こんにちは!harmoインターン生の林です。
今回は自身初の取材記事となっており、非常に緊張しています!
2020年の7月~11月にかけて、電子お薬手帳型PHR「harmo」を多くの方に知っていただくために支援活動が行われました。
支援活動は、harmoカードが利用できる薬局へ社員が出向き、患者様にお声掛けをさせていただくという活動です。これを機に、harmoカードを作成していただける患者様も多くいらっしゃいます。
今回はその活動に参加された山本さん・菅野さんにそれぞれお話を伺いました。
まずは臨床開発部の山本貴恵さんからです!
オンラインにて、インタビューをさせていただきました。
――harmo支援活動に参加された理由を教えてください。
harmo事業については、シミックグループ全体で注力している事業であるため、以前からどのような事業なのか興味がございました。
またこれからのヘルスケアにおいて、harmoのサービスがどのような役割を担えるのかについて、考える機会となることを期待し、支援活動に参加させていただきました。
――harmo事業は会社全体でも注力されているのですね!
そうですね。
実は以前、臨床開発部の社員を中心としたメンバーで、harmoサービスの臨床試験への活用方法について議論し、harmoカンパニーへ提案するという会に参加させていただいた経験がございます。自身のように、harmoカンパニーに所属していない社員でも、harmo事業に注目し、活動している方も多くいらっしゃると思います。
――実際にharmo支援活動に参加されていかがでしたか?
活動は、スムーズに進めることができました!
支援活動の前に実施いただいた研修で、薬局で使用されている専用タブレットの操作方法や、患者様へのお声がけ方法等を手厚くご教示いただきました。そのため、安心して患者様と接することができました。
また、お薬手帳は医師、薬剤師、患者様を繋ぐ非常に大切なツールであるため、間違った情報はお伝え出来ないという緊張感はありました。
――特に印象に残ったできごとはありましたか?
お薬手帳とは別に、服用中のお薬やその処方経緯、担当医や薬剤師とのお話内容、ご自身で測定された血圧値の記録などをノートに綴り、ご自身で健康管理されている患者様がいらっしゃいました。この患者様との会話を通して、ご自身のお身体や病気のことというのは、非常に関心度が高いトピックであることを再認識しました。harmoによるサービスが電子お薬手帳としてだけではなく、様々な情報を管理できるようなツールになればいいなと感じました。
――お薬手帳以上の機能を持つツールになると、身体の情報を一括で管理することができますね。
そうなんです。患者様がご自身でお薬や医療情報を簡単に確認・管理できたり、疾患や薬剤についての正確な情報に簡単にアクセスできたりする仕組みが増えるといいなという考えが大きくなりました。まさにPHR(Personal Health Record)ですね!
また、私は普段臨床開発の業務をしておりますので、個人的な考えとしては、臨床開発・治験と患者様を繋ぐツールになるといいなという期待もあります。
――実際にharmoカードを扱ったことで、新たな気付きなどがあれば教えてください!
カード登録や処方履歴を閲覧するためのタブレットの操作が簡単なことには驚きました。タブレットは薬局のレセコンと紐づいているため、患者様に個人情報を改めて登録用紙に記入してもらうといった手間はなく、カードの発行・登録がスムーズに行えるので、薬剤師の先生や薬局スタッフ様への負担が少ないと感じました。
自身の業務では、複雑なシステムを何種類も使用するため、慣れるのに苦労した覚えがあります。そのため、簡単なシステムであることは、電子お薬手帳型PHR「harmo」を多くの病院や薬局で導入頂くために、非常に重要なポイントになると思いました。
またカードとスマートフォンを連動することで、利便性がかなり向上するという気付きもありました。処方された薬剤の説明が写真付きで分かりやすく記載されているといった機能的な部分はもちろんですが、スマートフォンを持たないご高齢の患者様のharmoカードを、ご家族のスマートフォンへ連動することで、ご家族皆様で患者様の健康管理が出来るという利点もあると思いました。
――今回の活動を通して、自身の業務に活かせそうなことはありましたか?
薬剤の臨床開発に携わる身として、エンドユーザーである患者様とお話することで、新たな気付きがいくつもありました。今回の支援活動がそのまま現在の業務に活かせることは無かったかもしれませんが、臨床開発の重要性を再認識したことでモチベーションが高まりました。また多くの患者様や薬剤師の先生方との会話を通して、視野が広がりました。これからも様々な活動に積極的に参加していきたいです!
続いては、治験コーディネーター(CRC)の菅野絵里奈さんです!
山本さん同様、オンラインでインタビューさせて頂きました!
――僕は今回初めてCRCというお仕事を知ったのですが、普段どういう業務をされていらっしゃるのか簡単に教えてください!
CRCはClinical Research Coordinator の略語で、臨床試験の実施に関わる役割の1つです。主に医療機関で治験を実施する際、医療スタッフと協力して治験をスムーズに実施出来るように調整をします。患者さんのスケジュール管理や体調の確認など医師と患者さんを繋ぎながら新薬の承認申請に必要なデータを収集しています。
――治験には欠かせない大切なお仕事なんですね! そんなCRCの菅野さんがharmo支援活動に参加された理由を教えてください!
CMICの社員が運用しているPHRアプリを広めたい、患者さんや薬剤師さんの今の声を聞きたいというのが参加した理由です。
そもそも、PHRを知ったきっかけは、2019年に開催された全国のCRCが集うイベントで、「個人を中心とした切れ目のないデータ」についての演題があり、関心を持つようになりました。また、2020年に電子お薬手帳の治験への利活用の可能性についてポスター発表させて頂くなど、興味があったところに今回の募集があったので、手を挙げました。
――CRCの業務だけでもお忙しそうですが、支援活動との両立は可能だったのでしょうか?
4日間の活動だったので、チーム内で業務調整をお願いしました。
上長や協力してくれたチームの方のおかげでこの活動に参加出来ました。
――実際に支援活動に参加されていかがでしたか?
薬局2店舗で、実際にアプリ操作をしながら患者さんにharmoをお勧めしました。
1店舗では受付の際に、「harmoかお薬手帳はお持ちですか」と聞くレベルでharmoが浸透していて、多くの患者さんが既にharmoを活用していました。その中でも印象的だったのは、60歳ぐらいの男性患者さんです。ご自身のアレルギー情報等々入力済のharmoマスターで、お薬の確認の仕方を私に教えてくれたんです。
進んで活用されていることが嬉しかったですし、harmoが家族や身近な人と健康について話をするためのツールになれば良いなと思いました。
――harmoマスター!素晴らしい響きですね! 対照的に支援活動の際に難しかったことはありましたか?
声をかけた際にお断りされる理由が「なんとなく」「忙しい」だった時が難しかったです。
少し話をして下さる患者さんにはパンフレットをお渡し出来ましたが、harmoを身近に便利に感じてもらえる環境づくりも必要だと感じました。
また、店舗によっては患者さんの来局が途切れる時間があり 、一度お声がけできないとしばらく空き時間ができてしまうこともありました。
――実際にharmoを扱ってみて、何か気づいたことがあれば教えてください!
harmoを利用できる環境を増やす必要があると感じました。近所の薬局で使えないことが理由で断られることも多かったので、全国どこの薬局でもharmoが利用できるようになると、より多くの患者さんに使っていただけると思います。
また、カードを発行したにも関わらず、薬局に持って来ていない患者さんもいたので、カードやアプリを継続して利用してもらえるように工夫が必要だと思いました。
CRCとしては、harmoで併用禁止薬が瞬時にわかるようになればいいなとも思います。
――今回の活動を通して、自身の業務に活かせそうなことはありましたか?
具体的には分かりませんが、色々と興味をもつことで視野が広がるのを感じています。
今回患者さんにアプリを紹介するので、自分も日常生活に少しデジタルを取り入れてみたり、初心者ながら「ITパスポート」という資格を取ってみたり色々とチャレンジしました。
臨床試験も変化していますので、視野を広げることで業務に活かせる部分も多いと思います。
今後はharmoを社内に広める活動にも参加する予定です。
インタビューを終えて
harmo事業と直接の関わりがない方にもharmoに対して興味を持ち、支援活動に参加して頂いたことを大変嬉しく思いました!
お二人とも今回の支援活動への参加が、モチベーションの向上や視野の拡大に繋がったとのことで、harmoと支援者両方にとって意味のある4日間となったのではないでしょうか。
harmoは今後単なる電子お薬手帳だけではなく、より包括的にPHRを実現できるツールとして期待されています。
そのため、今後とも業種・分野を問わず、より多くの方々にharmoを知り、興味を抱いて欲しいなと思いました!