【かんたん解説】なにをしている会社なの？物流業界の基礎からわかりやすく解説します！

はじめまして。塚本郵便逓送株式会社（以下、「塚本郵便」）の人事部です。

塚本郵便は創業から90年以上の歴史を持ち、「安心・確実・迅速」をモットーに、日本全国に商品を届け続けて参りました。現在では、配送サービスに留まらず、物流の全過程を最適化する事業も手がけています。

EC業界の著しい成長に伴い、今では商品が注文から1～3日以内に届くのが一般的になりました。このような便利さの背景には、物流業界の地道な努力があります。塚本郵便では、日々「物流の最適化」を追求し、その成果を社会に提供しています。

しかし、「物流の最適化」という言葉だけでは、その意味を掴みにくいかもしれません。

そこで、今回はネットで商品を購入した際、塚本郵便がどのように物流の最適化を実現しているかについて解説します。

そもそも商品はどうやって届くの？

ネットで購入した商品があなたの元へ届くまで、実に多くの人々の手が関わっています。

商品を生産するメーカーや倉庫で保管・管理する作業員、そして商品を宅配する配送員など、さまざまな役割があります。今回は、理解しやすくするために、「注文者のAさん」、「商品メーカー」、「Web通販企業」、「物流企業」の4つの主要な役割を登場人物として設定し、商品が注文者の手元に届くまでの流れを解説いたします！

商品がお客様の手元に届くまでの過程は、大きく分けて3つの主要なステップに分類されます。

STEP1：注文
「Aさん」がWebサイトにてTシャツを購入。

STEP2：発送依頼
「Aさん」が商品を購入したという情報が、「Web通販企業」に伝えられます。この情報は自動的に「物流企業」へと転送され、商品の発送依頼となります。

STEP3：配送
「物流企業」は、「Aさん」の詳細情報(購入した商品名・住所など)を基づき、商品が最短で届くように配送の設定と調整を行います。

このプロセスの中で特に重要なのが「STEP2：発想依頼」です。

従来の流れである「商品メーカーから直接「Aさん」へと商品を移送するやり方」では、配送時間が長くなってしまいます。その解決策として、事前に商品を物流企業へ預けることで、配送時間の短縮を実現しています。この効率化は、商品メーカー、Web通販企業、そして物流企業が密接に協力することで可能となります。

なんで、物流サービスが生まれたの？

ここまで読んでみて「なぜ商品メーカーは自分たちで物流まで行わないのだろう」と考えた人もいると思います。

実際に、「Amazon」のように商品開発から販売、配送まで全部を自社で手がけている例もあります。その方がコストは少なく済みますし、企業間の連携ミスが起こるリスクも抑えられます。しかし、多くの会社ではそれが難しいのが実情です。なぜなら、倉庫や流通手段を持つには土地や資金などの莫大な初期投資が必要になるからです。

またお客様に迅速に商品を届ける必要もあります。ネットの普及により、24時間いつでも注文することが可能ですし、どこに配達するにしても「1〜3日以内に届く」ことが多いです。そんな中で配達に１週間もかかったら、ちょっとっガッカリしてしまいますよね。同じ商品でも配達までに7日かかるものと1日で届くものがあれば「1日で届くものを買う」という方がほとんどではないでしょうか。

こういった理由から、「お金がそんなにないけど、早く商品を届けたい」というニーズを満たすために、物流代行サービス（フルフィルメント）が誕生しました。このサービスでは、物流のプロが商品の保管から、受注、決済の対応、配送までを全て引き受けます。配送機能を持つのが難しい会社も、この方法なら安心して物流を任せられる利点があります。

さらにIT化・機械化により、物流業界は日々進化しています。専門のプロに物流を任せることで、ミスを減らしコストを削減できるんです。節約した時間やお金は、新しい商品の開発など、本当に大切なことに使うことができますよ。

塚本郵便はどんなことをしているの？

塚本が目指しているのは、ただの荷物の配達ではなく、「最高の物流体験の創造」です。

私たちは、コストや時間の無駄を削減し、最適な物流戦略をご提案します。パッケージや同封物、配送シナリオまで、物流全体をデザインすることが含まれています。私たちの目標は、単に荷物をお届けするだけでなく、販売者の「想い」も一緒に届けること。そして、ただ提案するだけでなく、それが現実のものとなるまで一緒に取り組んでいます。

そのための方法の一つが、フルフィルメントサービスです。塚本郵便は日本の地理的中心に位置する富山県に、最新設備を備えた倉庫を持っています。これにより、どの地点へも最短時間で荷物を届けることができるんです。また90年の歴史の中で培ってきた技術により、「確実」かつ「迅速」な物流を実現しています。

ただ当社では、フルフィルメントなどの手法を提案するだけではないのです。お客様が将来どうなりたいかをしっかりとヒアリングし、最適な物流手段を提案します。将来的に自社で流通を手がけたいと考えているお客様には、フルフィルメントではなく、配送だけを外注するような提案をします。速さやコスト削減だけではなく、お客様の成長を支える物流戦略を考えるためです。

最後に

これからもネットを使って商品を購入する人は増えていきます。それに伴い、物流の形態もさまざまに変化していくでしょう。しかし、塚本の物流に対する考えは変わらず、「安全・確実・迅速」にお荷物をお届けすること。そうすることで、企業も利用ユーザーもそして私たちも、みんな笑顔になれるビジネスを展開していきたいと思っています。

この想いを胸に、2021年には富山県にある倉庫を新しくし、2023年には北陸地方に新たなマルチテナント型物流施設を設けました。この富山の地で、日本の物流の中心として、最新の設備を備えた倉庫を設立したことは大きな反響を呼び、多くの企業から「物流を見直してほしい」という声を頂いています。ただ、この需要に応えるためには、もっと多くの仲間が必要です。

引用：https://www.yourlogi.com/column/lip-news/201208

そこで私たちは、「物流業界で自分の力を試してみたい」「塚本郵便で一緒に働きたい」と思っている方を大募集しています。商品を届けるだけではなく、その商品に込められた想いも一緒に届けたい。そんな熱意を持った方と働けることを、心から楽しみにしています。もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひご連絡ください。一緒に、笑顔あふれるビジネスを創っていきましょう！