こんにちは! SymbodimのWantedly担当です!今回は代表の横山さんがなぜ国際物流領域で起業されたのかインタビューしてきました!
ーーなぜ起業する際に国際物流領域を選ばれたのですか?
横山:私自身の特性とチャレンジしたい業界の親和性を踏まえてストラクチャーを決めた。
前提として、ファイナンスレバーを引くべきかスモールビジネスから始めてキャッシュを作りながら進めていくべきか、はたまたNPO法人や一般社団法人でチャレンジするかは、「チャレンジするフィールド×その起業家自身がどういった経営をしたいか」によって変わるんじゃないかなという仮説がありました。
日本におけるスタートアップエコシステムは過去から比べればどんどん基盤が整いつつあり、、資金調達環境も相当整備されてきたというお話しは様々なスタートアップ経営者・VCの方からお話しを伺う中で解像度が高まっていきました。
一方でVCの仕事をしていて思ったのはファンドにも満期があるということ。当たり前ですが、ファイナンスレバーを引くということはファンドもトラクションを出す必要があり、そのために起業かと一緒にイノベーションを起こしていくというもの。しかし、素晴らしいチーム/プロダクトがあっても市場とのタイミングもあるため、そのまま日の目を見ずキャッシュアウトをしてしまうケースもあります。
私自身、もし自身が経営をするなら、ミクロとマクロの領域が複雑に絡み合っている複雑な課題にチャレンジをしていきたいと考えていました。「何をやるか」以上に「なぜやるのか?」を問い続けるような私自身の特徴を鑑みると、一つのプロダクトに執着してリーダーシップを発揮していく方法は自分にはマネジメントできない感覚がありました。社会は常に動的で複雑であるという前提に立ったうえで、時間を長くとりながら、キャッシュを得つつ業界構造に合わせて必要なソリューションを提供し、多段階的にビジネスを起こしていきたいと思っています。
そういう意味では、日本の規制に対する流動性の低さから、業界によっては変わるインセンティブ以上に既存の体制を維持した方が良いと捉えられているマーケットはいくつもあると思っています。上記のような領域にはファイナンスレバーを引くスタートアップ型のモデルではなく、既存の事業でキャッシュを作りながらプロダクトを蘇生していく方法も一つの方法としてあると考えています。
前職の時から個人の可能性~社会構造/産業を一体として変えていくという仕組みをしたいという想いはあり、そんな中でReapraとの対話で自身が目指していきたい方向が明確になり起業することにしました。
横山:国際物流市場は日本を支える社会インフラである一方で多くの課題を抱えている
国際物流領域は100年以上の歴史がある企業が多く存在していて、しかしこの業界には多くのステークホルダー(関係者)がいて各々の思惑や力関係で動いているため、業界全体での協力や効率化が難しかったり、ペーパーレスと言われているけど、実際には0.1%しか進んでいないとか、負担や非効率が多い状況が長年続いています。
これから10年、20年、さらにその先を見据えた時、日本の社会インフラとしての国際物流は、物資を運ぶ手段として海か空しか届きません。そのため、これらのシステムを支える人材不足から、各ステークホルダーの力学や事業オペレーションそのものの不全等多くの側面から課題解決をしていく必要があります。
効率化や生産性向上といってもTechだけで解決できるほど単純な課題ではないことも重要な論点だと思っています。よって単一の製品やサービスで対応するのではなく、複数のプロダクトを活用して様々な問題を解決していく事業モデルが有効であると感じています。おそらく自身の世代を跨いで課題解決をしていくテーマになっていくのではないかと思っています。ニッチな領域で複雑性を一つずつ紐解きながら業界の健全な発展に貢献できることに加え、不透明なものを一つずつ形にしていくことにワクワクしている自分に気づき、結果分野を選びました。
横山:日本にある素晴らしいものが海外へ届く橋渡しの一助になりたい。
もう一つの理由として、私はもともとニッチな日本酒を扱う酒屋の長男として生まれたのですが、あるとき海外へ進出することを検討していた時に話す機会がありました。
日本酒は海外でも注目され、市場も拡大していますが、実際に流通しているのは「日本酒」という名前を使っているブランドだけで、実質的な日本酒は実は大きなシェアに至っていない。でも日本酒が検討の側面で注目されたり、本来的な日本酒の技術は海外からも注目されています。しかしそこで生産者と市場の距離を遠くしている一因として国際物流領域があるのではないかと思っています。
日本酒に限らず、他の日本製品については、常に注目もされているし今後もされ続けると思っています。過去の歴史から積みあがっている素晴らしい技術や文化を残していくためにも、本来市場原理の中で評価されるべきものがしっかり残っていくためにも日本と海外の橋渡しにチャレンジしているステークホルダーの皆さんと一緒に業界の発展に貢献していきたいと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
横山さんと一緒に働きたいという方はぜひ一度応募してくださいね!