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【メンバー紹介】人は不完全な存在だからこそ他者と関われる。鈴木芽生

ここにあるに入った理由はしたい生き方をするため

「なんでここにあるに入ったの?」

初めて出会う人からよく投げかけてもらう言葉です。

学校の先生に憧れて地元の教育学部に進学したものの、先生という役割がしっくりこず教師にはならないことを決意。大学卒業後は、一般企業に勤めたけれど違和感を拭いきれなくて1年で2社退職しました。2社目に就職したタイミングで出会ったここにある。ここなら、わたしがしたい生き方(働き方)ができるんじゃないかと思い、少しずつ関わりを深めてきてそれが今につながっています。

質問に対して、こんな感じで(かなりざっくりですが)大体同じエピソードを話すのですが、なんとなくテンプレート化してしまっているというか、今の自分の言葉ではないように感じることもしばしば。そのため今回は「どうしてわたしが、今、ここにあるにいるのか」について、今の自分なりの言葉で言語化してみようと思います。

わたしは、“わたしの人生”を諦めきれなかった

4回。

これは、ここにあるに関わりはじめてからの約2年間、ここにあるを離れようかと真剣に考え悩んだ回数です。その時のエピソードのすべてをここに書き出すことはできないのですが、今でも鮮明に記憶に残っています(長くなりすぎるので、気になる方はまた飲みながらでも聞いてくれたらと思います)。

それだけの回数、離れようと思ったにも関わらず、なぜ今もここにあるにいるのか。

それは、「わたしは、“わたしの人生”を諦めきれなかったから」だと思います。

自分の想いを大切にしたいし、やりたいこともやりたい。大切な人を大切にできる強さが欲しいし、だれかの痛みに寄り添えるような優しい人でありたい。でも、この資本主義社会の中で、わたしが生きたい人生を生きるのなんて到底無理なんじゃないかと思っていました。そんなとき、前を向く希望をくれたのが、ここにあるでした。

わたしであることを諦めてきた人生

振り返ると、たくさんのものを諦め逃げてきた人生でした。

・本気で自分の弱さと向き合い努力すること
・だれかを心から信じること
・だれかを頼ること
・自分の想い(本心)を大事にすること
・率直に自分の想いを伝えること
・やりたいことをとことんやること

挙げ出したらキリがないほど、たくさんのことを諦め、わたしの気持ちを押し殺して生きてきました。気づいたときには自分というものがわからなくて、常に判断軸は他者にある。そんな自分を初めて自覚し、「わたしの人生を生きたい」と思うようになったのは、大学3年生の頃でした。

海外で目の当たりにした現実、さまざまな生き方をする大人との出会い。それらを通して、わたしがこれまで当たり前だと思っていた世界はほんの一部だったことを痛感しました。そのプロセスの中で、ぼんやりとやりたいことや大切にしたいことが見えてきたものの、結局大学卒業後の進路は決めきることができませんでした。

妥協点として就職した人材紹介会社を4ヶ月で退職し、民間の学童へ就職。そのタイミングでここにあるや代表の藤本遼さんと出会いました。まちづくりや地域に関わった経験がほぼゼロに等しいわたしでしたが、直感的に「この機会を逃したら次はないかもしれない」そう思っていたような気がします。

答えのない問いに向き合い続ける

代表からの「これやってみる?」みたいなボールを二つ返事で「やります!」と引き受けてひたすら打ち返す日々。おもろい人と出会い、毎日学びの大渋滞。やりたかったことをお仕事としてできていることが本当に幸せで、有り難いと思うことばかりでした。

はじめましての人に対しては、こういったきれいな部分しか話していなかったように思います。でも、実際は悩み葛藤する毎日です。

この活動やイベントに意味はある?
わたしでないといけない理由は?
なんでこんなにもうまくいかないんだろう。
自分には向いていないんじゃないか。
メンバーへの関わりってどうすればいい?

大抵の場合はタフに向き合うことができるのですが、モヤモヤなどが積み重なりすぎたときには、ふと「あれ、しんどいかも」と逃げ出したくなることも。

ここにあるに出会う前のわたしであれば、一人で悩んで離れる決断をしていたと思います。でも、そうしなかったのはここにあるのメンバーがいたから。ここにあるには、苦しい時、一緒に(時にはわたし以上に)悩んで向き合ってくれる仲間がいます。だからこそ、わたしは、“わたしの人生”を諦めずにここまでくることができました。

人は不完全な存在だからこそ他者と関われる

最近、しんどくなってしまった時のお話。できないことばかりが積み重なり、不安に押しつぶされそうになったわたしが、

「(ここにあるに)迷惑をかけるくらいなら離れた方がいいと思ってます」

と、伝えたときにメンバーから

「もっと他人(メンバー)を信頼して。信頼されていない我々は悲しいです」
「弱みはみんなで向き合いケアをしながら、少しずつ成長していけばいいと思ってる」

と、送ってもらいました。たしかに、わたしも大切に想う人が悩んでいるときに頼ってもらえず一人で抱え込んでしまっていたら、すごく悲しい。でも自分のことになるとそう思えずにいたことに気づかせてくれました。この言葉たちは、今のわたしの支えとなっています。

わたしたちは、弱くて不完全な存在。
だからこそ、他者と関わることができる。

完璧主義なわたしは忘れてしまいがちなのですが、大事にしたい代表からの言葉です。

ここにあるも、ここにあるのメンバーも、関わりのあるみなさんも、そうでない人も、わたしも含めだれもが不完全な存在。だからこそ、関わりをもち、だれかとつながり、ともに歩んでいくことができるのだと思います。

ここにあるはまだ4歳になったばかり。どうか、あたたかく見守るだけでなく、一緒に育ててくれるとうれしいです。ぜひ、一緒にあそびましょう。

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