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グローバルに活躍する人材:タイ王国の最高学府から日本、そしてマジックハットへ

 今回お話をお伺いするのは、エンジニアのナトニチャ サンサシトーンさん(社内ではナムさんの愛称)です。タイ最古の大学で、「タイの東大」とも言われる最高学府 チュラロンコーン大学を卒業、その後、奨学生として、早稲田大学 大学院へ留学、通信事業での業務を経験され、マジックハットに2021年 入社されました。

大好きな数学から始まった

✴︎チュラロンコーン大学は、エンジニアを目指して入学されたのですか?

 高校生の時は、自分でも明確なキャリアイメージは抱けていませんでした。ただ、学生時代から数学がとても好きだったので、その延長で、工学を専攻することにしました。そして専門課程に進む際、どうしていこうかなとか色々考えたところ、日本でも話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)が、タイでも大きなトレンドになっていました。

 調べていくと、その名の通り、DXはデジタル技術による(生活やビジネス)の変換ですから、企業活動だけでなく、社会にも大きく貢献できる分野ではないかと魅力を感じました。その分野でキャリアに直結する学部として、情報交信工学を専攻することにしました。

✴︎勉強だけで大変な学生生活になりそうですね?

 いえ、新しい分野の知識は、とても興味を持って学ぶことができましたし、そのことが将来のDXに役立つに違いないとやりがいも感じました。

 もちろん、勉強以外の学生生活も充実していました。1年から工学部のテニスクラブにも所属しており、勉強を終えてから、夜はクラブ活動にも没頭しました。

 学部間の試合、後輩や先輩のサポート、コートの予約など、勉強以外も忙しい学生生活でしたね。

 そして、大学4年の時に、シンガポールに1学期留学しました。シンガポールは人種も文化も多様性があり、様々な国の友人ができ、他文化を身につける素晴らしい経験となりました。この経験が、より世界に自分を開いてくれたと思います。

テクノロジーを求めて日本へ

✴︎シンガポール留学後、日本でも早稲田大学 大学院に入学されますね?

 はい、大学卒業が近づき進路を決める際に、更にITエンジニアリングを極めたいと思うようになりました。シンガポールでのグローバルに学んだ素晴らしい経験も踏まえ、国内外問わず、テクノロジーの先進国を探す中で、技術もあり、スキルを磨くチャンスの多い国である日本を選びました。

 そして、母校チュラロンコーン大学と提携関係があり、奨学金も支給される早稲田大学大学院情報生産システム研究科に進むことになりました。本学は、皆さんにお馴染みの高田馬場のキャンパスではく、アジアを中心に世界各国から学生が集う国際的な大学院かつ、最先端の技術を創出しモノづくりに役立て社会貢献を目指す大学院として、2003年に北九州に設立された大学院です。自分の思い描いた通りの研究機関と言えます。事実、学生の7割が留学生で、講義も英語、企業や大学など、国内外のさまざまな機関との共同研究も行われており、実践的な研究をすることができました。高度な研究に携わるだけでなく、日本語も学ぶ良い経験となりましたね。


グローバルに磨いたスキルを生かす

✴︎大学院を卒業後の進路は、どのように選ばれましたか?

 テクノロジー先進国として日本の大学を選び、日本語も習得したので、やはり日本でその経験を試したいと思い、就職することにしました。モバイルがITの成長分野でもあるので、最初は通信事業会社に新卒として仕事を始めました。

 当初、法人サポート部門に配属され、国内外のクライアントを担当することになります。運用支援のため、クライアントを適切にサポートし、英語、日本語で綿密なコミュニケーションを図るなどの経験ができました。ただ、ビジネスパーソンとしてのスキルを磨く良い機会ではあったのですが、自分が学んできたエンジニアリングやプログラミングからは距離があり、自分のキャリアイメージとギャップを感じたもの事実です。

✴︎なるほど、それでマジックハットにジョインされたのですね?

 ITやDXと言っても多種多様ですし、大きな会社規模では、必ずしも自分のキャリアイメージと配属ポジションがフィットしないケースも多いと思います。

 その心配もあり、マジックハットでは、最初にインターンシップを経験させてもらいました。前職の兼ね合いもあり、時間も限られたので、リモートでのインターンとなったのですが、社員メンバーから暖かいサポートをしてもらい、安心して業務内容を理解し、自分の入社後の役割もイメージすることができました。

 そこで満を持して、入社することになります。

✴︎おお!思い描いたお仕事に就かれたのですね!笑

 はい。笑。現在は、アメリカやヨーロッパの先進的なソリューションを検証し、日本でも活用できるようパッケージ化したり、必要な技術実装を行う業務をしています。海外ソリューションの技術文献、必要なトレーニングなどはほとんど英語ですが、自分の英語力、日本語力両方を生かすことができますし、また最先端の情報システムを学び、成長することができています。

 社内も少人数チームなので、仕事、プライベート問わず温かくサポートしますし、とてもフラットで、オープンマインドな環境なので、良いアイデアがあれば、自分からどんどん提案していけるのも、楽しく、働きやすい環境ですね。


✴︎今後はどのようなことを実現して行きたいですか?

 元々目指していたDXの分野で、今後の課題の一つがセキュリティと言われています。当面は、この分野に関わるソリューションに関り、顧客の課題解決に繋がるソリューションやツールを解決できたら良いなと思います。

 日本語のスキルも向上させて、より深い提案やコミュニケーションができるようになって、自分が目指したDXによる、社会や生活の変革への貢献に近づけたらいいですね!

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