MVCモデルについて

こんにちは！株式会社アルシエで教育に関するサポートをしている岸本です。

今回は「MVCモデル」についてお伝えしていきます。

MVCとは何か

MVC（Model-View-Controller）は、ソフトウェア開発におけるアーキテクチャパターンの一つです。

このアーキテクチャは、ソフトウェアをモデル（Model）、ビュー（View）、コントローラ（Controller）の3つの主要なコンポーネントに分割し、それぞれのコンポーネントが特定の役割と責任を持つように設計されています。

MVCの特徴

分離されたコンポーネント

- MVCはモデル、ビュー、コントローラの3つの主要なコンポーネントにアプリケーションを分割します。
- これにより、各コンポーネントは異なる責任と役割を持ち、独立して開発、テスト、保守が可能になります。

モデル（Model）

- モデルはアプリケーションのデータとビジネスロジックを管理します。
- データの変更、検証、データベースとの対話、データの取得、保存など、データに関連する操作を担当します。

ビュー（View）

- ビューはユーザーインターフェース（UI）を表示し、ユーザーに情報を提供します。
- モデルからデータを受け取り、それをユーザーフレンドリーな形式で表示します。
- ユーザーからの入力をコントローラに伝えます。

コントローラ（Controller）

- コントローラはユーザーからの入力を処理し、モデルを操作します。
- ビューからのユーザーの操作に応じて、モデルのデータを変更し、ビューに変更を通知します。
- ビジネスロジックとユーザーインタラクションの制御を含みます。

保守性向上

- MVCは各コンポーネントを独立して開発できるため、コードの保守性が向上します。特定のコンポーネントの変更が他に影響を与えにくく、バグ修正が容易です。

再利用性

- 同じモデルやコントローラを異なるビューで再利用できるため、コードの再利用性が高まります。
- これにより、開発プロセスが迅速化し、一貫性のあるアプリケーションが作成できます。

テスト容易性

- 各コンポーネントが独立してテスト可能であるため、テスト容易性が向上します。
- モデルのデータ操作やコントローラの振る舞いを単体でテストできます。

柔軟性

- MVCはさまざまなプログラミング言語とプラットフォームで利用でき、多くのアプリケーションタイプに適用できる柔軟なアーキテクチャです。

MVCの実践

以下は、JavaScriptを使用したMVCのコードです。

// モデル
class Model {
  constructor() {
    this.data = [];
  }

  addData(data) {
    this.data.push(data);
  }

  getData() {
    return this.data;
  }
}

// ビュー
class View {
  render(data) {
    const list = document.getElementById("list");
    list.innerHTML = "";
    data.forEach((item) => {
      const li = document.createElement("li");
      li.textContent = item;
      list.appendChild(li);
    });
  }
}

// コントローラ
class Controller {
  constructor(model, view) {
    this.model = model;
    this.view = view;
  }

  addItem(data) {
    this.model.addData(data);
    this.view.render(this.model.getData());
  }
}

const model = new Model();
const view = new View();
const controller = new Controller(model, view);

document.getElementById("add-button").addEventListener("click", () => {
  const input = document.getElementById("input");
  const data = input.value;
  controller.addItem(data);
  input.value = "";
});