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タイ現地採用が知っておくべき物価と給与水準の話(年収ダウンが心配?)

Q. タイ現地採用の給料についてです。タイやアジアに就職すると一般的に年収が下がるのはわかっているのですが、漠然と将来が不安です。生活にはどのくらい必要か?どのくらいのレベルで生活していけるのか?貯金はできるのか?など。

では、この質問にお答えしていきます。

日本とタイの生活コストにおける大きな違い

まず日本とタイの大きな違いとして、「高いものと安いものの価格差が激しい」というのがあります。日本では何を買うにもそこそこかかりますが、タイはローカル向けの安いものから富裕層向けの高いものまでピンキリです。特に、安くしようと思えばとことん安くできることも特徴です。

例)

  • 日本:ユニクロのTシャツ 2,000円
  • タイ:屋台・マーケットで買うと 450円(150THB)

  • 日本:牛丼 500円
  • タイ:屋台 150円(50THB)

  • 日本:ワンルームのアパートでも7~8万円
  • タイ:コンドミニアムで3万円(10,000THB)~

*1THB=3円で換算

このように、どこにお金をかけてどこを節約するか、言い換えると、「支出を自分でコントロールしやすい」というのがタイの日本と違うところです。

年収は何で判断すべき?「貯蓄に回せる額」

給与額の判断材料の一つとして「自由に使えるお金が手元にどのくらい残るか?」というのを一つの指標にすると良いでしょう。

貯蓄に回せる額 = 給与額 ー 納税額 ー 固定費(住居費、食費、交通費/通信費といった毎月決まってかかるもの)

では自分がタイで生活する場合、最低限の固定費がどのくらいかかるか?を見ていくと良いでしょう。

<参考記事>

タイ移住にかかる費用をざっくりまとめてみた(初期費用・生活費)

※ただしこの固定費は人によってピンキリです。ですので、情報源(どんな立場の人が言っているのか)をしっかり見ることをお勧めします。なるべく自分に近しい人を参考にするようにしましょう。

意外な落とし穴(今生活できていればOKではない?)

では仮に、「タイの方が貯蓄に回せる額が増えるじゃん!ラッキー」と思ったあなた。実はそれだけで浮かれてはいけません。

日本の場合は給与の天引きが多い一方、年金や健康保険といったセーフティーネットがしっかり含まれていますが、日本人がタイで生活する場合はこの部分が圧倒的に不足しています。

年金がない分、それを個人でカバーしなくてはいけません。ですので、将来に備えて貯金や資産運用に回すことも含めて算出しましょう。

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