なにをやっているのか
ユピテル本社ビル(勤務地:港区芝浦)
ユピテル製品イメージ
ユピテルは映像技術・マイクロ波・無線通信技術を用いたプロダクト(電子機器)専門メーカーとして50年以上にわたる歴史とブランドを有しています。昨今ではドライブレコーダー等のカー用品メーカーとして認知されておりますが、それだけではありません。IT・IoT・AI・VR技術を駆使し、カー用品以外の分野に向けた新たな製品開発にも挑んでいます。
【ユピテルの主要品目】
■Car デバイス
ドライブレコーダー / ポータブルカーナビゲーション / カーセキュリティー / レーダーディテクター 等
■Sport デバイス
ゴルフナビ / ゴルフスウィングトレーナー 等
■Home(Hobby等)デバイス
自然対話型AIロボット / VR製品(コンテンツ制作含) / オリジナルアニメキャラクター製品
■For Business デバイス
フォークリフト用ドライブレコーダー / 安全運転支援器 / 監視レコーダー / 運行管理サービス
【実はもともと、レコード会社だったんです】
今や「カー用品といえばユピテル」と言われる会社ですが、1970年の創業時は「ユピテル音楽工業」だったことをご存知の方はいらっしゃるでしょうか?実はもともと、アーティストも所属していたレコード会社だったんです。
音楽という繋がりでカラオケ機などの機器を開発するなかで、電子機器の開発や現在ユピテルのコア技術となっている無線・マイクロ波通信技術が培われ、多くの機器を生み出してきました。また映像技術を生かしたドライブレコーダーの開発は取組んでから11年。コンシューマー向けのドライブレコーダーメーカーとしては最古参なのです。
【未来を見据えた製品開発】
ユピテルは今「 be ahead(時代の先端へ)」というタグラインのもと、IoTやAIやVRといった技術全盛の時代を乗り切るため、新しい進化を遂げようとしています。特にクルマ業界以外の分野に向けて新たな事業の柱をつくるべく製品開発に取組んでおり、本年度にはロボット事業を本格的に展開し、自然対話型AIロボットやVR技術を搭載したホームロボットを発売する予定です。
なぜやるのか
ユピテルのドライブレコーダーは車に関わるプロ(販売店やマスコミ)が選ぶ「用品大賞2019年」の総合グランプリを受賞。
VR技術を採用した対話型のホームロボット「バーチャルLei」
【 be ahead(時代の先端へ)】
ユピテルの社名は、オリンポス12神の一人(ギリシア神話のゼウス、ローマ神話でいうユーピテル)から拝借しています。そこに込めた願いは「歴史を尊重し、かつ未来に功績を残す企業を目指す」ということです。
これまでに50年以上の歴史をもつユピテルですが、その姿は常に変わり続けてきました。レコード会社、家電メーカー(テレビや携帯電話もつくっていました!)、そしてカー用品のユピテルへ・・・。私たちは時代の変化やニーズに先駆けて、常に新たな事業へチャレンジしてきました。
ユピテルのこんな事業スタイルは、一見節操がないように見えるかもしれません。しかし、常に人々が求める「モノづくり」に徹してきたという点では一本のスジが通った経営をしてきました。
この変化の激しい世の中で、事業の変化を恐れる企業が生き残っていけるでしょうか?どんな大企業だって、一本の道だけでは先行きが不安視されてしまう時代です・・・。
そんな時代も、ユピテルにとっては追い風だらけ。変化こそ私たちの舞台です。その時代の先端へ・・・「be ahead」。ユピテルは今、次世代を見据えてIT・IoT・AI・VRの機器開発へと踏み出したのです。
どうやっているのか
静岡研究所外観
静岡研究所オフィス内
【「100年に一度」などと言われるクルマ業界の変化】
ユピテルに最も近しい社会の変化。それは「100年に一度」などと言われるクルマ業界の変化でしょう。MaaS (モビリティ・アズ・ア・サービス) をはじめとする車内環境の快適化に欠かせないIoT技術の先進化。そうしたなかでクルマに搭載されるデバイスは多様化し、カーナビゲーションやドライブレコーダーが「自動車を構成する一部」として初期出荷時に装着されるようになるかもしれません。
そうなると私たちのようなアフターパーツとしてカーナビゲーションやドライブレコーダーを作るメーカーは、言ってしまえば不要となります。主要品目が不要とされるこれからの時代を前にしてただ指をくわえているとするならば、ユピテルという会社はあと10年もしないうちに消えてしまうでしょう。
ですからユピテルは動き出しています!2019年4月には静岡にIT/IoT/AI/VRに特化した開発を行う研究施設をオープン。社内から精鋭を集め研究開発に挑んでいます。更に本年度はIT先進国インドから大学新卒の学業優秀な研究者を8名採用。さらなる開発力UPに拍車を掛けます!