あらゆる所作が「自分が好きかどうか」という自分本位のものではなく「相手にどんな印象を与えるか」という相手目線を起点に考えていきたいと思います。
自分のこの選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって自分にはどうでもできない話です。
人は成長したいと思う時、現状維持から脱却し、新しい行動に挑戦する必要があります。しかし、新しい行動は居心地悪さが伴うため、人は今までの居心地の良いやり方に留まろうとするし、留まるための言い訳を作ろうとします。そのため、成長するためには居心地の悪さを乗り越える「勇気」が必要です。
私の成長に必要なのは「勇気」だけなのです。