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【システムエンジニア】「システム開発のゴールはリリースではない」を伝えていきたい|Axisヒトモノガタリvol.38

自身が駆け出しのシステムエンジニアだった頃に経験した
躓きがあるからこそ、次世代を担う若手エンジニアに経験して欲しいこと、
伝えていきたいことを中心に話を聞いた。
システム開発を経験しているからこそ、考えて欲しいこと
それは、システム開発に限らず多くの仕事に通じるマインドだと感じている。

システムエンジニア 玉川 英生
システムエンジニアとして、外資系企業オフィスで勤務。営業支援システムのプロジェクトマネージャーとして活躍すると共に、システム開発や保守において若手の育成にも力を入れている

若かかった自分の躓きを今だからこそ、超えてみたい
今の仕事に充実感を得ているという話を聞きつつ、お馴染みの質問「もし、部署を変わることができたら、チャレンジしてみたい仕事は?」を投げかけてみると、「サテライト3部ですね」と答えが返ってきた。若い頃は経験も知識も足りず、上手く業務ができていなかった部門で、自分自身の成長を確認してみたいという。鳥取県を離れ、首都圏のお客様の業務に携わってきたからこそ、鳥取のお客様と直接仕事をして、鳥取の人の声を直接聞いてみたいと話していた。システム事業部とは異なり、担当する範囲も幅広く難しい部分も多いが、それだけのやりがいもあると考えているようだ。以前開発に携わったシステムが今も稼働していることもあり、より良いソリューションを届けることに興味が強いと話していた。

今の状況が生んでくれた、家族との対話の時間
今は新型コロナウィルス感染症の影響もあって現状は難しいがカラオケが好きだという。採点ゲームのアプリなどを活用して、自宅で楽しんでいるという。状況が落ち着いたらしたいことは?と尋ねたところ、「しばらく集まれていない親戚と集まり、地元の湯村温泉にあるログハウス施設でゆっくり過ごしたい。」と話していた。このような状況で直接会う機会は減ったが、ある意味リモートの利点も感じているという。年に数回の帰省や、電話でもあまり会話が続かなかった両親とも。今では月一回リモートで会うようになり、その時には40分くらい他愛ない会話を楽しめているという。「ある意味では新型コロナウィルス感染症という事態があって得ることができたことかもしれない」と感じているという。

-Axisは「SHIFT THE LOCAL -活きる場所が、広がる未来へ-」を掲げています。働く場所を選ばない価値観が浸透しはじめた今、新しい働き方を実現するために気を付けていることは何ですか?
玉川は現在、東京と鳥取のメンバーとチームを組み業務を進めている。リモートワークが基本であり、鳥取のメンバーとは対面で会ったことすらない。その中で、工夫しているのは「話す回数を増やすこと」だ。移動時間の負担が減り、移動時間を考えず、会議時間を設定できるようにもなったこともあり、社内外問わずミーティングの機会がこの1年半で明らかに増えた。直接会うことができないからこそ、コミュニケーションの機会を増やし、リモートワークが広がったことで開発された様々なツール活用してタスク管理なども行っているという。

お客様の声を仲間に伝えることで、作業が意味ある業務に変化
対面したことのないメンバーとリモートでチームを形成する上で、意識していることについて、尋ねたところ「お客様の声をチームに共有すること」「業務の意味・目的を伝えること」を意識していると答えが返ってきた。「何のために」「誰のために」の業務かを意識することで、1つ1つの作業は作業ではなく、業務=仕事になると考えているという。言われたことを何も考えずにただ「こなす」のではなく、意味を持たせることで、より良くするにはどうしたらいいのか、この作業にはもっと別の方法が無いかといった疑問を持つようになり、よりよい成果につながると玉川は考えている。

若いからこそ、失敗できる経験とその機会を提供したい
この数年、若手メンバーがチームに入る機会も増えてきたという玉川に、若手の育成について話を聞いた。「若いメンバーには、やったことのないことを、経験して欲しい」と玉川は考えているという。今、現在、玉川の担当業務の範囲内ではあるが、小さなプロジェクトの最初から最後までを若手メンバー任せている。初めてのプロジェクトは、上手くいかないときや、少しの失敗は、玉川や経験あるメンバーがカバーしている。そのような環境で経験を積むことで、その後に活かしてほしいと考えている。
さらに、システム開発は、リリース=ゴールではないことを同じシステムエンジニアのメンバーには伝えている。システムは実際にお客様に使っていただいて、運用・保守することでよりよいシステムになるという。そのことから、単純にお客様の欲するシステムを構築するのではなく、保守を担うシステムエンジニアのことも考えた開発ができるようになって欲しいと考えている。そのためにも、今、経験積んでいるメンバーにはその経験を次の開発に還元して欲しいと話していた。

【編集後記】
約1年前「桑原さんですよね?」と突然、玉川が話しかけてくれた。入社1カ月にも満たない私は、その穏やかな物腰と笑顔に驚きよりも嬉しさを感じたことを覚えている。聞けば、半年ぶりの出社。日々私が更新するポータルで社内のことを知れて嬉しいと話をしてくれた。更新頻度が高く、社員にとって煩いのではないかと感じていたこともあり、本当に嬉しかったのと同時に出向勤務の社員の皆さんに対して「伝える」責任を感じた瞬間だった。今回のインタビューを経て、想いを共有することに玉川が大きな意味を置いていることを知り、その時のやりとりが私自身に与えた意味を改めて実感した時間だった。あの時の突然のやりとりで、知れたこと、学べたことも多く、私は今も感謝をしている。

ー話を聞いた人ー
玉川 英生さん
システム事業部 1課課長
1997年 新卒入社
兵庫県出身
システム事業部のシステムエンジニアとして、外資系企業オフィスで勤務。営業支援システムのプロジェクトマネージャーとして活躍すると共に、システム開発やシステム保守において、若手メンバーの育成にも力を入れている

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