なにをやっているのか
「日本に安心・安全な木構造を普及させる」
「日本に資産価値のある住宅を提供する仕組みをつくる」
エヌ・シー・エヌは、創業以来20年以上にわたり、木造建築の耐震性の向上による安全性の確保と資産価値向上を目指し、木造建築の構造設計を事業化するとともに、独自の建築システム「SE構法」を開発し、全国500社以上の工務店ネットワークを通じて、耐震性の高い木造建築を提供しています。
なぜやるのか
1995年に発生した阪神淡路大震災において6,400人を超える犠牲者のうち89%が家屋の倒壊によるものであったことなどから、木造住宅の耐震性が問題視されています。
しかし、建築基準法第6条の4の規定により、「2階建て以下・延べ面積500㎡以下・高さ13m以下・軒の高さ9m以下の木造建築物」については、構造計算が義務化されておらず、現在も耐震性を有しない住宅が少なくない状況となっています。
そのような状況を踏まえ、「日本に安心・安全な木構造を普及させる」ことを目的として、1996年12月にエヌ・シー・エヌが設立され、木造建築の構造設計を事業化することで、累計24,000棟以上の構造計算された木造建築を提供してまいりました。
設立以降、日本で発生した「中越地震」や「東日本大震災」「熊本地震」において、「SE構法」で建てられた住宅はどの地震においても1棟も壊れませんでした。これは、本来の理念が実証されたものだと確信しています。
どうやっているのか
■SE構法とは■
「SE構法」とは、従来、鉄骨造やRC造において主流だったラーメン構法を木造住宅に取り入れ、安全かつ便利に利用できるようにシステム化した当社独自の木造建築用の建築システムです。
強度が高く品質の安定した構造用集成材を柱・梁に使用し、その柱と梁を専用のSE金物で剛接合したラーメン構造がSE構法です。
さらに全棟に対して構造計算を行い、耐震性のチェックを実施しています。
■当社の構造計算の特徴■
一般の木造住宅ではほとんど構造計算は実施されておりませんが、SE構法では、鉄骨造やRCと同じ手法である許容応力度計算による構造計算を実施しています。
構造計算においては、構造図面作成用CADと連動した立体解析による構造計算プログラムを使用することで、構造図と構造計算図の整合性を確保する形で安全性を検証しております。
■供給体制とネットワーク■
全国9拠点の協力プレカット工場により、建築資材の安定的な供給体制を構築するとともに、519社(2020年3月末時点)の工務店を中心とした登録施工店ネットワークを通じてSE構法を展開しています。
■中大規模木造建築への事業拡大■
2010年に施行された「公共建築物における木材の利用の促進に関する法律」により、保育園や老人ホームなどの住宅以外の建築の木造化が促進されており、市場規模も拡大しております。
それらの住宅に比べて規模の大きい建築物では構造計算が必須となることから、エヌ・シー・エヌの高度な構造計算技術を中大規模木造建築へ転用し、事業を拡大しています。