ダックビルでは以下のような社是社訓を掲げています。
社是:人々に愛され続ける企業であること
社訓:人に優しさを、人々に驚きを、誠実に届ける
自分が初めてダックビルを訪れた時から、野口社長は「愛されることが大事なんだよ」と話を私にしてくださいました。
しかし、そういった立派な理念を掲げること自体は簡単ですが、それを行動に移すことは簡単なことではありません。一個人として生活の中で実践することも難しいのに、企業全体に浸透させることはどれほど大変でしょうか。
ですが、私は入社一日目で、社是社訓で掲げている精神が社員一人一人に行き渡っているのを感じました。その具体的なエピソードをいくつかご紹介します。
みんなの机が綺麗なところ
オフィスを見渡すと皆さんの机がとても綺麗な印象でした。長く働くと机の上が荒れがちですが、社歴が長い方も、驚くほど無駄なものが置かれていなくてスッキリしている印象でした。トップの画像はダックビルで社歴が長い方のデスクを不意打ちで撮ったものです^^
挨拶が徹底されているところ
朝、オフィスに入った時、「おはようございます」というと、社員が一斉に返事をしてくださいます。また、出社時だけでなく、外出前や戻ってきた際も、オフィス全体に一声かけ、それに対してみんなが反応するのが習慣になっています。
お客さんが来たらみんな立ち上がって挨拶しますし、それが宅配便の人だったとしてもお客様として接します。
そのような心遣いが、活気のある暖かい会社の雰囲気を作り出していると思います。
朝の15分前出勤
出勤時間の15分前までに出勤するというのがこの会社のマナーだと教わりました。掃除や勉強会がある時は開始時間の15分前に出勤します。業務が始まる前に何か自分に依頼をしたり相談したいと思っている人がいるかもしれないから、それができる余裕を持てるようにするための配慮だということを教わり納得しました。
業務時間はギリギリ来るのではなく、余裕を持ってきたほうがいいよねという認識はどの職場でもぼんやり存在するとは思いますが、それを明確に定義しているところがすごく良いと思いました。
身だしなみがちゃんとしている
ダックビルではカジュアルすぎない服装が求められます。
私が持っていた服はカジュアルすぎるものばかりだったので、服がない!!!と急いで買い足しました。
私は自分が着たい服を会社にも着ていきたいと以前は思っていましたが、誰も不快に感じさせない好印象の服を着ることは、相手への配慮でもあるということを教わりました。またそういった相手への配慮はユーザー視点が重要視されるデザイナーとしても大切な心構えだと聞いてとても納得しました。
でもあまりフォーマルすぎると堅苦しいから、「崩してもいいんだよ」とも言われます。絶妙なラインが難しいですね笑
自分はそういった視点を持った上で会社に着るための服を真剣に選んだのですが、その服を会社に着ていくと、朝一番に野口社長が「お、かっこいいな」と言ってくださったのが個人的にとても嬉しかったです。
社会人としての基本は「愛される基本」
このように、ダックビルが求める「社会人としての基本」はとてもレベルが高いと感じました。私は会社訪問でその雰囲気を見て、自分も入社後、同じレベルでそういった基本的なマナーができるだろうかと不安に思うこともありました。
これだけマナーが行き届いているということは実はスパルタなのかもしれにない、「何でこんなこともできないの?」怒られたらどうしよう。。。と不安に思ったりもしました。
しかし実際に入社してみると、そんなスパルタな指導をする人は1人もいなく、野口社長も、社員の方々も、一つ一つ、愛と誠意を持って教えてくださいます。
できなかったことがあったとしても、「次からこうしてみたらどうかな?」「こうすればもっとよくなると思うよ」と具体的に、かつ優しくアドバイスしてくださいます。また、そういった注意を受けることは決して悪いことではなく、他人のアドバイスを快く受けいれられる人が成長するんだよという「愛されるコツ」も教えていただきました。
仕事には、努力をすれば100%できることと、そうでないことがあります。後者は才能や素質が結果を左右する場合があり、全ての人が同じように努力しても同じ結果が得られないこともあります。
でも、上記のような社会人としての基本的なマナーは誰もが努力すれば100%できるようになれる機会が平等に与えられて、努力すれば必ず報われることだと思います。当たり前のことが当たり前にできるようになることは容易なことではありませんが、それが信頼に繋がり、「この人に仕事を任せたい」と思われるようになるということを学びました。
それは「人に優しさを、人々に驚きを、誠実に届ける」ための基本的なことであり、それらの積み重ねによって「愛され続ける」ようにもなると思います。私もこれからダックビルの一社員として、基本的なことから誠実に一つ一つ身につけて、会社と社会に貢献していきたいと思います。
社会人としての基本的なマナーは、相手への気遣いでもあり、ユーザーへの気遣いが求められるデザイナーとしての力量にも直結してくるものだと思います。ということで次回は「挨拶から分かるデザインの上で大切なこと」というタイトルでさらに深ぼっていきたいと思います。