製造現場で活躍する産業ロボットや、受付や配膳をしてくれるサービスロボット、会話や動きによって人とやり取りをするコミュニケーションロボットなど、私たちの暮らしの身近な存在になりつつあるロボットたち。中でもサービスロボットは、業務効率化や人件費の削減ができることから、導入する飲食店やショッピングセンター、公共施設が増えています。
「ちょっと待って!どうして急にロボットの記事??」と思われた方!
バディネットでは、携帯基地局工事だけではなく、サービスロボットやクラウドカメラといった様々なloT/ICT機器の設置や保守を行っており、「この事業内容…もっと多くの方に知っていただきたい!」と思い、このような記事を作成してみました。
今回は、『サービスロボット』に着目して社員インタビューを行ってみましたので、最後まで読んでいただけますと嬉しいです!
登場していただくのは、エンジニアリング事業部IoT/ICT NWエンジニアリング課主任の立原さんと、エンジニアリング事業部IoT/ICT NWエンジニアリング課の劉さんです。
劉さん(写真:左)
趣味はアニメ鑑賞、美味しいものを食べること、お天気の良い日の散歩。
特に好きなアニメは「家庭教師ヒットマン REBORN!」と「呪術廻戦」。
立原さん(写真:右)
趣味はツーリングとゲーム。
好きなツーリングスポットは奥多摩周遊道路と伊豆。
Q.自己紹介をお願いします。
立原さん
IoTやICT分野における新しい技術を活用した各種プロジェクトを手掛けています。
主にテックベンチャーのお客様を中心に企画営業や、案件化後の業務の運用構築と立ち上げなどを担当しております。具体的には、既存クライアントや新規クライアントから寄せていただく「新しい〇〇という技術を使ってこういった事を実現したい」「いついつまでにこれをやってほしい」といったお問い合わせに対して、「こうすればできる」のアンサーを部門を横断して検討し、答えを出して提案、ご発注いただいた時には社内の運用体制を整えてローンチさせるといった業務になります。
IoT(=モノのインターネット)の業界では、言葉の通り、従来の電気通信事業者様だけでなく、様々な業界のお客様と関わらせて頂いております。
例えば「アグリテック」の文脈では農業や畜産業の方々と、「配膳ロボット」であれば飲食店やサービス業の方々と。それぞれ業界特有の言葉や慣習、オペレーションが存在しています。それを事前に良く聞き学び、それぞれ業界の慣習や課題に合わせた適切な提案をすることに心がけています。
劉さん
エンジニアリング事業部 IoT/ICT NWエンジニアリング課の劉です。
主な担当業務はバックオフィス業務になります。
具体的には、案件の進捗管理や検収業務、報告書作成業務などを担当しております。チームで抱える業務が円滑に進められるよう、効率的な伝え方を意識しながら、日々の業務に従事しています。
私は中国出身なのですが、コロナが明けて5年ぶりに帰国した際、空港やレストラン、ホテルといった場所で、多くのロボットが導入されている様子を目の当たりにしました。こういった景色を直接見た経験は、今の業務に活きているのではないかと感じております。
Q.所属部署のご紹介をお願いします。
立原さん
私たちIoT/ICT NWエンジニアリング課は、名前にある通り、IoTやICTといった通信に関連する様々な技術を持ったプロダクトの設置・保守を行う課となっております。
移動体通信(モバイル)や回線といった通信工事以外の分野に特化して訴求していこうというコンセプトがあるのですが、バディネットのビジョンである「不自由を減らすIoTの社会を創り、世の中をもっと笑顔にする。」を実現させるべく、チームメンバー全員で頑張ってます!
劉さん
IoT/ICTプロダクトといいますと、あまり馴染みがないように思われやすいのですが、実は私たちの生活のすぐそばにいます。
例えば、ファミリーレストランにある配膳ロボットや、駅や空港に設置されているクラウドカメラ、コンビニやデパートでCMを流しているデジタルサイネージなどがあります。このような最先端技術は、AIとの組み合わせ等でますます技術革新が進んでおり、社会に散らばるあらゆる課題を解決しています。
私たちの課では、こういったプロダクトの導入や保守などを幅広く扱っておりますので、IoT/ICTプロダクトをより日常生活に浸透させるだけではなく、「社会をよい便利に」「技術の力でで今ある多くの不自由を過去のものにする」ことがミッションである課だと感じております。
Q.バディネットがサービスロボットの導入保守を手掛けるようになったきっかけを教えてください。
立原さん
きっかけというか、サービスロボットの導入保守を弊社が手掛けることはもともとの目的でしたので、特別なきっかけがあったわけではありません。中国のロボティックス企業を中心にマーケティング、ディスカッションを重ね、現在のような事業の形になっている、と言った感じです。
バディネットは全国で携帯通信基地局建設やネットワーク工事など各種通信建設工事業を大きく展開していることから、どちらかというと大きな通信インフラに関わる工事を生業にしている会社だと思われていることが多いです。
ただし、我々の掲げるVISIONは「不自由を減らすIoTの社会を創り、世の中をもっと笑顔にする。」。MISSION「すべてのモノが繋がる社会を、人とテクノロジーの力で、創っていく、守っていく。」です。つまり、私たちが手掛ける事業の対象はインフラにとどまらず、その上で動くIoT機器やロボットなどのプロダクトも当然に含まれているのです。
特に、これらIoT/ICTプロダクトの導入保守は、携帯基地局などのインフラ工事と比べて一つ一つの金額が安く、24時間365日であらゆるインシデントが発生することから、多くの工事会社が手掛けたがらない領域です。
私たちは『通信建設テック®』という強い武器と、今まで培ってきた全国の施工体制を組み合わせ、これらコストと先ほども述べた『3any』の課題を解決していることから、現在多くの引き合いを頂き、対応分野の裾野も広がっていきました。
今では、サービスロボット以外にも、各種IoTセンサー、ローカル5G、AIカメラ、サイネージ等々、多岐に渡るプロダクトの設置・保守を行っております。
ーたくさん取り扱うプロダクトがあるのですね…!どのようなチームを組んで、ご対応されているのでしょうか。
正直、ここは大変苦労しているところです。苦笑
やはり最先端技術(=未知の世界)を手掛けていますので、「経験者」という人がほぼいません。
とは言え、要素技術は過去にも散らばっていましたので、この経験者をできるだけ多く集めチームを組んだり、ベンダーやメーカー様と勉強会を重ね、時には社内で機器やロボットを分解して構造を知ることからマニュアルを作りあげたりしています。
とにかく『不自由を減らす』これらの最先端機器が広がる世界を創る守るという個々のメンバーの強い意志がクライアント様と手を取り合いながら試行錯誤で一歩一歩進んでいるというのが正しい表現かもしれませんね。
ただ、この歩みがいつか世の中に大きな意味を持つと私は信じています。
Q.業務の中で、苦労する事ややりがいを感じる瞬間を教えてください。
立原さん
苦労する点は、まさにパズルのように様々なファクトを組み合わせ解決策を見つけていくという部分です。お客様からは、エンジニアリング事業部のみで完結する工事や保守の業務だけでなく、コンタクトセンター事業部と連携したコールセンターでの工事調整業務や受付窓口業務、ロジの部門と連携した物流業務、開発事業部と連携した専用アプリの開発等、様々なご依頼をいただきます。
プロジェクトごとにそれぞれオリジナルの運用体制を整える必要があるので、その都度「どんな提案がいいのか?必要に見合っているのか?実現可能なのか?」と、社内を横断して多角的に考える必要があることは苦労する部分でもありますが、同時に大きなやりがいを感じます。
ただ、だからこそ、私たちは「工事会社」ではなく「お客様のタスクを解決するソリューションカンパニー」なんだとメンバーと意思統一を図り個々の問題に楽しんで向き合っています。
ーロボットの設置や保守の現場では、具体的にはどんなことが行われているのでしょうか。
直近ですと、「ホテルの催事場の飲食スペースを掃除するロボットが故障した」というお問い合わせをいただき、保守作業を行ってまいりました。その際は、ライトを照らしながら、各部品を分解したり、外したネジをピンセットで取ったりして、パーツの交換を行いその場でロボットを復旧させてきました。
(こちらはホテルのロビーの床で寝そべりながらやっていました!笑)
心がけていることは、とにかく知見を貯めて、体制に広く水平展開すること、そしてそれを実現する仕組みを作ることです。ロボットは数千数万のパーツで構成される複雑な機械です。ですので、全てのインシデントに対応する知見を現場作業員が頭で覚えることは不可能に近いことです。
だからこそ、この知見を水平展開するシステムとコントロールセンターでこの知見をサポートするなどの仕組み作りが一番肝心だと考えています。
あとは、とにかくすぐに駆け付けること!!これを実現するための、保守体制の構築ですね。困っている人が目の前にいるわけですから、当たり前に一分一秒早く駆けつけることを大切にしています。
劉さん
扱っているプロダクトは身近にあるものですが、メカニズムやパーツ、部材の名称等は専門的な要素が強く、これらを覚え、理解することが、自身に必要なことだと感じております。
特に入社当初はわからないことが多かったので、かなり苦戦しました。ですが、理解が深まるにつれて、上司や先輩方に確認しながら行っていた業務を独力で進められるようになり、ここから達成感を抱くようになりました。また、業務全体を見たときに、自分が何を行えばチーム全体がより動きやすくなるのかを考えるところにも、やりがいを感じています。
ーメカニズムや専門用語を理解するために、努力されたことはありますでしょうか。
過去に行っていた業務の話にはなりますが、ローカル5G基地局を取り付ける工事のプロジェクトを担当していたことがあります。当時の私は、電柱や引き込みといった内容に対する知識が浅く、「早く詳しくならなければ…!」という気持ちでいっぱいでした。
そこで、通勤の道中などにある電柱を眺め、電柱についている機器の種類を確認したり、「これはなんの機器だろう?」、「これなら工事ができる!」という風に考えたりして、学習に励みました。
これまで関わったことのないものであったとしても、知識欲のアンテナを張ってることによって、日常のなんてことない景色からも様々な情報が収集でき、知識が定着するのだと、身をもって経験することができました。
Q.日本におけるロボット市場を、どのように見られておりますでしょうか。また、ロボット市場とバディネットはどう関わっていくのでしょうか。
立原さん
世界的にもですが、特に国内は深刻な人手不足が進み、今後ロボット市場がますます広がっていくことは間違いありません。
現時点では、配膳ロボット急拡大が目立つサービス分野での導入が先行していますが、今後は手術支援や介護、アシストスーツなどのメディカル分野、ドローン等の活用が進む建設土木、農業等の現場作業等に次々のロボットの導入が進むでしょう。
そんな中で、ロボットと括ってしまうといささか主語が大きくなりすぎてしまう感もありますが、私たちが対応できる範囲のものは全て関わっていきたいというのが個人的な意見になります。
先ほども述べた通り、ますます広がるロボット市場において、これを支えていくことは大きなビジネスチャンスであると同時に、数千数万の部品で構成されるロボットを数多く導入保守していくことは非常に難しいことです。
だからこそ、私たちは黎明期とも言える現時点から数多くのベンダー様やメーカー様と共に「バディ」として手を取り取り、課題に向き合い、経験と知見、技術力を蓄積し、今後の市場拡大にしっかりと対応できる体制と仕組みを整えたいと思っています。
劉さん
まだこの業務に携わる期間が長くないので、あまり会社的な視点で話せませんが、日本におけるロボット市場は、これから爆発的に規模が拡大していくと確信しています。
特に私たちも手掛けている配膳ロボットは、コロナ禍の非接触ニーズの高まりを背景に世界各国で導入が進み、2023年は小売、工場など飲食店以外での導入が進んでいます。
日本はまだだまですが、諸外国では宿泊施設などに導入されている配膳ロボットやお掃除ロボットはエレベーターと連携して稼働しています。
日本国内の深刻な人手不足を背景に、国内ロボット市場が拡大していくことは疑う余地はありません。
そんな市場の成長を前に「私に何ができるだろう?」、「少しでも社会の為に私の力を役に立てたい」と考えた時、やらなきゃならないことは沢山ありますが、まずは「今携わっている事業の1つ1つを大事にしていこう」と考えています。また、お客様がIoT/ICT機器を導入される際に迷いが生じないよう、知識や対応力を蓄積させ、「さすがバディネット!」と思われるようにしていきたいと思います!
最先端技術を前に一足飛びや圧倒的効率というのは難しい。ただ、私たちのその一つ一つの積み重ねがきっと「今ある多くの不自由が過去のものになる」明るい未来を創る一翼になると、私は信じています。
立原さん、劉さん、素敵なお話をありがとうございました!
今回のインタビューを通して、サービスロボットとバディネットがどう交わり合っているのか?ということを、明るみにできたのでは・・・!と思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
▼株式会社バディネット
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