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書評②:ど真剣に生きる

今回は、私が愛してやまない京セラ創業者である故 稲盛和夫氏が著した大ベストセラー『生き方』に記載されている考え方の一部をご紹介したいと思います。

タイパ向上や仕事術等のビジネススキルについて書かれた本ではありませんが、ビジネスマンとしてあるべき姿について高い視座から語ってくれており、私自身は初めて読んだときに大きな衝撃を受けました。

購読用に1冊購入し、観賞用に1冊、Kindleで1冊購入したほどです。

ぜひ、手に取って読んでみていただきたいです!

ど真剣に生きる

稲盛氏の書籍を読むとほぼすべての書籍に記載されている一文です。『生き方』にも漏れなく記載があります。

「ど真剣に生きる」とは読んで字のごとく、誠心誠意、真剣に生きることを指します。稲盛和夫氏のオフィシャルサイトでは以下のような記載があります。

人生はドラマであり、一人一人がその主人公です。大切なことは、そこでどういうドラマの脚本を描くかです。運命のままにもてあそばれていく人生もあるかも知れませんが、自分の心、精神というものをつくっていくことによって、また変えていくことによって、思いどおりに書いた脚本で思いどおりの主人公を演じることもできるのです。人生というのは、自分の描き方ひとつです。ボケッとして生きた人と、ど真剣に生きた人とでは、脚本の内容はまるで違ってきます。自分というものを大事にし、一日一日、一瞬一瞬をど真剣に生きていくことによって、人生はガラッと変わっていくのです。

稲盛氏の視座でど真剣に生きることは難しかったとしても、私は、一日一日、一瞬一瞬を大切に、勤勉にコツコツと努力を続ける人は必ず報われると考えています。

ソフトバンク創業者の孫正義氏も佐賀県鳥栖市の集落で生まれました。稲盛氏が書くようにドラマの脚本を自身で描き、運命を自分で描いた事例だと思います。

この稲盛氏の教えは自身の人生を好転させるために必要な、非常に本質的でシンプルな原則だと言えるでしょう。

思いを実現させる

上記の引用文にも書いてあるように、運命に逆らえず思うようにならないこともあると思います。

しかし、そうしたときに「思うとおりにならないのが当たり前だ」と考えてしまうとその結果を呼び寄せてしまう、と稲盛氏は説きます。実は「思うとおりにならない」状況を作っているのは自分自身なのだという教えです。そして、不可能だと思うことを可能にするためには、狂ったほど強く思い、願い、実現することを信じ続けて前向きに努力をすることが必要である、とも説いています。

京セラがIBMから大量の部品製造の受注を受けたとき、非常に厳格で不可能に近い仕様を求められて開発は困難を極めたそうです。しかし稲盛氏は大手が断るような難しい仕事をあえて受注し、製品を必死に作り上げ信頼を勝ち取ってきました。

このエピソードから、稲盛氏が強い思いを持って業務に当たり、不可能を可能にしてきた様子がうかがえます。

「ビジネスがわかるエンジニアになりたい」「営業目標を達成したい」等、何でも強く思いそれに向かった正しい努力をすることが、鉄則なのだろうと思います。

まとめ

上記は稲盛氏の名言のほんの一例ですが、稲盛氏の考え方が本質的でシンプルでありながら、与える影響が強烈であることを読み取っていただけたのではないでしょうか。

難しいことは書かれていません。真剣に生きろ、強く信じ思い描け、というメッセージを読者にパワフルに送ってくれています。

ぜひ、稲盛和夫氏の『生き方』を読んでみてください!

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