初めまして。GenerativeX執行役員CTOの小坂佳範です。現在私は、GenerativeXで執行役員を務めながらエンジニアとして業務を行っています。
今回は入社エントリとして、前職までで学び感じてきたことからGenerativeXで今後やっていきたいことまでをお伝えしたいと思います。
ByteDanceで学んだ、世界基準で拡大・活躍するためのノウハウ
GenerativeXの創業者である荒木と上田とは、TMI* の同級生です。荒木が1社目の会社を創業し、私はCTOとしてジョインしました。3年ほど働いた後、同社を事業売却することになったタイミングで、TikTokを運営するByteDanceに入社。そのときのByteDanceはちょうど日本組織を立ち上げるフェーズで、立ち上げたばかりのチームで米・中のソフトウェアエンジニアと連携しながら、テックリードとして開発を進めました。
ByteDanceでは、良い思い出しかありません。ByteDanceに入社を決めたのは、グローバルに働けるエンジニアになりたかったから。その想いの通り、国内に止まらず世界の文化で開発スタイルやノウハウを学びながら働けたのは、自分にとって大きな財産になりました。
例えば、ByteDanceの場合は組織設計が非常にフラットなんです。各チームごとに力と機能を持っていて、それぞれが独立しています。各チームで、オーナーがいて、プロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアーーなど、言うなればチームだけで一つの会社ができるくらいの機能を持っているんです。だからこそ、チーム同士での連携も非常にスムーズ。新しいチームを立ち上げる際にも同じプロセスを経ることで拡大をしていける。このような仕組みを学べたことは、非常に大きな経験になりました。しかし同時にこうも感じたのです。
「なぜ、同じアジア圏である中国からグローバルIT企業が生まれているのに、日本ではできないのか?」「日本のITエンジニアでも、もっとグローバルで戦えることがあるのではないか?」
* TMI:東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻
GenerativeXがやろうとしているのは「社会構造を再定義すること」なのかもしれない
そういった想いが芽生えてきたこと、また「世の中を良いものにしていきたい」という信念。これは旧知の仲であった荒木と上田とも、学生時代から共通する部分でした。
さらに現代では、生成AIが出てきたことで、世の中のさまざまな領域が再定義されつつあります。これまで、さまざまな技術を使って作られてきたシステムや社会の仕組みも、生成AIがあることで、今までとは作り方や最適な在り方が変わっていくと思っていて。一方で、AIは新しいものがゆえに、「未知の存在」として捉えられることも多々。何ができるのか、どう扱うのかがわからず、取り入れたくても取り入れられない企業も増えているのです。だからこそ、伴走する存在がいなければ、実現までのスピードが落ちてしまったりそもそも実現できなかったりします。
そんな大きな変化の最中にいる中で、GenerativeXでは大企業をメインに働きかけを行っています。大企業にこだわる理由。それは、大企業が変わればそこに続く中小企業も変化し、その先にマーケット全体や日本社会全体の変化にもつながると考えているからです。
GenerativeXがやろうとしていることは、日本の社会制度の在り方、組織構造を再定義することにつながっていくのです。
世の中を良いものにしていくこと、日本社会の構造を再定義していくこと。改めて、荒木や上田と共通するこの価値観に心動かされ、GenerativeXのCTOとしてジョインすることに決めました。
現在はエンジニアとして、生成AIを活用したソフトウェア開発はもちろん、ByteDanceで学んだソフトウェアエンジニアリングの考え方を活かし、必要なものを必要な形でクライアントに提供することを業務としています。あくまで、目的はクライアントにとって一番良い形での課題解決をすること。実は、生成AIにも向いている領域とそうでない領域があるのです。中には、ソフトウェアエンジニアリングの手法で解決した方が良い領域もある。生成AIに特化するのではなく、その周辺まで見渡したうえでクライアントが必要とする知見を伝えていくことが私の役割です。
GenerativeXにおける各役割についても少しお話しします。コンサルタントは、クライアントと実際に話をし、要件定義、アプリケーションの簡易な開発までを行います。コンサルタントが自分の手で開発までできることは、GenerativeXの強みの一つでもあります。その後、私のようなエンジニアが、実際にクライアントの環境にシステムを配置し、既存システムとのインテグレーションを行う。導入後もバグなどが起きないようアップデートを行い、クライアントが安心・信頼できるシステムを届け続けることまでが私の役割だと認識しています。
また、GenerativeX内での作業は内製化していることも特徴です。提案書、仕様書をまとめ、ベンダーにお願いすることなく自分たちの手で実装まで組み込む。ここまですべてができるという意味において、私たちは「システムエンジニア」ではなく「ソフトウェアエンジニア」でいる必要があるとも感じています。
内製化は、海外では珍しいことではありません。ByteDanceでも、ミーティングツールなど自分達で使うシステムはほとんど内製化していました。やはり、外部に任せて終わりにしていては、可能性が限られてくるのではないかとも思うのです。私たちの目指す先は「世の中をより良いものにすること」。クライアントにも、究極的には外部に頼らずとも内製化をして、思い描いたものを自分たちの手で開発できる組織を持っていただきたい。そのためにも、まずは私たちGenerativeXが先陣を切って、同じスタンスで内製化しながら事業を拡大させたいと考えているのです。
「世の中をより良くする」それは決して大げさなことではない
現在GenerativeXにおいて、クライアントから重要な依頼をいただけているという実感があります。だからこそ、ここを変えることができれば、組織や事業も大きく変わるはず。そこにチャレンジできていることが、一番の面白さでありやりがいに感じることです。
その分、大変なことももちろんあります。しかしそこに逃げずに向き合うこと。難しい問題に直面しても、しっかり向き合い、問題を細分化しながら一つひとつ進めていけば、大抵の問題は解決可能だと考えています。
古くからの友人でもあり、GenerativeXの創業者である荒木と上田。お客様のために全力を出すことを一番に、「クライアントファースト」の軸がまったくもってブレない彼らの姿勢には、私も刺激を受ける日々です。
また彼らは頭が良いことは大前提ですが、実はウェットな一面もある人間です。仲間として「一緒に良いものを作っていこう」というチーム感があるのは非常に良いことだと思います。それも、全員が同じ方向を見て、同じ想いを持っているからこそですね。
今後はGenerativeXを成長させるべく、エンジニアリングのチームもさらに育てていきたいと考えています。そして、日本のさまざまな企業へソフトウェアエンジニアリングのノウハウ・プラクティスを注入していきたい。グローバルで戦える企業が増えていけば嬉しいです。GenerativeXは、日本社会をより良いものへと前進させるための力を持っている。大きな変化の中にいる今だからこそ、できることがあるのだと思うのです。言葉にすると壮大に感じるかもしれませんが、決して大げさな話ではありません。日本社会は、もっと良くできる。私は、本気でそう思っています。
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