1
/
5

なにをやっているのか

子どもたちの自立につながる楽しい運動療育を実践します。 株式会社LIGは、こども発達サポート 運動療育の「かがやき」と「きらめき」の2施設、サッカー特化型の放課後等デイサービス「FC.LIG(エフシー・リッグ)」の活動を通し、発達に心配や難しさのある子どもたちのための“運動療育”に取り組んでいます。 運動療育には、心身や脳の発達やコミュニケーション力の向上など、さまざまなメリットがあります。楽しむことを第一に、運動を通して何かにチャレンジしたい気持ちを引き出し、自信や達成感を味わってもらい、さらなるステップへとつなげたいと考えています。 めざすゴールは、子どもたちの将来的な自立です。その実現に向け、今後も楽しい運動療育を通して、お子さまの成長とご家族をサポートしてまいります。 株式会社LIG代表取締役 福井宏昌

なぜやるのか

私と運動療育の出会い 株式会社LIGを立ち上げる前、柔道整復師と鍼灸師の資格を持つ私は、鍼灸整骨院を開業していました。 ある日、友人からお子さまの発達障がいについて相談を受けたのを機に、何も知らなかった発達障がいについて勉強を始めました。小児鍼やアロマテラピーが良いと聞けば学びに行きましたが、これらはあくまで対症療法の一環であると感じたことも事実です。 「発達障がいの人と関わったことのない自分に何ができるんやろ……」 発達障がいを改善するには、私自身がもっと日常的に関わっていく必要があるのではないか。そう考えていたところ、ある友人が声をかけてきました。 「福井君には、身体に関する知識と運動の経験がある。“運動療育”をやってみてくれないか」。この言葉がきっかけとなり、鍼灸整骨院時代に蓄えた知識と臨床経験、小学生の頃から続けているサッカーのトレーニング経験を活かし、たどり着いたのが「LIG式運動療育」です。「かがやき」「きらめき」の2つの施設と、サッカーチーム「FC.LIG」が、「LIG式運動療育」を実践するフィールドなのです。

どうやっているのか

スポーツは、チームメイトと話し合ったり、協力したり、心配りをしたりするなど、人と関わる機会が多くあります。学校の授業のような改まった形でコミュニケーションを教えるのは難しくても、運動遊びなら、コミュニケーションを自然な流れで身につけることができます。そのため、「かがやき」「きらめき」では、みんなで協力するチームスポーツを多く取り入れ、「FC.LIG」では柔軟なルールでサッカーを楽しんでいます。 一方で、集団になじむのが苦手で、独りよがりなプレイをする子もいます。そのような子に、無理にチームスポーツをやらせることはありません。 集団行動が苦手でも大丈夫! その子の気持ちやペースを尊重し、選択肢がある声掛けを行います。そして、臨機応変に対応しながら、チームメイトの気持ち、みんなと協力してうまくいったときの楽しさ・嬉しさを少しずつ伝えるようにしています。 以前、発達障がいと思われるAちゃんが、サッカーに興味を示しました。学校では集団行動が難しく、落ち着きがないと言われ、なかなか集中が続かなかったのですが、FC.LIGでは何度も練習し、うまくいかなくても気持ちを切り替え、忍耐強く練習を続けました。さらには、仲間との関わりを楽しんでいるシーンも増えました。 楽しいこと、好きなことなら続けられる、がんばれる。――それを実感したエピソードです。 Aちゃんのような子を一人でも増やすために、私たちは子どもたちが楽しみながら取り組める方法をいつも考えています。