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AIエンジニアが思い描く、物流の新時代。次世代技術で変わるサプライチェーン【社員Interview #01】

「物流×IT」のエキスパート集団として、半世紀近い歴史を誇るロジスティードソリューションズ。
今回は、物流の未来を見据え最先端の研究プロジェクトを担う、林 翔平さん にお話しをうかがいました。

入社後、システムエンジニア・データサイエンティスト・AIエンジニアの道を歩み、今や主力製品の開発を担っている。そんな彼に、仕事のリアルや想いを語っていただきます。


プロフィール

林 翔平さん|AIソリューション開発部 テクニカルエンジニア (課長職)(2016年入社)
2016年に入社以来、AIやブロックチェーン技術を活用したソリューションの研究開発業務に従事

新しい物流をつくるために、研究分野への一方を踏み出す

ーー 就職活動〜入社後のあゆみを教えてください。

大学では数学を専攻していたこともあり、IT業界を中心に就職活動を行っていました。これから大きな波が来るのではないかと感じ、物流業界も就職先の選択肢に。結果、ロジスティードソリューションズに入社する運びとなりました。

入社後は、WMS(倉庫管理システム)の企画開発・運用保守チームに所属。物流倉庫とは、システムとはどのようなものなのか、基礎を学んだ1年間でしたね。


ーー その後2年目から、研究プロジェクトに参画されたのですね。

私自身は、今までいくつかの研究系プロジェクトに関わっているのですが、入社当初はそういったプロジェクトも会社の中では走り出したばかりでした。そんな中、上司の推薦もありすぐに参画を決めました。

テーマは、「AIエンジンを活用した、物量予測の新ソリューション開発」。私は途中で異動することになってしまいましたが、研究部分に深く関わることができ、実際に実用化まで漕ぎつけることができたプロジェクトでした。


ーー 「AIエンジンを活用した、物量予測の新ソリューション開発」面白そうですね。具体的に教えていただけますか?

倉庫の環境は、日によって変わります。その要因は、何をどれだけ運ぶのか・スタッフの体制をはじめ、時期・天候などいろいろ…。一方で、スタッフの経験則や勘などから業務判断がされやすいという、現場事情もあるんです。

その判断基準を、まずはシステムで示していく。最終的には、在庫余剰にならないよう、必要量を正確に予測できるようにすることが目的でした。


ーー このプロジェクトにおける、林さんのミッションを教えてください。

研究段階では、研究チームでつくった試作品をまずは動かすこと。当初はなかなか精度も上がらず、いろいろなデータをインプットしながら、試行錯誤していきましたね。答えのない課題と向き合っているようで、正直とても苦戦していた覚えがあります。

実用化に近づくにつれて、エラーが起きないような実装や、今後のスケールを考えた開発も行なっていきました。

当プロジェクトに参画しながら、当時ロジスティードグループ内で立ち上がったデータサイエンティスト育成プロジェクトにも参加しました。もう7年ほど続くプロジェクトですが、私は第1期生としてデータサイエンスのいろいろを学ばせていただきました。

データサイエンスを駆使して、安全運転や働きやすさを実現する

 ーー その後はどのようなプロジェクトに関わりましたか?

4年目からは、自社で提供する「安全運行管理ソリューション『SSCV®-Safetyの開発・運用・保守を担当しました。私自身、新規プロジェクトとして立ち上がったばかりの頃から参画し、直近まで担当していました。一番長く関わっているソリューションで愛着も湧きましたね。

具体的には、トラックやバスを運転するドライバーのバイタル情報、ドライブレコーダー情報、走行データ、位置情報を集約し、このデータから危険を予測。管理者は遠隔からリアルタイムで状況を確認でき、安全に役立てていただく機能です。

▼例えば…
・ドライバーの手首に装着した測定器から、血圧 / 血中酸素量 / 自律神経を解析し、疲労度を算出
・万が一ヒヤリハット運転があれば、アラームや音声でドライバーに伝達
・10分後には情報が更新され、ダッシュボードや映像で管理者が状況を確認

最終的には安全運転を実現するものですが、働く人の健康改善や定着にも寄与できると思います。

~“事故ゼロ”をめざすソリューション設計で輸送の安全性向上に寄与~
SSCV®-Safetyが2023年度グッドデザイン賞を受賞🔗



ーー 前回のプロジェクトと比較して、新しく経験したことはありますか?

スケールの大きさでしょうか。基本は拠点ごとに、約2年単位で進めるプロジェクトが多いです。でも今回は、一般ユーザー様に向けて何十万台も販売する未来を見据えていました。機能改善が多くてもすぐに拡張できる、スケーラビリティが必要という点です。

そういうわけで、クラウドベースで設計を進めていったのですが…。不具合が多くて、すぐに前進とはいきませんでした。 セキュリティの問題もありましたし。でも、議論を重ねながら手探りで実装していく過程は、経験値としては非常に良かったと思います。

ーー このプロジェクトは今、どのような段階まで進んでいるのでしょうか?

これまではグループ内での販売がメインでしたが、最近は一般ユーザー様に向けたケースも増えてきていますね。例えばバスであったり、トラック以外の乗用車のお引き合いも増えてきました。もともとトラック用にチューニングしているので、カスタマイズにも力を入れています。

機能改善・拡張は、現在は四半期に1度のタイミングです。問い合わせや不具合への対応も、サポート的に行なっています。



次はブロックチェーンで、物流の未来を探る

ーー 「SSCV-Safety」と同時並行で、新しいプロジェクトにも関わっていたとうかがいました。

はい。「ブロックチェーン技術を活用したソリューションの研究開発」にも携わっています。会社間のやりとりをブロックチェーン化するメリットは、決済の幅が広がることに加え、配送物を改ざんなく確実に追跡できることです。

すでに海外では、ブロックチェーンを取り入れる国も増えてきていて、将来的に主流となる可能性があります。ですから、今のうちから先行投資して、新しい物流を実現するための可能性を探っています。

2023年(取材当初)からはアシスタントマネージャーとなり、チームメンバーの管理業務も担当しています。
※2024年10月にAIソリューション開発部 テクニカルエンジニア (課長職)へ昇進し、さらなるプロジェクト推進を担う。


ーー 一連の研究プロジェクトの中で感じた、面白さや魅力を教えてください。

最先端技術の活用や、大手メーカー様の研究開発チームや専門家の方々とのコミュニケーションなど、なかなか経験できることではないと思います。新しい考え方を吸収するという意味でも、とても有意義でした。

また、正解のないことに対して、自由に組み合わせて仕掛けられる裁量の大きさも魅力です。自身の手がけたものが、ゆくゆくは会社の主力製品になるのですから。物流業界には、今や「単純な管理」ではなく「効率化」が求められ、そのために必要なトレンドを吸収する文化もあります。誰にとっても、魅力的にうつるはずです。

研究に関わる人をもっと増やし、未来の主力製品を生み出す

ーー 林さんが今時点で描く、理想のキャリアを教えてください。

研究段階からただ製品化を目指すのではなくて、「主力」にしていくこと。実は今、ブロックチェーン以外にも、もうひとつ新しい分野となる「AIソリューションの開発」に挑戦しています。

具体的には、関われる人と人を増やすイメージでしょうか。私だけで終わらせず、もっと多くのメンバーに託していったり…。みんなで開発する文化を、つくっていきたいと思います!

ーー 最後、求職者の皆様にメッセージをお願いします!

AIやブロックチェーンなど…。トレンドとの融合が進む物流業界は、今後ますます盛り上がっていきます

物流の“未来”を考えることは、きっとみなさんのキャリアをつくることにもつながるはず。一見難しそうな業界ですが、ぜひ気軽にエントリーしていただけると嬉しいです!

今回のストーリーを見て、少しでも物流やロジスティードソリューションズを身近に感じていただけたのなら、嬉しいです。ご興味がある方は、こちらより気軽にエントリーしてください!それでは次回のストーリーもお楽しみに。

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