【新】を追求し次世代に繋がる社会を創るというMissionのもと、株式会社GenectBoxを設立された代表の長坂さん。実は高校時代からビジネスを始め、大学を卒業後は、企業に就職せず自身の会社を立ち上げられています。
あえていばらの道を歩む意思決定をした背景はなになのか、またGenectBoxとしてどんな未来を見ているのか、長坂さんに伺いました。
長坂 基史 / Founder/CEO
2019年4月立正大学卒業後、合同会社FRONTPROJECTを設立。通信販売並びにライブ配信を経験した後、2021年1月に株式会社GenectBoxを自身で設立。わずか2年で以前からLIVEに携わってきた人脈や経験を活かし所属数1500名を突破させ、通信販売の実績では年商10億を超え、2023年はOEMでの販売を拡大し、ライブコマースとマッチングアプリの企画開発で飛躍を目指し新たな可能性を生み出す。
ビジネスのスタートは高校1年生。お金を稼ぐ仕組みを学び起業を確信
‐長坂さんの学生時代からのご経歴を教えてください
高校生の頃、友人からこんなサービスがあるよ。と教えてもらったのが「メルカリ」でした。当時は、高校生ながらにして、物が売れるという仕組みすらなかった時代でしたので、とても新鮮で。高校生ながらにしてカードゲームをメルカリで販売することをスタートさせ、こんな風にして物が売れるんだ、という仕組みを学んでいったんです。初めて物が売れて、自分の口座に現金が振り込まれた時、「これが自分で稼ぐということか」と興奮したことを覚えていますね。いまGenectboxでも物販事業は大きな主力事業に成長していますが、起点はすべてここから始まっていくことになります。
‐大学ではどのように過ごしていましたか?
高校生の頃に絶対起業するんだと強く意気込んでいましたので、まずは大学で経営を学びたいなと思いました。当時いろんな大学のオープンキャンパスで足を運んでいた時に、ここなら経営を深く学べる環境があるかもしれないと思い、立正大学に入学したんです。
当時は、「とくにかく稼ぎたい」の一心で、主力ビジネスを家電製品や日用品に絞って物販事業を行い、空いている時間で、アパレル、飲食、現場系、キャバクラのボーイやキャッチなど、バイト掛け持ち4つを同時にこなしながら大学に通っていました。
‐掛け持ち4つ、、、バイタリティーがすごいですね!
いまでは、若かったなとは思いますね!(笑)でも、あの時の経験がすごく活きているなと思いますし、キャバクラのキャッチってダークなイメージがあると思うんですけど、時給ではなく歩合制だったので、打たれ強さやマインドやメンタルなどがすごく鍛えられました。断られても前に出る勇気や根性もそこで磨かれた気がします。
ただ、大学1年生の時に留年をしてしまって。幸い物販の事業も調子がよく、大学にいる意味が見いだせなかったのも重なり、一度退学を検討したのですが、両親がそれに強く反対して。
昔から親には迷惑ばかりかけていたので、ちゃんと親孝行したいなと思い、再度大学に通い始めることにしたんです。
‐そうだったんですね。その後はどうされたのですか?
大学3年生になった頃、周りは就活を始め出したのですが、わたしにはサラリーマンという選択肢はさらさらありませんでした。なのでもちろん起業しようと考えていたんです。ですが、両親はどうしてもサラリーマンになってほしい、独立は反対だ、と許してくれず、とりあえず内定を取ったことだけ証明して、企業に勤めていることにしておこうと考え、内定をもらうために就活を始めました。
大学を卒業してからは、就職先は東京だから。と家を離れ、半年間フリーランスを経て、その後合同会社FRONTPROJECTを設立したんです。両親には申し訳なかったのですが、当時はこの選択肢しかなくって。その後1年間物販を副業で頑張っていた設定で、収支の状況などを両親に打ち明け、これで独立すると正直に伝えたんです。すると、意外にも「いいんじゃない」とあっさりOKがもらえて。おい、なんだよ、とは思いましたね(笑)
資金ゼロ、人脈ゼロ、ドン・キホーテに24時間張り付く超絶ハードな創業期
‐合同会社FRONTPROJECTではなにをされていたのでしょうか?
物販をメインに行っていました。家電製品から日用品を安く仕入れて、楽天やAmazonなどで販売する。その差分が利益になるビジネスモデルです。当時は社員もいなければ、潤沢な資産があるわけでもない。ましてやアドバイスがもらえる起業家やメンターの存在も皆無でした。
なので、毎日日用品の仕入れからスタートし、ドン・キホーテ内で売れそうな商品を探しては移動、まだ違う店舗でリサーチしては移動を繰り返し、気が付けば24時間ドン・キホーテで商品の仕入れを行うことも珍しくありませんでした。とにかく「必死」でした。これに尽きますね。
‐なぜそこまで自分を突き動かせたのでしょう?当時の源泉はなんでしたか?
ライバルの存在が大きかったですね。実は大学卒業後に物販のビジネススクールに通っていました。受講費は60万円。決して安くない金額ですが、なにも当時持ち合わせていなかった自分には必要な投資でした。そこでもちろん物販ビジネスや事業構築の基礎を学ばせてもらいましたが、なによりもよかった点が、スクール内には同世代ながら億単位で事業を作っている化け物がたくさんいたことです。とにかく負けたくない。越されたら追い返す。この連続で切磋琢磨しながら頑張れていましたね。1人だとまず無理だったかなと。
‐仲間の存在が大きかったのですね!なにか物販で工夫されていたことはありますか?
安くて仕入れて高くで売る。これが物販の基本ですが、短期的には稼げてもすぐにトレンドが終わってしまったり需要が低下する商品も多く、安定的かつ継続的にビジネスを回すことができる「仕組み作り」の壁にぶちあたったんです。そんな中、商品リサーチばかりを繰り返す毎日の中で、ずっとこれを続けていては将来性がないなとふと感じ、「モノ視点」から「ヒト視点」に切り替えようと思いました。具体的には、その商品を扱っている店員さんやオーナーとの信頼関係を意識し、常に安定的に安く仕入れが確保できるルートを構築することに積極的に動いていったんです。いままではドン・キホーテで商品ばかりを意識してリサーチをしていたのを、店員さんにフォーカスし、長くお付き合いしていただけるヒトに視点をピポットし、事業を展開していきました。やはりどんなビジネスでも根源は人対人なので、人との接点を強化したことにより商品リサーチの工数が削減され、安くで大量に仕入れてるルートを確保することができたんです。結果たった1人で最高年商6000万円まで売り上げることができました。
若者が熱狂できるようなサービスを創りたい。少子高齢化時代に逆行するGenectBoxが目指す未来
‐合同会社から株式会社に変えたのはなにか理由があるのですか?
シンプルに上場を目指すことに決めたためです。どうせやるからには大きなことを成し遂げたいとずっと思っていました。FRONTPROJECT時代、物販である程度のスケールにまで成長はさせれたものの、そこからの未来に行き詰まりを感じていたんです。そんな2020年の頃、私が今はやりのマッチングアプリを一ユーザーとして活用していた時、なぜ世の中のマッチングアプリは1対1で異性同士をマッチングさせるのだろうか。と疑問に感じたことがありました。もっとラフに友達同士でマッチングできた方が楽しくない?と、そう思ったんです。しかし、なぜか1ペア同士のマッチングしか世の中にない。であれば自分が作っちゃおうと。そのような背景からZ世代向け2対2のマッチングアプリ「4face」の構想が浮かんだのです。※現在開発段階
‐新しい発想ですね!Z世代向けというのはなにか拘りがあるのですか?
若者の発想力とバイタリティーは無限の可能性を秘めていると考えているからです。いまの日本は超高齢化社会で2022年の出生率は80万人を切りました。凄まじい勢いで人口減少が進み、高齢化が進んでいる。私は高校時代からビジネスを通して、学歴や能力がなくても挑戦の心さえあれば何者にでもなれることを身をもって確信しました。どんな人にもチャンスがあるんです。そして、これからの日本を活気づけるのは間違いなく今の若者であり、若者こそが主役だと感じています。しかしながら、いまのご時世、様々なものが便利になりすぎてしまい、逆に生きづらさを感じ自分に自信が持てない若者も多くいると思うんです。そんな時に、Genectboxとして「若者を盛り上げることができる熱狂と興奮を生み出せるサービス」を通して社会全体を良くしていけたら。当社のビジョンでもある次世代へ繋がるサービスの提供と次世代でのスターの育成が実現できたら。世の中は必ず変わっていくと確信しています。
‐若者の活躍。とても興味深いです。そんな中で長坂さんが大切にされている価値観はなんでしょうか?
働きやすい環境作りでしょうか。かつて、FRONTPROJECT時代、フリーランスから1人で会社を立ち上げ、1人目の社員を雇用するまですべてオンリーワンで頑張ってきました。そこで感じたのは、今の会社の基盤をともに作り上げてくれた鈴木、阿部の存在。そしてカオスな環境でもついてきてくれる社員の存在です。そんなみんながいきいきと働くことを楽しめる空間や社風。すぐに困ったら助けて!と言い合えるコミュニケーションの取りやすさ。すべて働く社員のために、なにができるかを意識して経営に取り組んでいますね!
‐素晴らしいですね!最後に一言、メッセージをお願い致します。
当社は【新】を追求し次世代に繋がる社会を創るをMissionに、物販・ライブ配信・アプリ開発の3事業で経営しております。4年後の2027年には新規上場を目指しており、100名、200名と社員を拡大させながら、若者が輝く未来を応援する企業に成長していく未来を本気で見ております。ただ、まだまだこの未来の実現には、仲間が足りていません。全くといっていいほどです。なので、少しでも当社の思い描く未来に、また日本の若者の未来に共鳴し、共に上場までの道のりを伴走していきたいと思ってくださる方がいたら、お話させてください。一緒に人生を変革させましょう。お待ちしております!