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グループ企業のインフラ基盤を担う「システム開発部」。エンジニアが主体的に技術を選択・導入できる

機能面とUI/UXなどの使いやすさに配慮し、グループ各社のアプリやWebサイトのシステムを開発・設計しているクロス・マーケティンググループのシステム開発部。運用しやすいシステム設計に加えてリリース後の運用・保守まで、エンジニアたちが責任を持って担当しています。

今回は、システム開発部でマネージャーを務める村越翔太へのインタビューを通じて、現在取り組んでいる課題や仕事のやりがいをご紹介します。


役割やポジションに垣根をつくらない

ーーシステム開発部の役割について教えてください。

村越翔太(以下、村越):海外子会社を合わせて29社にもおよぶグループ企業で使われているシステムやツールの開発・保守を担当しています。現状の役割としてはグループ内の受託開発的な業務です。今後はシステム開発部の主導で新たなサービスを生み出していく必要もあると考えています。

村越翔太
システム開発部
大学卒業後、SIerに入社して官公庁のシステム開発・運用保守を担当。2017年クロス・マーケティンググループに入社し、アプリ開発に従事。2021年からマネージャー職を務めるようになり、日々の業務と並行して働きやすい環境づくりにも取り組んでいる。

ーーどのようなシステムを手がけていますか?

村越:当社は総合的なマーケティング支援事業を展開しており、システム・アプリ開発やプロモーションなども行っているので、扱うシステムは多岐にわたります。アンケートシステム、営業管理の仕組み、お客さまが訪れるマイページ、さらには業務改善に繋がるツール開発を依頼されることもありますね。

ーー相談や問い合わせには、どのように対応していますか?

村越:相談自体は私や上長にくることが多いですが、各メンバーへの個人宛やシステム本部長経由のこともあり、受付を設けず柔軟に対応しています。人的資源が限られるので外部リソースも活用しながら、どの案件から進めていくのか優先順位をつけて進めていきます。

ーーシステム開発部の中で、各チームでどのように役割を分担していますか?

村越:部署内で役割やポジションに垣根をつくらず、フルスタックに動いてもらっています。上流の要件定義などコンサル的なところから、場合によっては手を動かすところまで柔軟に対応します。基本的には、相談を受けたり案件を割り振られたメンバーが主体的に進めていくようなイメージです。

副業の方やフリーランスなど外部パートナーとのネットワークも整っています。上流における全体の設計で「ここまで決めればあとは任せられる」という判断になれば、以降の作業を外部に依頼するケースもあります。


要件に合わせて好きな技術を導入できる

ーーシステム開発部の課題感について教えてください。

村越:課題の一つとしてあるのは、運用・保守を担当しているグループ企業のシステムについてです。10年以上使っているものが増えてきたため、それらを刷新していくことに難しさを感じています。私たちが新たな仕組みを提案しても、ビジネスサイドが従来の考え方に囚われている場合も多く、改善がなかなか進まないのです。

エンジニア側も、最新の技術・アーキテクチャをインプットする場合、時間的に余裕がないのが現状です。社内の力だけでは技術革新を推進していくことが難しいので、経験豊富な外部サポーターも含めて一緒に考えていくようなことが必要になっています。既存の仕組みや技術にとらわれず、新たな技術を自分から提案してくれるような熱意のある人が、どんどん増えてほしいと思っています。

ーー課題を解決するため、どんなことに取り組んでいますか?

村越:リサーチ事業において長年活用してきた大規模なアンケートシステムを変えようとしています。時代の変化でスマートフォンのアクセスが主流になっており、配信からアクセスまでのスパンが短くなってきています。それにともないアクセスが集中する時間帯や量に変化が見られるため、システムを最適化していく必要があるのです。

その方法として現在活用を検討しているのが、従来のクラウドサーバーを使わないフルマネージドサービスです。信頼できる企業に監視、障害対応などをアウトソーシングすることで同様のアンケートシステムを構築・運用していくことを考えています。アーキテクチャを含めたリプレイスを順次進めていく必要がありますが、実現すればアプリケーション開発などに今まで以上のリソースをかけることが可能になります。

ーーシステム開発部で感じられる仕事のやりがいはどんなことですか?

村越:上流から下流まで、自分が興味のあることに裁量大きく取り組めることがやりがいに繋がると思います。サーバー周辺についても、関心があれば自由にたずさわれます。技術的な縛りもなく、自分たちで好きな技術を選定・導入しながら開発を進められるので、モチベーション高く仕事に取り組めるのではないでしょうか。

また、ユーザーとの距離が近く、開発の目的や要望など相手の本音も理解しやすい環境だと思います。開発後の使い心地についても、リアルな感想をダイレクトに知ることができます。

個々のWillを実現する組織体制

ーー働きやすい環境にするため、どんなことに取り組んでいますか?

村越:技術的な部分で相談しやすくなるので、経験豊富な外部パートナーの皆さんを積極的に採用しています。上手く連携することで、社内の工数的に今まで取り組めなかったことや、個々のやりたいことに時間が使えるようになり、最終的に会社の利益にも繋がっていきます。

当然ながら何でも業務委託するのではなく、外部パートナーの皆さんにとってやりたいことかどうかをしっかり確認するようにしています。そこがずれてしまうと、チーム全体のモチベーションが低下し、アウトプットの質にも悪影響を及ぼすからです。自社のみならず、関係する全てのメンバーのWillが実現できるような組織にしたいと常に心がけています。

ーー村越さんは前職でSIerを経験していますが、システム開発部における仕事の進めやすさはいかがですか?

村越: SIerでの働き方を振り返ると、お客さまに気を遣って詳しい情報を聞けないことがありました。現在はグループ各社がユーザーなので、開発の背景など必要な情報を取得しやすいと感じています。各社の課題を十分に理解した上で納得したシステムをつくれることが、仕事のやりがいにも繋がっていきます。

ーー業務に必要な資格を取得する方もいるそうですね。

村越:当社は、働いているエンジニアたちにしっかり投資をしてくれる会社なので、外部で開催されている有料の勉強会やセミナーに参加することも可能です。必要性について説明責任はありますが、RPAの勉強会や、社内で使っているSalesforceの有料セミナーなど、受講したいものがあれば自由に参加可能です。日々の業務にたずさわりながら、スキルの幅をどんどん広げられます。

特定の領域に強いエンジニアも歓迎

ーーシステム開発部では、これからどんなことに取り組んでいきますか?

村越:言語やシステム環境を刷新することに取り組んでいきたいと考えています。現状ではクラウド上にサーバーを設置していますが、個々の設定が必要になるため工数的にはオンプレでサーバー運用しているのとほぼ変わらない状況です。今後は自動化を促進させるためにKubernetesやGKE(Google
Kubernetes Engine)なども活用して、より効率的なシステム環境を構築していきたいと考えています。データ分析に関しても、BigQueryなどのビッグデータ分析サービスを使えば、さらに業務を効率化できると思います。

ーー今どのようなエンジニアを求めているのでしょうか?

村越:事業やシステムの課題に対して、積極的に改善案を提案できる方を求めています。本当の課題を抽出し、その改善提案から技術選定までたずさわっていきたい方と、ぜひ一緒に働きたいと考えています。当社はやりたいことを積極的に実現できる環境なので、「技術的にやりたいことがあるけど今の環境で実現できない」と悩んでいる方にとっては、最適な環境ではないでしょうか。当社に技術的な縛りはほとんどないので、将来的にそれが活用できることが担保されれば自由に技術を選定できます。

また、当社のグループ全体でマーケティングやリサーチの業界に限らず、さまざまな業界の会社を吸収合併しています。それにともなって、各社のサービスを支えるシステムを私たちがつくっていくので、興味関心のある業界にたずさわることもできます。

ーースキルセットで求めていることはありますか?

村越:上流から下流までいろいろな業務にたずさわりますが、フルスタックなエンジニアを志望していなくても全く問題ありません。特定のプログラミング言語を使って、価値あるシステムをつくりたいと考えている方も歓迎です。さまざまなエンジニアが自由に活躍できる環境を整えていきたいと考えています。

ただ言われたものをつくるだけではなく、自分たちの組織は自分たちの手でつくっていく。多くのユーザーに関わりながら主体的に働ける当社の魅力を、多くの人に知っていただければと思います。

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