感動賞とは:サーキュレーションでは毎月、MVP(最優秀成績者)・MVG(最優秀チーム)と合わせて『感動賞』という賞があり、数字に表せないけれど、周りの人に感動を与えた社員に贈られる。8月は入社以来2回目の受賞となるでらさんこと小野寺貴則が受賞。
感動賞を取れた理由はわからない(笑)
ーー2回目の感動賞おめでとうございます。2回目の感動賞を獲得出来たその理由を教えてください!
でらさん:前回の感動賞の時も思ったのですが、何で自分が感動賞を獲得出来たのか、正直わからない(笑)。 強いて言うなら、、、『仕事に向き合う態度』であったり、事業を育てる気概で仕事を続けていることなのかなと思ってます。
ーー 『仕事に向き合う態度』というのは、例えばどんなところでしょうか?
でらさん:態度っていうのは、経理財務部の責任者として、この組織がより良くなるよう毅然とした態度で仕事に臨む姿勢ですね。
例えば、現フェーズでの経理としての役割は、単に記帳や出納を行うだけでなく、それ以上に全ての取引、契約行為に対して気を配る姿勢が大切です。フロントのメンバーは当然に顧客や専門家、マーケットに対して向き合ってくれているんだけど、組織が機能化できていない状況では、脆弱な部分、いわゆる隙のようなものが出てくる。そういうものに対して見過ごすのか、行動を起こすのかの態度は決めています。こと経理のそういう態度が組織の風土、いわゆる統制面の文化を作る上で重要と思ってます。
なので私は、自身の職責外のことでもノウハウがある領域はカバーするぐらいの気概があるほうがサーキュレーションのバックオフィスとして「丁度いい」と思ってます。これだけ聞くと重いかもしれないけど、軽い気持ちで聞いてほしいです(笑)。
『本気の仕事をする』と決めた、会社との出逢い
ーーその『本気の仕事』に至るまでのキャリアを伺わせてください。
でらさん:私の地元は岩手県の県南に位置する一関市という場所で、世帯数が5千世帯にも満たない町でした。高校を卒業して上京したのですが、勉強には力を入れていなかったので、独立して仕事が出来る税理士を目指し4年制の専門学校へ入りました。両親が学費は自分で払えという教育方針で、4年間新聞配達をして学費と生活費を稼ぎました。朝は朝刊配って、学校に行って、皆より早く帰って夕刊配って、集金も営業もするみたいな、いわゆる苦学生。それでも学校は休まず行きました。全く遊ぶ時間は無かったし、超絶ハードだったけど、その時から、仕事をやり切るという価値観のベースのようなものが身に付きました。
ーー当時から全力で向き合ってきたんですね。卒業後はどんな企業に就職されたんですか?
でらさん:新卒で流通系のクレジットカード会社に経理として入社しましたが、社会人としての1社目がこの会社であったことは非常に強運だったと思います。ここでの経験は経理の業務、実務スキルだけでなく、監査に対するスタンスとか、品質とか、仕組化など、あらゆる面で考え方の礎となっています。
その後は、証券システムベンダーに転職。それ以降、大手CMプロダクションや韓国系のソフトウエアハウスを経験しました。経営企画として財務や管理会計の職責を担当したことに加え、経理としては異色(違和感?笑)なんだけど、前職は営業にもチャレンジさせてもらいましたね。そのおかげもあって、職種それぞれの「知見と感覚」が身に付いたと思ってます。その時々で尊敬できる非常に優秀な上司にも恵まれ、鍛えらえたことも大きいですね。
ーー改めて転職を考えられたのは何が大きい要因なんですか?
でらさん:年齢を重ねるうちに、自身のキャリアについての悩みは一層強くなっていったというか。。。
結局自分がやりたいことと言うより、ここで何を学ぶか。ということを重視してキャリアを積んできたんだけど、キャリアの軸とかゴールが曖昧というか、36という歳になって『やっぱり何かを成し遂げたい。本気になりたい』と思うようになりました。振り返ると、周りや環境のせいにしてることもあったんだろうけど、「本気になる」ためには何が必要要件かを考えてましたね。
ーーなるほど。36歳、改めて「本気になりたかった」ということですね。
でらさん:そう。ちなみにはっきり言っとくが、それまで手を抜いてきたわけではないよ。仕切り直しという意味で(笑)。
2015年にサーキュレーションを知って「こんなビジョナリーな会社、他にないのでは」と感じ、とにかく直ぐに応募しました。久保田さん(代表取締役)と会って、人口減少による労働生産性の減少という社会課題に対し、人材のシェアというアプローチ、そして新しい働く価値観を創造している点に共感し、この会社が目指す社会を『本気で』で創りたいと思いました。
ーーなぜ本気で創りたいと思ったのですか?
私の場合、地元に際立った産業がなく優良企業も多くない。仕事がないから若者は県外に出ていく、いわゆる過疎が進む環境の中で、地元に対し何かしらの貢献をしたいと常々思っていました。けどその方法が分からず半ば諦めていましたね。
ただ、サーキュレーションに出会って、地方に雇用を創出するアプローチはこれだと確信しました。やりたかったことがこの会社なら実現できる、と。事実、今では地方拠点も増え、近々東北支社もオープンする、当時の確信はやはり間違っていなかったと思ってます。
だからこそ、入社してから今までずっと気持ちはブレなくて、バックオフィスとして会社を創り、支えてきたという自負もあります。そのスタンスが今回評価していただいたポイントなのかな。
うん、やっと繋がった(笑)。
これからのファイナンスキャリアに求められるものは「ビジネスと紐づけてキャリアを考えられる人」
ーー少し話は変わるんですけど、経理財務という仕事に求められる素質ってなんでしょうか。
でらさん:私が言うのもおこがましい気がするけど、いわゆる経理畑、財務畑というように、一貫して~をしてきたというキャリアは、ことAIやRPAの台頭によって市場価値が低くなると思ってます。デジタル化の流れで、会計システムもオンプレからクラウドと前提が変わり、帳簿書類も電子保存の流れ、役割も多様化している。ビッグデータの活用により、経理部といえでもデータアナリストやデータサイエンティストを経験してきた方が出てくるでしょう。会計基準もIFRSへの収れんが進んでいきます。
なので、近視眼的、特にスキル重視でキャリア目標を設定すると、会社やマーケットから求められていることとギャップが生じる可能性が高くなる。そういう意味で、やはり経理財務といえども、ビジネスに対する感度を磨き、経営側の視点に思考を変えていく必要がある。当然、説明責任を果たす意味ではビジネスに対する深い理解も重要です。キャリアとしては経営側、いわゆるビジネスパートナーを目指して実力を高めていく必要性がより高まっていくと思います。
ーーでらさんが一緒に働きたい人ってどんな人ですか?
でらさん:「サーキュレーションのメンバーと同じ価値観を共有し、社会を変えたい人」です。
当然、世の中にはたくさんの仕事があるし、ミッションも人それぞれ。こと、経理や財務にとっては関心の領域や価値観が異なるかもしれない。ただ、日本の社会課題を解決したい、地方の企業を元気にしたい、新しい働く価値観を共に創りたい、そんな考えに共感できる方とは一緒に働きたいです。
社会課題の解決という価値ある仕事をミドル・バックオフィスで支えるためには、ただキャリアのためではなくて役割が違っても全員が同じ方向を見て、本気で仕事をすることが必要だと思いますね。当然、マーケットの開拓者として泥にまみれる事もある。整っていないことも多々ある。組織作りもまだこれから。ただ、そんな状況を楽しみながら、近い将来「あの時期は大変だった」と笑って語り合える、そんな仲間が増えて行って欲しいです。
ーーありがとうございました!これからの小野寺さんの益々の活躍に期待しています!