リサーチアンドソリューション広報担当です。
リサーチアンドソリューションは、パッケージソフトウェアの開発・販売、モバイル端末を活用したシステムの設計・開発などをおこなう「システムソリューション事業」と、総務、経理財務、フリートマネジメント(車両管理・交通事故削減ソリューションの提供)、ITサポート等、プロフェッショナルなチームと最新技術を駆使した業務の効率化を実現するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを提供しています。
今回は当社のBPO事業を立ち上げ、本部長として事業を統括する児玉さんに、自身のキャリア、今後の事業の展開についてお話を伺いました。
BPO事業本部 児玉 真一
児玉さんの今までのキャリアについて
・児玉さんの今までのキャリアの歩みを教えてください!
社歴としては、建設業界、社労士事務所、今のリサーチアンドソリューションの3社になります。
大学では土木工学を専攻して、新卒でゼネコンに就職しました。港湾・護岸工事、海底トンネル工事などの海洋土木に特化したゼネコンで、施工管理という工事全体の管理をする現場仕事を3年ほど経験しました。
現場が始まる時には現場事務所が立ち上がるのですが、労基手続きや工事申請、労務関係など、会社を立ち上げるのと同じくらいの手続き業務が必要になるんですね。この業務を通じて、会社の中でのバックオフィスと言われる仕事に少し興味を持ち始めて、今のキャリアに繋がるターニングポイントになりました。
構造物が好きで土木工学を専攻していたくらいなので、施工管理という仕事にはやりがいもあったのですが、今後のキャリアをどう形成していくかを考えた時に、自分の強みや興味からバックオフィス領域で生きていこうと決意しまして、会社を辞めて、スクールに通い社会保険労務士の資格を取得しました。
・リサーチアンドソリューションにはいつ入社したんですか?
16年ほど前になりますが、オリエンタルコンサルタンツのグループ会社のシェアードサービスを展開している子会社(オリエスシェアードサービス)に入社をし、そこから今に繋がっています。吉井システムリサーチ(現リサーチアンドソリューション)がオリエンタルコンサルタンツのグループに入った後に、オリエスシェアードサービスと合併し、そこからリサーチアンドソリューションになりました。当社のBPO事業の原型は当時のシェアードサービスから始まっています。
入社当時は子会社設立時の申請や手続きのサポート業務、人事労務、給与計算や社会保険手続きの業務等を行っていました。従業員の方の労務管理のフォーマットを作ったり、社内規定の雛形を用意し会社ごとにカスタマイズしたり、フレームをつくって提供したりといった、会社を運営していくための土台づくりのサポートがメインの仕事でした。
・なぜリサーチアンドソリューションを選んだんですか?
リサーチアンドソリューションに入る前に、社労士事務所に勤めていたんです。労働保険事務組合という事業主に代わって労働保険に関する事務処理を行うところで、メイン顧客が個人商店だったのですが、もう少し事業を支えていくバックオフィスの実務を積みたいと思ったことから、オリエスシェアードサービス(現リサーチアンドソリューション)を選びました。
会社設立から人事労務のサポートまで、なんでも幅広くトライできる環境だったこと、また1社目がゼネコンだったので、業界の知見を活かせることも魅力でした。入社してみたら想像以上に業務の幅が広く、やることの多さに驚きましたが(笑)。
・心に残っているプロジェクトを教えて下さい!
東北震災時の復興工事が心に残っています。
オリエンタルコンサルタンツが被災地に事務所を設置した際に、代表として現地に行き、同じ工事を取り仕切るゼネコンとの間に入って工事の届出申請や労務関係の申請などを進める業務を担当しました。
書類を作って、書類を送って、電話して、何時までに役所に書類を持って行って、、、といった煩雑な業務がとにかく膨大にあるのですが、事前情報が全くない中で進めるしかなかったこともあり、ゼネコンからは、なんで今更こんなこと言うんですか?とか、こんな話聞いてないですよ!とか、そんなアクシデントがたくさん出てきてしまったんですね。
ただ、もうやるしかないので、あらゆるところから情報を引っ張り出したり、周りの人にとにかく話を聞いたりして、なんとか乗り越えました。この時の経験は、周りの人を巻き込みながらプロジェクトを前に進める力や調整能力がとても鍛えられたと感じています。
BPO事業について
・BPO事業本部とは何をしている部署なんですか?
主にアウトソーシングサービスを提供している部署で、総務、経理、ITサポート、フリートマネジメント(車両管理・交通事故削減ソリューションの提供)、の4つのグループで構成されています。
フリートマネジメント(車両管理)以外は、オリエンタルコンサルタンツのグループ企業をメインにサービスを提供しています。人数としては36名の組織です。
・どんなメンバーが活躍していますか?
バックグラウンドとしては、事業会社で総務や経理、ヘルプデスクのキャリアを積まれた方を中心に、税理士事務所、社労士事務所、システム会社など、その業界で経験してきている人が多いですね。
それぞれのメンバーで入社理由は異なりますが、バックオフィスを幅広く経験したい、大手企業のバックオフィスを経験したい、専門領域のプロフェッショナルになりたい、といったメンバーもいます。
長く活躍するメンバーが多いこともあり、安定して落ち着いた雰囲気の部署だとは思います。何かわからないことがあれば、調べるなりお客様に相談をするなど、自分で情報を取りに行くような、受け身ではなく能動的に業務を進めるメンバーが活躍しています。
・BPO事業の魅力とは?
他の部署とも共通していると思いますが、挑戦しようと思えば自分次第で広げていけるところです。私自身で言うと、総務周り以外でも、経理に接続する業務や、企業年金の規約の変更手続きなど、あげればキリがないですが、本当に色々経験させてもらえたなと思っていて、自分の仕事の基礎、下地になっていると感じています。
あとは、事業会社のバックオフィス担当だったら経験できない、お客様にとって必要なサービスを自ら作り提案できるという点です。
以前、マイナンバー制度が始まった際に、企業内の運用の仕組みをサービス化してグループ会社に提案し受注に繋がったことがありました。
お客様にとってより良いサービスを考え実現できる環境は、リサーチアンドソリューションならではだと思います。
今後のBPO事業の展望について
・今後の事業の展望を教えてください!
フリートマネジメント(車両管理・事故削減分析・コンサル)については、現在パートナー企業との協業による、新サービスの創出に力を入れています。来期もこの取り組みを積極的に進め、事業領域を拡大をさせていく予定です。
総務、経理、ITサポートの業務支援サービスについては、グループ会社向けの展開がメインですが、少しずつ民間企業に向けても展開を始めており、総務・経理・ITサポートの総合力を活かした課題解決サービスを拡充していく予定です。
正確かつ確実に業務を代行するという守りの役割から、より良い環境にしていくための攻めの提案というところにもさらに力を入れたいと考えています。
バックオフィスの効率化という点では、すでに世の中には優れたプロダクトは存在するので、その機能と我々のサービスをうまく組み合わせながらサービス化していく動きも、具体的に動いているところです。
業界に目を向けるとさまざまな課題があって、例えば小さな社労士事務所は細かい事務処理をする体力がないところから運営が厳しくなっている現状があります。そういった課題も解決していけるようなサービスを展開したいと考えており、先々は社労士事務所を支援する仕組みも作って行けたらいいなと考えています。
・組織として大切にしていることはありますか?
私自身マネジメントする上で心がけている点でいくと、メンバーの取り組みに対してフィードバックは早くする、とか、相談しやすい姿勢をつくるというのは意識していますね。
事業部全体のミーティングは月1回行っていて、そこで部署ごとの状況や課題、成果などを共有しあっています。
一つ先の展望やありたい姿を共有する、といった取り組みはもっと積極的にしていく必要があると感じています。今後はメンバー一人一人がビジョンに共感して働く環境づくりに力を入れていきたいです。
・これからどんな人と働きたいですか?
お客様は多くの課題を抱えており、解決するためには現状のやり方を変えていかないといけません。何か変化を起こすというのはエネルギーがいりますので、同じ業務を安定的に黙々と作業をすることが好きな人にとっては、少し辛い環境かもしれません。
逆に、自分の意思でお客様の課題解決をしていきたい、アイデアを出すところから形にするまで全部チャレンジしていきたい、と思える方には、これ以上の環境はないと思っています。
お客様にとって今のやり方は適切なのか、課題はどこにあるのか、そのために自分達はなにができるのか、お客様と直接コンタクトをとりながら業務を進める立場だからこそわかる視点で、よりよいサービスを追求してくれる方、自分で仕事を創ることに熱量がある方と一緒に働きたいですね。