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BAKEはもう「お菓子のスタートアップ」じゃない。“個”が活躍し、グローバルで戦える強い組織を目指して

スタートアップで働くと刺激的だ!という印象をもたれる方も多いのではないでしょうか?

「Airbnbで宿泊しに来たつもりが、エンジニアとして働くことになりました」

「面接に来たら、周りはダンボールだらけで、椅子ではなく木の箱に座らされたんです」

ほんの2、3年前にBAKEに入社した人はそう語るのですが、2017年現在のオフィスはこんなにも立派になりました。


私自身は8ヶ月前に入社したのですが、スタートアップだと思って転職した場所がみるみるうちに「会社」らしいカタチになっていく様子は驚きです。

気がつけば、「お菓子屋さんのスタートアップ」という言葉を使うことも減っていました。いつまでもその名前でいられない、という経営陣たちの気持ちもあるそうです。

対談メンバーの入社時スタッフ数と店舗数の推移グラフ(2017年7月時点)を見ると、この4年間、スタートアップカンパニーからの歩みを感じることができます。

組織やチームのあり方はどんどん変わっていくけれど、所属する人たちの個性は変わりません。(特にBAKEは主張の強い人が多い!)

スタートアップに集まってきた仲間たちと、どうやって、次のステージに向かうのか。「日本を代表する製菓企業」を目指して、どんな組織になっていくのか? そんなギモンを投げかけてみました。聞き手はわたくしインハウスエディターの名和実咲(@miiko_nnn)です。

アパートの一室の事務所から、700人の会社になるまで

ーー私は「お菓子のスタートアップカンパニー」と打ち出していたBAKEがすごく印象的で転職したんですが、最近お店やブランドも増えて、オフィスも立派になり、とっても会社らしくなってきたなと感じていて。

三宅:本当に。僕が入社した頃はアパートの一室がオフィスだったから、劇的に変わりましたね。

経理財務部門の三宅さん。2014年4月入社。地元・岡山の銀行から、東京のスタートアップへ27歳での転職。環境を大きく変えた理由とは?


ーーらしいですね。三宅さんは元銀行マンで、財務担当としてBAKEにジョインされたんですよね?

三宅:そうなんだけど、最初1ヶ月くらいはお店でチーズタルトを焼いたり、店頭でお客様対応をしたり、かと思えば「ピクトケーキが大変だ、手伝ってくれ!」と、電話に張り付いてカスタマーセンターと化したり。もはや財務に全然関係ないんだけど、もうとにかくやるしかない。(笑)

*写真はBAKEの最初のオフィス。


ーー守備範囲広すぎませんか…。

三宅:良く言えばね。当時のオフィスにはまだ、代表の真太郎さん、北海道から手伝いに来た田村さん、そして数名のアルバイトスタッフしかいなかったから、SNSの更新なんかも含めて、オフィスに転がってる業務はなんでもやってた。2014年の冬ぐらいかな。

ーーおお…。「騙された!」とは思わなかったんですか。「財務担当じゃないなら、岡山帰りてえ!」みたいな。

三宅:とにかく色々やらされるな〜と思いながらも、本当に毎日がめまぐるしく過ぎていくんですよ。まぁ、楽しかったんですよね。

ーーむちゃくちゃスタートアップっぽいし、三宅さんがポジティブすぎる!

三宅:もともとスタートアップに興味があったからね。学生時代の友人が起業して、1年くらいで状況がかわっていくダイナミックさを目の当たりにしたこともあったし。

個が強い組織のチームストラクチャーはパワフルに?

ーー春山さんは、もともとご自分で立ち上げたスタートアップのCEOでもあったんですよね。そんなキャリアを経てBAKEに入社された時は、どう思いました?

春山:一つのチームって感じではあるんだけど、とにかく「個」が強いなと思ったんですよ。

ファンクション本部の春山さん。2015年11月入社。宇宙工学、広告代理店、起業、そして事業譲渡。色んな道を経験した今、お菓子屋さんに転職してチームを育てる毎日


ーーお、なんかいい感じですね。

春山:はい。それぞれ能力があり、才能があって、いい感じなんです。いい感じなんですけど……いざ会議するとなると......

ーー??

春山:ほんとうに各々の主張が強い!

ーー全員がルール違うゲームを、ルールなしで始めちゃったみたいな状況だ……。

春山:そんな感じ。メンバーの「個」は強くて力があるのに、このままだとマズイなと。物の流れ、人の流れ、情報の流れを整理する、効率よく仕事するためのチームストラクチャーをはじめました。


ーー「個」が強い人があつまってるからこそ、組織として機能するって難しい側面もあるのでしょうか

春山:いや、個性が強いぶんだけ、本音でぶつかりやすい、ということもあります。影で批判を言うのではなく、ミーティングで「反対意見や納得できないこと、全部本音はここで言い合おう!」というスタンスですね。ただそれと同じ数だけ提案もする、というのを繰り返しています。

ーー確かに海外スタッフも多いですし、回りくどいことはあまりせず、いつもストレートに話しますよね。バックグラウンドも様々で国際色豊かになってきたBAKEですが、組織として整ってきた、と思われますか?

春山:まだこれからじゃないかな。三宅さんはずっとBAKEの変化を体感してきて、どうです?

三宅:それでも、2015年くらいから見える景色が少し変わったんだよね。それから人も増えて、自由が丘のオフィスもすぐ手いっぱいになって。

2014年11月BAKE CHEESE TART自由が丘店の上フロアに移転したオフィス。現在は商品開発を行うオープンラボになっています。

2015年8月自由が丘に移転したオフィス。最初こそゆとりあるスペースもあっという間にデスクが増えました。


春山:会社が大きくなるのと、三宅さんの体重が増えるの多分おなじくらいの比率だね。

一同:(笑)

三宅:増えましたね〜。って、真面目な話に戻すと、今は、より「組織で戦う」ってことが鮮明になったというか、カタチになってきたのかも。

ーー何か転機になった出来事があったんですか?

三宅:西尾さんが入ったぐらいに、うまく言えないけど、変化を感じたな。

ーー出た!副社長!

むやみに人を増やさないで成長できる”筋肉質な組織”

コーポレート部門の西尾さん。2016年9月入社。東証マザーズ上場に上場している株式会社ミクシィの取締役を経て、現在BAKEの副社長。


ーー西尾さんはこれまで、誰もが知っている上場企業の取締役もされていたわけで。そこからまだまだ小さなBAKEに入社されて、第一印象はいかがでしたか?

西尾:そうですね。本当にいいブランドがあってポテンシャルが高い。しかし、なかなか、やり甲斐のある状況だぞ、と……。

ーーあれ、むちゃくちゃ言葉を選んでいますね。

三宅:選んでますね〜。

春山:ちゃんと本音で喋ってください(笑)!

西尾:OKです(笑)。春山さんの言うとおり、BAKEには「私は、こうしたいです!私の意見は…」と、前向きに意見を投げかける人が多いんです。一人ひとりの考えもすごく大事なんだけど、組織全体で見てみると「的」を絞る、ということが重要で。BAKEでいうと柱になるのは「お菓子を、進化させる」というステートメントですね。


ーーしっかり背骨を通しましょう、と。

西尾:そう。全体にある仕事を整理しながら、各部門のミッションに落としていく。それを正しく目標設定して頑張っていけば、BAKEのステートメントである「お菓子を、進化させる」ことに必ず繋がっていきますからね。

ーー私は西尾さんが入った直後に入社したのですが、実は、ずっと昔からいる人なのかな? と思っていて。社内のメンバーに聞くと「ミクシィで取締役をやっていた人が、経営者として入社する!」とみんなドキドキしていたそうなのですが、入ってすぐに馴染んでらっしゃいますよね…?!

三宅:そういえば、ぼくもドキドキしてましたよ(笑)。

西尾:馴染むというか、みんなが主役になるような組織であり続けられるといいなぁ、と。ぞれぞれ役割があって、責任を持っていて、誰を見ても、日々ドラマがあると思う。どうせ働くなら楽しくエキサイティングに働けて、明日また職場行こうって思えるような場所がいい。それって、全員が「自分にスポットライトがあたっている」と感じられるかが大事だと思っていて。

ーーエキサイティングで、ドラマがあって、スポットライトがあたっている…。最近少しずつ感じる仕事の楽しさってそれかもしれません。海外事業部で働くケリーさんのインタビューなんて、まさにドラマだ!と思いましたし。


西尾:そう、そのドラマをしっかり感じてもらえるために、お膳立てするのが自分の仕事かな。自分が点をとりますっていうよりは、パスを供給し続けたい、みたいな。

ーーゴールを決めるのはメンバーだ、と。

西尾:僕は目立つのが好きじゃない(笑)。みんなにスポットライトが当たってるのが嬉しいんですよ。

ーーこれまでに仲間もブランドも増えていきましたが、今後はどんな組織づくりを進めていくのでしょうか?

続きはTHE BAKE MAGAZINE にて▽

http://www.bake-jp.com/magazine/?p=8423

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