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AI時代にどんなビジネスが生まれるか?

LLMの発展により、非構造化データを扱えるようになりました。これにより、Agentライクなユーザー体験(UX)やマルチモーダルAIによるブラウザ操作が可能になり、新たなサービスやプロダクトを展開する余地が広がっています。

これらの変化により生まれる新しいサービスやプロダクトを「AIネイティブな◯◯」と定義することで、従来との違いを明確に表現します。

AIネイティブなサービス

ここで言う「サービス」とは、人材紹介、不動産仲介、受託開発などの労働集約的な事業を指します。

AIネイティブな労働サービスとは、AIを前提に業務フローを再構築し、従来は人が必要だった領域でコスト削減や高速化を実現することで、サービスの付加価値を高める取り組みです。

例えば、AIネイティブなエンジニア派遣(SES)の例を挙げて説明します。 SESは、案件にエンジニアをアサインし(準委任契約など)、手数料を得るビジネスモデルです。具体的な業務の流れは以下の通りです。

  1. 営業が案件や人的リソースを持つパートナー企業にアプローチします。
  2. メルマガ配信リストに登録してもらい、案件・人材の情報を定期的に受信します。
  3. 営業がメール内容を確認し、最適な人材を提案します。
  4. 面談後にエンジニアをアサインします。

AIはこの流れの「メールの読み取り」「人材と案件のマッチング」「提案メール作成」を自動化できます。これにより、大幅なコスト削減と迅速な提案が可能になり、低いマージン率でも採算の取れるビジネスモデルを構築できます。

従来型の営業主体の企業では、こうした仕組みの導入が難しいため、新興企業が取り組むことで競争優位を得られると考えています。

AIネイティブなプロダクト

AIネイティブなプロダクトとは、従来のSaaSにAI機能を追加するものではなく、LLMを前提に設計されたプロダクトです。我々が挑戦するテーマは主にこちらになります。

これにより、以下が可能になります。

  • 非構造化データの活用
  • AIエージェントによるタスク実行
  • マルチモーダルAIを用いたブラウザ操作

従来のSaaSは、人がデータを入力しないと役立たないDBのラッパーとも言えます。一方、AIネイティブなプロダクトは、人の労働を代行し、データの自動収集やワークフローの実行を行います。

例として、CRM(顧客管理)の変化が挙げられます。

従来のCRM(HubspotやSalesforceなど)は、人が顧客データを入力しなければ機能しませんでした。また、電話やメール、Web会議などのログが整理されず、管理コストが高いという課題がありました。

AIネイティブなCRMでは以下が可能になります。

  • 初期セットアップやデータ入力の代行
  • メールや電話、Web会議から顧客情報を抽出して自動登録
  • 取引内容や金額の自動入力
  • 営業活動の自動化(追いメールの下書き、商談スクリプトの作成など)
  • 商談内容へのフィードバック

これにより、従来のCRMが「記録するだけのツール」から「実際に仕事をするツール」へと進化します。こうしたAIネイティブなプロダクトは、従来のソフトウェアよりも高い付加価値を提供できるため、より高い価格設定が可能になります。

まとめ

AIネイティブなサービスやプロダクトは、付加価値の大幅な向上をもたらす可能性があります。今が事業を立ち上げる最適なタイミングです。

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