起業1年生が起業1年目を振り返って気づいた、不安の正体はアレだった！〜気になるリアルなお金の話〜

こんばんは！

突然ですが、本日は静岡県は富士山の麓「朝霧ジャンボリーオートキャンプ場」に来ています。
<お昼時の富士山の写真>

<今の焚き火の写真>

焚き火を囲っていたら、つい普段は話さないようなことまで語ってしまいそうというわけで、初noteとして筆を執ってみようかななんて。
※このnoteは2019年に立ち上げたサービス Advent Calendar 2019として書かせて頂いております。

自己紹介遅れました、FLY株式会社の木村と申します。

■自己紹介
■お金に対しての弊社のスタンス
■出ていくお金編
1,バーンレート月次推移
2,累計で使ったお金の内訳
■入ってきたお金編
■思ってること
1,シードスタートアップのお金の話もっと聞きたい
2,資金調達できたら「おめでとう」
■最後にご報告

■自己紹介

設営・撤収不要のオシャレ手ぶらキャンプを予約出来る「Campify（キャンピファイ）」というサービスを代表として運営しています。

まずは「Campify（キャンピファイ）」を通じて、
「キャンプ初心者の初キャンプはハードルが高い！」
という課題を解決し、
「キャンプ初心者だけでも最高のキャンプ体験が出来る」
ようにします。

そして、
「人の可処分時間を最高の仲間と最高の体験で豊かにする」
べく会社を大きくしていきます。

「Campify（キャンピファイ）」はこんなサービスです！

3月から検証を始め、8月末にα版をリリースしました！
α版リリース後のNPSスコア（10,9を付けた人の％-6以下を付けた人の%）は、約60です。

顧客ロイヤルティを図るNPSスコアでは、"60％"の評価をいただけました！
ざっくりいうと満足した人の割合から、満足いただけなかった人の割合を引いた数値です。

ちなみに大手携帯キャリアのNPSは、
トップが-19％のauであり、最低は-39％、3社のNPS®平均点は−29.6%らしいです！

リリースから3ヶ月ちょいですが、しっかりとユーザーに価値提供出来ていると自負しています。

早速ですが、本題。
私は、昨年末に前職のHRスタートアップリフカムを退職し、今年の3月に創業しました！
そんな起業1年生がこの起業1年目をモチベーション曲線と共に振り返ってみました。

といってもモチベーションはずっと高いので、
「安心」vs「不安」曲線と勝手に名付けてみましたw

大まかに
「安心は事業に左右され、不安はお金に左右される」
ということがわかりました！

起業1年生が起業1年目を振り返って気づいた、不安の正体はお金だった！

ということで、このnoteでは、普段は話さないような「お金」の話を！
起業1年生の会社のお金について。
入ってきたお金と、出て行ったお金。
出せる限りで（あんまり期待はしないでください）話していこうと思います。
※あくまでこうしたらいいよーという話ではなく、こんな感じだったよーっていうご報告です。
むしろこうした方がいいよとかあったら、是非相談乗ってください！

■お金に対しての弊社のスタンス

会社を起業したといっても、会社にも色々あります。
よく議論されるスモールビジネスorスタートアップという話
これは起業の科学で有名な田所さんの説明した比較表

https://smallstart.biz/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/2018042201

私と共同創業者の田邉が起業した際、こちらの市場環境でいうところの、
「市場が存在することが確認されていない不確実な環境の下で、市場を作りにいく」
と決断しました。
なので、お金の調達方法はエクイティファイナンスを用い、サムライインキュベートというVC（ベンチャーキャピタル）から出資頂きました。

なので、スタートアップ企業の1年目として聞いてください。

■出ていくお金編

1,バーンレート月次推移

最近は200万円弱くらい（なんとなく全部わかっちゃいますねw）
3月高いのは、登記前、登記時の諸々をまとめて計上したので。

バーンが上がってくると底知れぬ不安で夜たまに変な夢見ますw

2,累計で使ったお金の内訳

様々な勘定科目あると思いますが、ざっくりまとめてます。
・人件費
役員報酬や業務委託、通勤費とかまで入れてます。
弊社は11月から正社員が1人入ってくれたのですが、それまでは僕と業務委託メンバーで回してました。
（1人目の正社員田辺瞬、人生を賭してくれてありがとう、、、）

・サービスの原価
レンタル品の仕入れや、輸送にかかる交通費が主です。
Campifyは、レンタルの業態でもあるので、先に大きく仕入れが発生したり、
キャンプ用品なので、輸送にコストが大きくかかります。

・家賃
オフィスに加えて倉庫の費用もかかります。
ちなみに金曜日は大体劣悪な住環境の倉庫に泊まってますw

・経費
会食費や本、備品など事業と直接的な関わりのない経費です。

こういった形でお金を使ってきましたが、初めての経験でわからないことが多いのが正直なところです。

同じくらいもしくは少し先のフェーズ起業家の方ランチででも見せ合いっこしましょうw
投資家の方々アドバイスください！

そんなわけで出て行くお金編は以上。

■入ってきたお金編

ご出資頂いた額はぼかしてプレスリリースを出していたのですが、まあいいかということで。
売上と両親からの借金以外のお金はざっくり書きます。

12月両親からの借金...金額非公開
1月〜7月受託...200万
6月プレシード調達...300万円
8月シード調達...2,000万円

これは弊社の話というよりは私個人の話なのですが、
前職リフカム（HRスタートアップ）を辞めてしまったものの貯金が皆無だったので、まずは親に退職の報告とともに「お金を貸してください！」と頭を下げに行きました。
色々言われはしましたが、快くお金を貸してくれた両親には感謝しても仕切れない、、、

このお金は
・受託が見つかるまでの生活費
・パソコンとか最低限必要なもの
に使わせてもらいました。

受託に関しては、
「自分の役員報酬20万円分を週1の工数で稼ぐ」
と決めてやり出したものの、最初は中々苦戦しました。
ビジネスサイドで分かり易いスキルがない人は気をつけた方がいいです。

結果的に人の縁でお仕事をもらい、
年が明けてからはどうにかECコンサルで、役員報酬以上に売上を作ることができました。
（再現性なくてすいません。）

エクイティファイナンスに関してですが、弊社は、6月と8月に計2回資金調達しています。

一番最初の資金調達を実施するために、資金調達前提のアクセラレータープログラムに参加しました。
2つ選考に進み、1つは最終審査で落選してしまいましたがなんとかサムライインキュベートさんの実施している「The First Movers」というプログラムに参加することができました。
https://firstmovers.samurai-incubate.asia/

はじめはシードのVCをまわろうと20社さんくらいの問い合わせフォームに「会ってください！」と送りまくったのですが、
返信頂けたのがサムライさんだけだったのです。

今考えれば、SNSのDMとか知人の紹介とかの方がよかったなあと思ってます笑
この時15分だけの予定が、3時間くらい時間を頂いてブレストに付き合ってくださった岩田さんには感謝してもしきれないです。

そんなこんなでアクセラレータープログラムに参加し、事業を整理してピボットとかもありつつ、無事2月ごろ最初の資金調達が決まりました。

ん？？さっき6月って書いてなかったっけ、、、？
そう、調達は決まってたけど、着金できなかった。
今思えばこれが最初のHARD THINGSでした。
（100自分のせいでしたが、創業2ヶ月目でキャッシュアウトしました。）

ちゃんと調べてればいいのですが、
会社登記に時間がかかることを知らず、更には審査落ちが続き銀行口座開設に2ヶ月以上かかってしまいました。
これはマジで注意してください。
とにかくオススメは
・何行も審査に出しまくること
・VCや税理士さん等にツテがないか聞くこと

結局自分の役員報酬や共同創業者への報酬の支払いは完全にストップとなってしまいました。
これに関しても共同創業者の田邊龍二（名前同じw）には感謝してもしきれない。。。

そんなこんなで無事に？？受託のお金と両親に頭を下げて借りたお金で、3月から事業の検証を始めました。
コアターゲットに近いであろう私たちの友人に声をかけて、荒削りにもほどがある「Campify」というサービスを約20組50人程に使ってもらいました。

サービス内容に調整を加えつつ、
この5ヶ月間の検証で
・サービスのターゲットが明確になったこと
・確かに想定していた課題が存在したこと
・その課題をお金を払って解決したいと思っている人が一定数いること
・Campifyが価値提供できていること
がわかったので既存投資家である、サムライインキュベートさんから2,000万調達しました。

この他に9月からはサービス自体の売上が入ってます。
入ってきたお金編もこれで以上。