【海外ドローンニュース】ドローンの空撮作品で一攫千金のチャンス到来!?
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本ストーリーはドローン専門メディアの「Viva Drone」へ寄稿している記事の転載となります。
「ドローンについて詳しくない、けどドローンが気になる〜。」というライト層向けに、もっとドローンが好きになってもらえるように、「明日、誰かに話したくなるドローンの話」をテーマに書いています。
VIVA!DRONE読者の皆さんは最近NFTという言葉を耳にしたことはありませんか?
NFTは、“Non-Fungible Token”の略で、ブロックチェーン技術を用いて「代替や交換されることのないデータ」のことです。
ちょっと難しく聞こえますが、この技術を用いることで、コピーが用意なデジタルの世界においても、動画や画像などの作品が唯一無二ということを証明出来る、いわばデジタル鑑定書やデジタル所有証明書になるのです。
このデジタル鑑定書のNFTの登場が、いまデジタルアートの世界に革命をもたらしていて、しかもドローンの空撮作品が非常に高値で売買されているんです!
NFTで何故高く売れるのか?
例えば元ZOZO代表の前澤氏が123億円で購入したバスキアの絵画も、きれいに撮られた画像データはネットでいくらでも転がっていますよね。パソコンのデスクトップにしたければ、Googleの画像サーチの結果から一番キレイな写真を選んで、パソコンに保存で終了です。
旧来型のアート作品は贋作を除けば世界に一つしか存在しないのに対して、デジタルの創造物というのはコピーが簡単なので、今まではそのデジタル作品に対してそもそも価値をつけるということ自体が非常に難しかったわけです。
NFTはデジタル作品であっても、本物を証明することで、しっかりと作品に価値をつけることを可能にしたテクノロジーなのです。
NFTが今アツい?
例えばこの技術を応用して、NBAが「Top Shot」というデジタルトレーディングカードをコレクションするゲームをリリースしました。
サービス開始からわずか半年で、既に450億円以上の売上を記録し、33万人以上のユーザーがデジタルトレカをオンライン上で交換したり売買しているんです。
現役最強プレイヤーの呼び声が高いLAレイカーズのレブロン・ジェームズのダンクシーンのトレカは、なんと2270万円という値段で転売されています!ちなみにそのカード自体は、こんな感じで簡単にコピーできてしまいます。
世界的にも有名なアート作品が取引される老舗のオークションハウスのサザビーズやクリスティーズも、昨年からNFTを使ってデジタルアートのオークションを開始しています。
クリスティーズのオークションを通じて、米国人アーティスト、ビープル(Beeple)のデジタルコラージュ作品「Everydays: The First 5,000 Days」は、なんと6930万ドル(約75億円)で落札されました。他にも、村上隆など世界的なアーティストがオークションに続々と参入してきています。
ドローン×NFT
そして、このNFT市場の波がドローン業界にも来ているんです!
ここで数ヶ月前に話題になった、ボーリング場でドローンによって撮影された作品を紹介しましょう。
これは、「RightUpOurAlley」という題名の、アメリカのミネアポリス市で撮影されたFPVドローンビデオです。
ドローンの技術の進歩と操縦士の熟練の技を感じられるこの迫力のあるビデオですが、当初はコロナで景気が悪化していた地元のために、レトロなボーリング場を使ってなにか出来ないか?ということから始まった企画だったそうです。(余談ですが、こちらの動画は10テイク目でようやく完成したとか!)
YouTubeにアップしたところ瞬くまに100万再生以上を記録。反響の多さから、製作者のSky Candy Studiosは続いて話題になっていたNFTで出品したところ、なんと約50万円ほどで取引されたのです。
ドローンアートには更に高額がつく
写真家としてPhase ONEのアンバサダーにも選ばれているReuben Wu氏は、ドローンに光源を搭載し、長時間露光で光の軌跡を空に描くユニークな手法で知られています。広大な大自然の中で、夜空に輝く光のリングや柱は、肉眼では決して捉えることの出来ない幻想的なアート写真です。
Wu氏が 2017年にスウェーデンで撮影した『Out Of The Earth Came Light』という作品を、FoundationというNFTのライブオークションサイトに出品したところ、なんと23.888 ETH(記事執筆時点で690万円)という高値で落札されました。
出典:https://foundation.app/itsreuben/out-of-the-earth-came-light-21975
作品URL:https://ipfs.io/ipfs/QmQTWe7X7W63fDw9xu6tfUpy3TWw6eqJfkjUGqwu14Sg2j/nft.mp4
続いて、『Aeroglyph (Quartet)』というカリフォルニア州のセレブタウン、マリブのビーチにて撮影した作品を同サイトを通じて出品したところ、こちらは更に高い30.000ETH(記事執筆時点で867万円)で落札されたのです。しかも通貨は仮想通貨のイーサリアムなので、通貨の乱高下はあるものの、高い時は1000万をゆうに超えていました。
出典:https://foundation.app/itsreuben/aeroglyph-quartet-9453)
作品URL:https://ipfs.io/ipfs/QmTBfmB1DSgiXeTniUEmX9n7WuyJvvqXwN5aPx927HsSxT/nft.mp4
Phase ONEの公式サイトには、Reuben Wu氏の作品やメイキング映像が掲載されているので、気になる方は覗いてみるのがおすすめです!
サイトURL : https://stories.phaseone.com/reuben-wu/
編集後記
仮想通貨が様々な機関で利用できるようになってきたように、ブロックチェーン技術を利用したNFTも広く一般的になっていくのではないかと思います。
もしかしたら、過去に撮り貯めていた空撮映像が、Reuben Wu氏の作品のように高額で落札されるかもしれません!来年からは日本でも目視外飛行の解禁も始まり、空撮の表現手法はますます増えていくことになると思いますので、ドローンで一攫千金も夢じゃないかも知れませんね!
本記事が掲載されているViva Droneはこちら👇
https://viva-drone.com/nft-drone/
20代はテレビ番組制作会社のADで、ゴールデンタイムの情報バラエティ番組を担当。月給16万&週休0日から、気づけば外資系企業の日本法人を預かる身に転身。ドローンの会社なのに、ドローン飛ばせないことで有名。ニックネームはドローン業界の「おしゃべりバズーカ」。海外のドローンニュースをお届けします!
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