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早稲田卒、大手損保会社、東証グロース上場DXコンサルファームを経て、大阪のベンチャー企業クオーツへ入社した理由

新卒で就職をした時は「安定志向が強く、仕事へのやりがいなどはそこまで重要視していなかったかもしれません」という小塚さん。そんな彼女がコンサル / マーケティングの世界でマネジメント職につくほどスキルアップを重ね、さらにクオーツ社で新たな可能性を伸ばすようになった経緯を伺いました。

小塚美海(Mimi Kozuka) / マーケター

1996年生まれ。早稲田大学卒業後、新卒で三井住友海上火災保険株式会社に入社。その後、DXコンサルファームに転職し、SNSマーケティングコンサルに従事。入社から1年4ヶ月でのマネージャー昇格を経て、リファラル経由で2022年8月から、クオーツに入社。

安定と終身雇用に惹かれて大手損保会社へ就職するも、「やりがい」、「成長」などを見据えてベンチャーへ転職。

――学生時代に学んでいたことを教えて下さい。

早稲田大学の文化構想学部というところで、主にアイドルやスターなどのエンターテインメントとメディアの歴史について、社会学的に考察していました。

――新卒で入社した会社は、どんな会社でしたか?

三井住友海上火災保険株式会社という会社です。日系の大手企業だから倒産の心配も少ないですし、その頃は具体的な仕事の内容やスキルよりも、終身雇用や年功序列という働き方に魅力を感じていました。

また、インターンシップやビジネスコンテストに参加していたのですが、その際に人事の方やその後の同期となる就活生たちとも仲良くさせていただき、三井住友海上にかかわる人たちの人となりの良さに惹かれていたことも要因でした。

――実際にはどんな仕事をされていたのでしょうか?

損害サポートの部署で、電話を主とした示談交渉を担当していました。保険契約者の方が事故を起こした場合、相手の方との間に介在し、解決に向けて対応する業務です。人間の生々しい感情に触れることの多い仕事でしたが、密で丁寧なコミュニケーションを取ること、起こってしまったトラブルを迅速に解決するための思考は身につきましたね。契約者や被害者の方にいち早く保険金を支払えるようにはどう動くか、など、それなりに誰かの役に立っている実感はありました。

――転職を考えた理由は何でしたか?

福利厚生面では問題はありませんでしたが、やっぱり精神的な負荷の多い感情労働だったこと、そしてある程度マニュアルがある仕事なので、創意工夫できる部分が少なかったことでしょうか。それと学生の頃には魅力だと感じていた終身雇用や年功序列といった制度にも、個人的には「分かりやすいスキルアップもなく、このまま年齢や勤続年数を重ねていくのかな?」と、疑問を感じてしまいました。実際に社会に出て働いてみて、就職活動中の軸とは真逆の考えになった稀なパターンです(笑)。

そこで入社2年目の夏に、集中的に転職活動をしました。仕事にやりがいを求めるとなるとベンチャー企業かなと考え、ベンチャーを軸に会社を探しました。エージェントも利用しましたが、結果的にはスカウトに近い形で、2社目の企業に入社しました。IT系コンサルのベンチャーです。

脇目も振らずに走りつづけ、入社翌年にはマネージャーへ

――決め手はなんだったのでしょうか?

一番は働いている人が優秀で楽しそうだったからです。前職時代は良くも悪くも会社としての土台や制度が整いすぎているため、仕事が猛烈に楽しいと言っている方はほとんどおらず、それとは真逆のタイプの方々が多く驚きました。また、役員陣の方のビジョンなどを伺った際に、自分の仕事や人生に誇りをもっている様子がうらやましい、と感じたことも決め手のひとつです。

あとは自分がフロントに立ち、クライアントワークができるかどうかも重視していました。最前線に立つことでお客様の声や成果といったものを肌で感じることができやりがいに繋がる、またtoBの経験も積めるといった考えからです。

――具体的に、どんな業務を担当していましたか?

お客さまの企業公式アカウントを対象とした、SNSマーケティングです。DX全般にかかわるコンサルティングを実施している会社だったのですが、事業の柱のひとつとしてマーケティングの支援もしており、私はその事業部の配属となっていました。

まずは1か月をひとつのサイクルとして、お客さまにSNS運用の目的や顧客ターゲットのご提案をします。そこからは実際の投稿設計を行います。どのタイミングでどんな投稿をするか。文章やクリエイティブの作成、撮影も含めてサポートに入ります。そして実際に投稿を始めてからはユーザーの反応を分析してレポートにまとめ、次月のアクションへとつなげる。これが主な業務の流れになります。派生した仕事で、広告の設計やクリエイティブの制作などにも携わっていました。お客さまはほとんどが大手の日系企業だったので、ここでクライアントワーク力も叩き込まれました。Instagram、Facebook、Twitter、LINEなど、一通りのSNSの運用も経験できました。

――どんな学びややりがいがありましたか?

先ほど触れたようにクライアントワーク力は身についたと思います。お客さまのニーズをくみ取りながら、一緒に戦略を練る仕事でしたが、お互いの意思の疎通を深めるのが不可欠な仕事でしたし、対話しながら新しいビジネスを作る部分にやりがいを感じましたね。

また、SNSマーケティング支援の案件はほとんどがゴールが決まっていない相談ベースからスタートすることが多く、適切なゴール設計、そこから逆算した戦略、戦術を考える思考力はかなり身についたと思います。

最終的には、当時部長職の一つ下のポジションであったグループマネージャーまで昇格することができ、部下は最多の時で4人ほどいました。仕事にめいっぱい集中した、密度の濃い時期だったと思います。

――転職してから約2年弱で部下が4人もいるマネージャーになるというのは、すごいことだと思います。在職時に工夫していたことがあれば教えて下さい。

優秀な人が多い職場だったので、ジョイン直後はまずできる人の仕事のやり方をよく見て、模倣するようにしていました。それで業務に慣れてきたら、自分なりに創意工夫をしてみる……といった感じで。アイデアの引き出しを増やすために、空き時間も常に仕事関連の情報をリサーチしていましたね。"守破離"の全工程を高速で経験できたと思います。

――2社目の在籍が約2年。そこから、クオーツ社へ転職した理由を教えて下さい。

当時は明確に転職意欲があったわけではなく......性格的に興味があるコトを見つけたら、どんどん挑戦したいタイプだったのですが、そのタイミングで声がかかったのがきっかけです。これまでのご縁を通じて、弊社の松江と知り合いまして。

はじめはデザイン会社という紹介を受けていたのですが、クオーツでは、「デザイン」をただの制作活動ではなく「設計」として捉え、それに触れた人々の情緒的価値を高めていきたい、と考えていることを知りました。また、私が経験してきたSNSマーケティングをひとつのサービスとして立ち上げる余白があること、またこれから立ち上がるD2Cブランド(自社ブランド)開発にも携われることを知り、入社を決意しました。

SNSマーケティングの知見を活かし、ゼロベースからの参画。顧客のニーズを読みながら、会社の新たな基盤づくりに貢献したい。

――入社されてまだ日が浅いとのことですが、クオーツ社のどんなところに居心地の良さを感じますか?

経営層が社員ひとりひとりを大切にしていて、会社ではなくメンバーが望むキャリアや人生に向き合う、というスタンスがあり、ファミリー感が強い会社だなと思いますね。社員の多くが仕事やプライベートで何かしらの目標を持って毎日を楽しく過ごしている様子がうかがえるのも気に入っています。私が求めていた、理想の働き方に近いかもしれません。

――今は、どんな仕事を担当していますか?

前職と変わらず、SNSのマーケティング支援が主な業務です。ただしクオーツでは部署の仕組み作りやインナーブランディングに向けた業務もやっていきたいと思っているので、これからはクライアントワーク以外に、これまでの私の知見を社内でシェアする役割も大事になってくると思います。“創造し、工夫する余白がある”という点でも、クオーツには魅力を感じます。

――最後に小塚さん個人としての、働く上での矜持があれば教えて下さい。

マーケティング支援はいくらアウトプットが美しくても、成果に直結するものでなければ意味がない、というのが大前提の世界だと思います。特にSNSマーケティングはかなり感覚的な側面が強いので、お客さまと作り手側のイメージがずれていくと、お互いがモヤモヤし話が進まなくなります。そういったリスクを回避するには、お客さまとの人間的な関わりや信頼感の醸成は欠かせないかもしれません。なので電話や打ち合わせなど、声を用いたコミュニケーションの時間をできるだけ取るようにしています。そうすることで言語化できない暗黙知のキャッチアップを行い、お客さまとの精神的な溝を埋めて、より滑らかな問題解決の方向へ持っていけると感じています。

クオーツの「事業成長に紐づくデザインを」という価値観とも連動していますが、私もそのアウトプットがどう成果に結びついているのか?成果を出すためにどのようなことができるのか?を重視しているため、その点はブラさずに今後も向き合っていきたいと思います。

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