なにをやっているのか
全国の医療機関・健診機関のドクターと専門医をつなぎ、
遠隔診療支援をするプラットフォームを構築しています。
現在は、その中でも基本的かつとても重要な「心電図」をターゲットに、
心臓のスペシャリスト(循環器内科医)と複数の医療機関をつないで診断の支援をおこなっています。
すでに、本州全域の医療機関から、月平均1−2万件の心電図のデータが届いており、
支援実績は述べ20万人を越えています。
もしかしたら、あなたの心電図も弊社に届いているかもしれません。
なぜやるのか
「医師不足」「医師の働き方改革」「医療危機」という言葉、きいたことがある人が多いと思います。
医療業界に長年存在する構造的な課題で、原因は多岐にわたりますが、
弊社が着目している原因の一つに「医師の専門の細分化」というものがあります。
当然ですが、医師にはそれぞれ、自分の担当する得意分野「専門科目」があります。
内科・外科の大きなくくりだけでなく、消化器内科・脳神経外科に代表される臓器別の専門科目や、
さらに細かい領域も、
医療技術の進歩に伴って、その専門性は細分化し進化・深化を続けていっています。
当然、医師一人でカバーできる範囲は限界があり、
一人の患者に対し複数の医師が知見をもちあって対応することはしばしばありますが、
先述の「医師不足」がゆえに、
幅広い専門領域をカバーするだけの医師を擁することができない医療機関や・地域は、
国内外・地方都市部に関わらず散在しています。
一番重要な臓器である「心臓」をカバーする「循環器内科医」もその例外ではありません。
多くの疾病に密接に関する心臓に、他の専門科目の医師がやむなく頭を悩ませながら、
診療や検査にあたっているというケースは、実はとても身近なことなのです。
そこで弊社は、ICTを活用して、
循環器内科医が不足する医療機関やドクターと、専門医をつなぎ、
「心電図」を通じた遠隔診療支援プラットフォームを構築し、「医師不足」という課題にアプローチしています。
「すべてのハートと専門医をつなぐ」
いつでもどこでも、誰もが、適切な検査をうけ、正確・迅速な治療を受けることができる、
そんな世の中を目指して、日々、努力しています。
どうやっているのか
==徹底した現場主義 〜いま目の前の困っている人を救う〜==
この事業は、
医師不足にあえぐ地方の医療機関の医師採用コンサルタントして、
全国44都道府県の医療機関に訪問した経験をもつ代表の堀口と、
現役の循環器内科医として最前線で診療にあたるドクター代表の佐野が、
現場の声をきいて着想したサービスが出発点となっています。
いまはまだ、最先端の技術も特許もありませんが、
遠い先の未来の顧客ではなく、
今困っている医療機関やドクターの役に立てるサービスづくりをモットーに、
事業開発をすすめてきました。
IOT・AIなど、技術の進歩は医療業界でも目をみはるものがありますが、
多くの医療機関では、確実性や安全性を求められるがゆえに、
長く続いたアナログなオペレーションを継続せざるをえない状況が多くあります。
そこに、いきなり最先端のものを導入しようとしても現実的ではありません。
弊社は、かつて、AppleがCDという「アナログに寄り添う」ことで電子音楽を広めていったように、
現場と技術のギャップをつなぐ橋渡しとなるべく、サービス展開をおこなっています。
==事業だけではない「遠隔」「リモート」「いつでもどこでも」のモットー==
「医師免許がいらないことはいたしません」
有名なドラマの主人公の女医が発した言葉ですが、
実際の医療現場では、
「医師でなくてもできること」「病院にいなくてもできること」が、想像以上に膨大に存在しています。
「提携医療機関のドクターが、
医師でなければできない、
病院で患者に相対さないとできない”仕事”に
集中できるよう支援する」
サービスへの思いはもちろんですが、
その理念は、コルシーの契約ドクターやスタッフの働き方にも色濃く表れています
「会社や自宅のパソコンでなければできない仕事をなくす」
→ ドクターの業務はすべてタブレット端末で実施できるように設計
契約ドクターは数えるくらいしか本社に来たことはありません。もちろん、ディスカッションはオンラインで毎日のように行っています
「文字入力、タップ、フリックは医師免許がなくてもできる仕事です」
→ ドクターの手作業が極限まで最小限になるような専用システムを開発し日々改善
ドクターがストレスなく仕事に集中し専門性を発揮できるよう使い勝手には徹底的にこだわっています
「スタッフもドクターも”職住近接”」→
業務の性質上広いスペースと一定の人手は必要です。
そのため、あえて契約ドクターの多くが住み、
代表の出身地である
群馬県高崎市に本社・解析センター拠点をおきました。
スタッフの通勤時間は平均10分程度。
代表堀口は自宅から車で5分。
(一方、東京に出る必要がある場合でも高崎→東京は最短50分の好アクセス。
乗車時間は座って仕事ができるので、実質の「移動時間」は15分程度です。)
結果
「関西で行われた心電図検査のデータが、群馬県の会社で処理され、ドイツに留学中のドクターが診断する」
ということが、
日常茶飯事の会社になっています。