なにをやっているのか
私たちKPMG Ignition Tokyo(KIT* KIT(キット)とはKPMG Ignition Tokyoの社内での通称です)は、KPMGジャパンの技術的なハブとして、監査・税務・アドバイザリーが共有できるデジタルテクノロジープラットフォームを提供しています。 そして、専門的知見と先進技術とのシナジー効果により、KPMGジャパンと、そのすべての顧客に利益をもたらすエコシステムの構築を目指しています。
常にテクノロジーの最前線から、膨大なデータを安全で柔軟に取り扱うことのできるプラットフォームの開発・運営、高度な解析を可能にするAI、わかりやすく解析結果をビジュアライズするための方法を追求していきます。最新テクノロジーを使って社内にあるデータ化されていない暗黙知を表面化させたり、経営判断がしやすいようにデータをVRや3Dで表示させたりすることを目指します。そしてKPMGジャパンがこれまで培ってきた監査や税務、アドバイザリーサービスといった専門的知見と、KITにある最先端のテクノロジーを融合し、お客様の変革のお手伝いをしていきたいと考えています。
最先端のテクノロジーの知識を集積させるため、KITでは、クラウド、AI、ブロックチェーン、IoTの先端技術の専門家だけでなく、データサイエンス、データ可視化、クラウドアーキテクチャ、システムセキュリティといったデジタル領域の多様な専門家を国内外から集め、他のテクノロジー企業との協業も積極的に進めていこうと考えております。アジャイルやDevOps(Development and Operation)の手法を用いて、素早いPOC(Proof of Concept)の提供やグローバルと連携した共通基盤とそのソリューションの提供をKPMGジャパンの各エンティティと協業して創発していきます。
私たちの最大の魅力は、「グループ会社で生み出すシナジー」です。会計監査・税務に関する卓越したナレッジ、クライアントから高い評価を受けているコンサルティング、それらをKITが持っているテクノロジーで融合させ、今までなかったソリューションを新しく提供してく。それこそがこのKITで働く事の醍醐味と言えるでしょう。
KITでは現在、以下の技術領域に力を入れてます。
1. Secure Computing
監査情報・税務情報・アドバイザリー情報などKPMGが取り扱う情報群を一元化し、より安全な状態で処理することを可能にする技術。
【キーワード】
・ブロックチェーン(分散型台帳技術、データ履歴)
・暗号化状態での情報処理(各種秘密計算、抗量子計算機レベルの暗号処理)
2. Knowledge Processing
画像・文字・音声などの非構造データから情報を抽出・認識・データベース化。
集約された構造データ間を結合し人間の知識・感覚に沿った意味的価値を獲得。
【キーワード】
・データ分析、予測
・言語・画像・動画理解、文章要約・文章生成
・ 暗黙知可視化
・意味的価値の獲得
・Location Intelligence
3. Intelligent Agent
ある特定の分野において集約された情報知識をもとに,人間との自然な対話を可能とする知的感覚を有する
エージェント。
【キーワード】
・知的応答インターフェース
・AIチャットボット
・音声エージェント
・ロボティックスを含めたインタラクション技術
4. Scientific Visualization
効果的な視覚・聴覚・触覚的フィードバック技術。Business Intelligence toolsを始めとしたデータ分析・グラフ化技術。
【キーワード】
・3次元グラフィックス表現
・Location Intelligence
・没入型VRディスプレイ
・情報提示ARグラス
・触覚デバイス
・対話的システム
・BI tools
5. Smart Transaction
人間が検知不可能な異常の発見、 意図的かつ悪意の処理の検出。
KPMGの業務の根幹といえる部分への貢献を想定。
【キーワード】
・簡易なRPAからより高度な自動化技術
・誤り検出・フォレンジック技術
6. Edge Computing & IoT
IoTを中心としたリアルタイムデータキャプチャー技術と高速処理のための次世代コンピューティング技術。
【キーワード】
・リアルタイムデータキャプチャー
・エッジデバイス処理
・センシング技術
・Location Intelligence
なぜやるのか
近年ますます進歩を遂げるデジタルテクノロジーは今までの世界を大きく変えようとしています。実社会とオンラインの境界線があいまいになり、オンラインとオフラインを融合し新しいサービスを顧客に提供していく、そんなことが現実になってきています。顧客情報や行動そのものがデータ化されることによって、その膨大な量のデータをいかに素早く分析しサービス品質の向上につなげてくか、というのがビジネスの大きな課題となってきています。それに伴い、企業側のシステムも当然ながら猛烈なスピードでデジタル化が進んでいます。
しかしながら、急速に進むデジタル化によって今まで見えていなかった様々な問題が起こるようになりました。社内での機密情報、例えば社員の人事情報や顧客情報、監査に必要な会計情報など、がデジタル化すると、それをどうやって法律に則り管理しなければならないのか等、今まで存在しなかった問題が起こっています。私たちの仕事は、デジタル化によってさらに複雑化されたビジネス上の問題を、今まで培ってきたナレッジを元に最新のデジタルテクノロジーを融合させ解決に導くことです。
当然のことながら、「今まではこうやっていた」という考えは通用しません。私たちが直面するのは今まで見たこともないような新しい課題ばかりです。常に「問題の本質はどこにあるのか」「どうすれば解決に導くことができるのか」を考え、必要があればグループ会社の力を借り未知の問題を解決していかなければなりません。過去の経験で未来を図るのではなく、新しい何かを考え作り出す力が求められています。
どうやっているのか
世界29か国から社員が集まるKPMG Ignition Tokyo(以下KIT)は、日本の一般的な企業に比べ、とてもユニークな職場環境と文化を持っています。特に技術部門は、9割が外国籍社員となっており日本で働いている感覚がなくなるかもしれません。コミュニケーションの取り方ひとつをとってみても、いろいろな言語が飛び交い、はじめは戸惑うことが多いかもしれません。異なる文化、異なるバックグラウンドの人と理解しあい働いていくためには、さまざまなスキルが必要です。もちろん専門の知識は重要ですが、チームの一員として常に積極的に関わっていくことが大切です。
また、KPMGジャパン全体では、”Our values" (私たちの行動指針)というものを作り、異なる文化的背景を持った社員同士がチームとなって働く際の理念を共有しています。
<Our Values>
Integrity
誠実に行動する
Excellence
自己研鑽を重ね、高品質なサービスを提供し続ける
Courage
正しいことを追求し、新たな価値創造に果敢に挑む
Together
互いに尊重しあい、多様性を強みに変える
For Better
未来を見据え、社会の発展に寄与する