株式会社ウェイバック代表取締役の上辻です。
弊社はWebを中心とした事業をメインとして扱っており、『Webサイト』の存在は欠かせません。
Webサイトを作成する際、必ず必要になってくるのが「サーバー」です。今回はこのサーバーについてお話ししていきましょう。
サーバーは基本的にレンタルサーバーを運営している会社さんからサーバーをお借りしてサイトを立ち上げるという肯定があります。
よく色んなレンタルサーバー会社を比較して契約を検討するのですが、
レンタルサーバーを検討する上で、気になることの一つは、レンタルサーバーの速さです。
今回はこのレンタルサーバーの速さについて詳しく解説していきます。
特に初心者の方はサーバーに関してわからないことが多いと思います。
サイトの表示は速ければ速いほどいいので、出来るだけ速いレンタルサーバーを選びたいですよね。
サイトの表示に 3 秒以上かかると 53% の訪問者が閲覧を断念し、また表示時間が 1 秒遅れると コンバージョン数が 7% 下がってしまうというデータもあります。 出典:Think with Google
一口に速さと言っても、実は色々な種類があります。
たとえば、単純に画面表示の速さ。
それから、ファイルのアップロード・ダウンロードの速さ。
あと、この記事を書いているWordPressの管理画面の速さ。
(これはPHPとプログラムとMySQLというデータベースの速さになります。)
動画表示の速さもありますね。
何が言いたいかというと、レンタルサーバーをどう使うか、その用途によって、速さの指標も変わってくるということです。
この速度の指標はともかくとして、単純にレンタルサーバーのレスポンスの速さを決める要素としては、
大きく言うと、「回線速度」と「サーバーの処理能力」で決まってきます。
この回線速度は、レンタルサーバー事業者が使っているデータセンター(分かりやすく言うと、サーバーを沢山置いておける倉庫のような場所)のバックボーン回線(データセンターとインターネットを繋ぐ回線)の太さ(道路の車線をイメージしてもらうとわかりよいと思います)がまず1つ。
もうひとつ重要なのは、サーバーを繋いでいる回線の速度と、サーバーを利用している契約者の数、
それから、もっと注意しなくてはならないのが、よく利用される共有サーバーでは同じサーバーを利用している利用者の使い方です。
ブログやホームページなどのWEBはほとんど使っていなくても、動画をガンガン配信していると、そのサーバーが使っている回線は一杯になってしまいます。
つまり、その共有サーバーを利用している他の契約者がモロに影響を被ることになるんです。
次に、サーバーの処理能力。これはCPUやストレージ(ディスクですね)などのスペックで決まってきます。
しかし、ここでも注意しなくてはならないことがあります。
回線速度と同じく、共有サーバーでは同じサーバーを利用している利用者の数や使い方に大きく影響されるということです。
CPUをフルに使うようなプログラムを動かしている契約者がいたり、ストレージのアクセスをフルに使うような契約者がいたりすると、同じサーバーを利用している契約者は影響を受けることになります。
レンタルサーバーを比較して、どこのしようかと悩んでいる人にとって悩ましいことは、サーバーの速さを大きく決めるこの「回線速度」と「サーバーの処理能力」について、レンタルサーバー会社は詳細についてほとんどの場合公開されないということです。
全体として回線速度やサーバーのスペックなどは公開していたりしますが、ここのサーバーについて、契約者の数であるとか、利用状況などを公開しているレンタルサーバーは数少ないです。
悲しいことに、結局使ってみて初めてわかるというのが実情なんです。
ただ、一般論として言えるのは、月額利用料が安いレンタルサーバーは、1台あたりの最大契約者数(1台のサーバーを最大いくつの契約者で利用させるか)が多いということです。
考えてみてもらうとわかると思いますが、1台のサーバーを沢山の人に利用してもらうから安くできるわけです。
月額利用料が高いサーバーは、1台あたりの最大契約者数が少ないということになります。
月額利用料が300円くらいのレンタルサーバーと、月額利用料が3,000円くらいのレンタルサーバーでは、
単純に計算すると10倍利用者数が違うわけです。
勿論、サーバーの処理能力であるサーバーのスペックも違うので、一概に利用者数だけで決まっているわけではありませんが。
このへんも基準を公開していないので、利用者にはほとんどわからないところになります。
というわけで、レンタルサーバーの速度はなかなか悩ましいということです。
実際に比較検討しようとしたら、できるだけ多くの利用者の体験談などを参考にするか、
それなりに色々なサーバーを多くの時間利用した人の意見を聞くしかないです。
この問題を解決しようと、レンタルサーバー会社が出しているのが仮想サーバーです。
VPS(仮想専用サーバー)は、1台のサーバーの中に複数の仮想サーバーを作り、ユーザー1人1人が分割して使用するタイプのサーバーです。例えるならマンションの1室を借りるタイプになります。VPSは、1台のサーバーの中に複数のサーバーを構築するものなので、専用サーバーと共有サーバーのメリットを合わせたようなサーバーです。
仮想サーバーについては、難しい話が色々出てくるので、また別の記事で書いてみますね。