『他者と働く』というのは本当に難しい。
・上司は自分のことを何もわかっていない。
・何故、あの人はあんなことを言ってきたのだろう?
特にテレワークが普及してからは、このようなモヤモヤは加速し、一緒に働く人と物理的な距離だけでなく、心理的にも距離ができてしまったという声もよく耳にします。
他者を理解し共に働くことの重要性がより一層増している中、
サーキュレーションではアシスタントの中川玲 (通称:れいちぇる)の仕事の姿勢に注目が集まりました。
「積極的な情報共有や、チームメンバーの個性を踏まえた段取りやコミュニケーションが素晴らしい」
「常に関わる人が気持ちよく働けるよう、丁寧で思いやりのある仕事はもっと多くの人に知って欲しい」
共に働くチームメンバーからこの様な言葉を受け、れいちぇるさんは、2021年11月度 泣ける仕事賞(※)を受賞しました。
「人と働く、『共働』をする時には相手の背景を考えて、自分が先に変わることを大切にしています。」と語るれいちぇるさん。
デパ地下の販売員からキャリアをスタートした彼女の仕事に対する価値観、組織への想いに迫りました。
※泣ける仕事賞・・・売上以外の成果や日々の仕事のプロセスの中で、お客様や社内のメンバーに感動を与えた社員に贈られるアワード。毎月の全社投票により受賞者が決定します。
デパ地下でえびせんべいを売る店長を7年経験
-- 泣ける仕事賞の受賞、おめでとうございます!
中川(以下れいちぇる):
ありがとうございます。
まさか自分がこんな賞をいただけるなんて思いもしなかったので、本当に驚いています。
一緒に働く素敵な仲間に恵まれているからこそ、このような賞をいただくことができましたので、本当に周りのメンバーに感謝したいと思います!
-- 今日はれいちぇるさんの今までのキャリアについてお聞きできればと思っていますが、新卒で入社した菓子製造会社さんではどのようなお仕事をされていたのですか?
れいちぇる:
デパ地下の販売員として3年、その後の7年半を店長として勤めました。
販売員と違い、店長はスタッフのマネジメント業務がメインになり、今振り返ると店長時代での気付きが、その後の仕事の取り組み方やスタンスにも生きている様に感じます。
特に店長になったばかりの時、とにかく自分がスタンダードだと思い込んでおり、そのスタンダードに当てはまらない人には「何でできないんだろう?」と思うことが多く、人間関係がうまく行っていませんでした。
ただ、様々なスタッフと仕事をする中で、その考えが自分の価値観の押しつけでしかないと気づいた時、自分がスタンダードであると考えるのはやめようと思ったんです。
人それぞれに立場があり、生きてきた経緯や環境の中で培われた考え方や価値観があります。何故、そう考えるのかをお互いに知ろうとすることが、信頼関係を築く第一歩だということを学びました。それからは意識的にスタッフとのコミュニケーションを増やすようにしていました。
お店に立っている時はお客様もいるのでスタッフ同士の会話はできないため、ちょっとした表情の変化や、悩んでそうだなと思ったら隙間の時間に声をかけるなどのコミュニケーションを大事にしていました。
みんなで楽しくかつ、目標も達成する。そんな、みんなで成長できるようなお店にしたかったんです。
-- なるほど。店長としての経験から、れいちぇるさんの仕事におけるスタンスが培われていたのですね!
その後は、ITベンチャー、そしてサーキュレーションに転職されたとのことでしたが、転職を決意した理由は何だったのですか?
れいちぇる:
菓子製造会社でマネジメント業に長く関わる中で、メンバーをフォローしたりすることに特にやりがいを感じました。自分が前に出るよりも、陰で支えたり、管理するポジションの方が向いているなという確信がありました。
そこで、バックオフィスの業務をしてみたいと思い、ちょうど上場前の100名規模の会社で請求事務のポジションの募集を見つけ、転職を決めました。
ただ、ITベンチャーでの事務の仕事は、先輩や上長に頼まれたことや、決められた業務をこなしていたので、業務内でのスキルアップや、誰かのためになりそうなことがあれば積極的にアプローチをしたいという気持ちも芽生えました。もし機会があれば、自分のスキルアップができるような仕事にもチャレンジできる環境に身を置いてみたいと考えるようになりました。
サーキュレーション入社を決めた理由は、共に働くメンバーの人柄
-- そうだったんですね!なかなか、アシスタントという職業柄、積極的に業務の幅を広げるのは難しそうですよね。その後サーキュレーションへ入社したきっかけは何だったのでしょうか?
れいちぇる:
自分のスキルの幅を広げられそうな企業を探していたところ、サーキュレーションの求人を見つけました。
サーキュレーションに入社した1番の理由は、働いている方々の雰囲気がとても良かったことですね。
面接に行った時に、人事の方に、「どんな人と働くのか知りたいから、会わせて欲しい」と急遽お願いをしてみたところ、快く引き受けてくれました。
「多分この人が上司になると思う」と、今の上司である部長を紹介してくれたんです。
そこで一緒に働くイメージがついたし、そんな対応をしてくれたのもすごく嬉しくて、ここで働きたいと思いました。急なお願いだったのに、人事の方やその部長が快く受け入れてくれたこともとても嬉しかったです。
--実際にサーキュレーションに入ってどんなチャレンジをされたのですか?
れいちぇる:
実際、幅広い業務を任せて頂いています。
サーキュレーションに入社してから、関数を使いこなせるようになりたくて、自分の管理してるスプレッドシートなどを可能な限り関数を使って自動化するなどして勉強しています。今は、コンサルタントの皆さんのKPIシートを作成したり、アライアンス先へ実績を共有する報告書を作成したりしています。
でも今は、部長やリーダーから「こういうの出せる?」とリクエストをもらってから作成することが多いです。なのでゆくゆくは、もっとコンサルタントの仕事を理解し、自分から提案できるようになりたいと思っています!
-- 与えられたミッションに留まらず積極的な提案をしたいというれいちぇるさんのスタンス、本当に見習いたいです。
その分大変なことも多いと思いますが、アシスタントとして何か苦労されたことはありますか?
れいちぇる:
私、心配性なんですよ…。
PROBASE(※)導入準備の際も、心配性だからこそ、「ここは不安だな」というところや、「準備しておきたいな」と思うことがあると、それについて「絶対にこれで大丈夫!」と思えるくらいまで動いてしまいました。自分で自分の首を絞めているのかもしれないですが(笑)
仕事においてリスクヘッジすることや、未来を想定して動くことってとても大事だと思うので、これくらいがちょうどいいのかなと思ってます。
そして、そういう時こそ周りに相談をするようにすることが1番大事だと思っています。
部長やアシスタントの皆さんには私の心配事を聞いてもらっています。普段はあまり関わりの少ない他の部署の皆さんも快く答えてくださるので、いつも一人じゃないと感じますし、心配性な私でも、乗り越えることができています。
※PROBASE・・・サーキュレーションが2021年8月にリリースした、複数にわたる副業/フリーランスとの契約を一元管理でき、企業の管理オペレーションの効率化とフリーランスの活用促進に貢献するSaaS。
毎年恒例の全社書き初めコンテンツで、所属する東日本チームのメンバーと。後列中央がれいちぇるさん。東日本支部アシスタントとしての「道」を探したい!
アシスタントとして1番大事にしている、チームのメンバーとのコミュニケーション
「泣ける仕事賞」受賞時、社内のメンバーから寄せられたれいちぇるさんへのコメント
-- 「泣ける仕事賞」受賞時には、社内のメンバーから様々なコメントが寄せられていましたね!れいちぇるさんのお仕事に対する姿勢が伺えました。
れいちぇる:
ありがとうございます。
アシスタントの仕事は、「本当に役に立ってるのかな?」とか、チームの方々へ注意喚起や督促をすることが多いので、「面倒くさがられていないかな?」と思うこともあります。
だからこそ、今回のコメントもそうですが、普段からメンバーの皆さんから温かい言葉をかけてもらうことで救われています。「そんなことまで考えてくれてありがとう」と感謝されたり、「これは普通のことじゃないからね」と褒めてもらったり…。
周りの方がいつも言葉で伝えてくださるので、そういった言葉にいつも励まされています。
-- 本当にチームの皆さんとの信頼関係が素敵ですね!普段、仕事をする上で気をつけていることはありますか?
れいちぇる:
コミュニケーションは、常に模索しながらやるようにしていますが、特に気をつけていることは、依頼や要望があればとにかく即レスすることです。
そして、みんな出張に行ったり、基本はリモートワークなので、たまにオフラインで会う時は、コンサルタントの方が話しかけても大丈夫そうな時を見計らって、ちょっとしたことでも直接話しに行くことを意識しています。
一緒に働いているメンバーは、とにかく誠実なところが大好きです。たまに対応するのを忘れちゃう人もいるけど、そんなことも許せちゃうくらいみんな誠実で暖かい方々だなって思います。
-- アシスタントの皆さんで横のつながりもあるんですか?
れいちぇる:
はい。地方支社や事業部を跨いで、全員で月に一回は定例ミーティングをして、情報共有をしています。持っている情報がみんなバラバラなので、その情報を共有しています。
東日本チームのメンバーとれいちぇるさん。リモートワークがメインとなる中、対面でのコミュニケーションは貴重な機会となる。
「共働」する上で、一生大事にしたい考え方
「泣ける仕事賞」受賞時、代表久保田から贈られる賞状。
-- インタビューを通して、「共働」という言葉が印象的でした。
表彰状のコメントでも、れいちぇるさんの丁寧さや責任感がよくわかります。
れいちぇるさんが仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
れいちぇる:
共に働く相手の発言や行動の奥にある背景を考えるようにしています。
背景を考えると、「じゃあ自分には何ができるだろう」とか「自分はどういう行動をすればいいか」という思考になると思います。
その上で浮かんだ疑問や思いは必ず伝えて、解決できるように動くことを大切にしています。
これをもし全員がお互いに実行できれば、すごく良い組織になると思っています。そして最終的には生産性や業績の向上にもつながると思います。
人と働く、つまり「共働」をする時にとても大事な考え方だと思っているので、一生大事にしたいと思っています。
アシスタントとしてチームの皆と関わっていく中で、相手の立場に立って考えることで、しっかり真意が伝わることがわかってきました。アシスタントという立場であるからこそすごく勉強になっています。
-- 一人ひとりが意識することで、組織全体に良い影響を与えることができるのですね。
今後新たにチャレンジしていきたいことはありますか?
れいちぇる:
チャレンジとは少し違うかもしれませんが、みんなで成長できる組織を創りたいと思っています。
私はとにかく、「あれやっておけば良かった」と後悔することだけはしたくないと思っていています。だから、転がっているチャンスには絶対に挑戦して、吸収し、成長し続けていきたいです。
サーキュレーションは、自分次第で成長の機会を得られる会社だと思っています。
誰もが挑戦できる環境であり、その挑戦に対して誰もが制限したり、否定的な意見をぶつけたりはしません。心から応援してくれる人ばかりです。
そんな会社だからこそ今よりもっと成長できると思っていますし、私の成長によって、良い組織を創り、みんなが挑戦しやすい環境を創っていきたいです!
-- 最後までれいちぇるさんの人柄に惹き込まれるコメントでした。本日はありがとうございました!