株式会社ロゼッタ(本社:東京都新宿区 代表取締役:五石 順一、以下、ロゼッタ)と株式会社シナモン(本社:東京都港区 代表取締役社長CEO:平野 未来、以下、シナモンAI)は、音声翻訳におけるカスタム音声認識技術の開発と「AI RPA」事業における「AI OCR」連携を目的として業務提携契約に向けての基本合意書を締結いたしました。
■カスタム音声認識について
ロゼッタは、AI音声翻訳機能付きのウェアラブルデバイスとして建設業向けに『T-4PO Construction』、医療機関向けに『T-4PO Medicare』、リモートワーク用に『T-4PO Remote』、また、バーチャル展示会として『Event DX』等の事業を開発・展開していますが、企業毎のカスタマイズはAI翻訳だけではなく、音声認識においても必要であることが分かってきました。既成の音声認識エンジンは性能が良いものが多くありますが、実践的に企業毎のカスタマイズが迅速に対応できるものは存在せず、新たに開発すべき必要性を感じておりました。ロゼッタの内製での音声認識エンジンの開発は進めてきましたが、一方で音声認識の専門ノウハウの蓄積を有する会社との協業も模索してまいりました。
シナモンAIは業界特有の非構造化データを活用するビジネスAIソリューションを開発し、音声認識の分野では、特化型音声認識技術「Rossa Voice(ロッサ・ボイス)」を、大手企業を中心に販売を開始しております。「Rossa Voice(ロッサ・ボイス)」は、個社個別に特化して学習させることで専門用語を含めて、高精度に認識することが特徴で、自然言語処理技術と組み合わせることで後続業務もカバーすることが可能です。
■「AI OCR」について
ロゼッタは、企業ミッション第2章「人類を単純作業の苦役的労働から解放する」を掲げ、従来のRPAクラス定義におけるクラス1のRPA(Robotic Process Automation:定型業務の自動化)に加えてAIを連動させる「AI RPA」事業を行っています。RPAの対象となる業務プロセスのなかで、AI OCRは重要な要素となります。
シナモンAIは、最先端の非定型帳票対応AI OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」を開発・販売しており、請求書のように取引先毎にレイアウトが異なり、取得項目の場所が無数に変わるような非定型帳票の場合でも、各項目の特徴を学習させることで、事前の帳票定義なしで対象項目を自動読取することができます。
■業務提携に向けて基本合意について
上記のように、両社の技術および顧客基盤が補完関係にあることから、ロゼッタとシナモンAIは、各現場のユースケースの実践に通用するカスタム音声翻訳におけるカスタマイズ音声認識技術の開発とロゼッタの「AI RPA」におけるシナモンAIのAI OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」の連携を目的に、業務提携に向けて基本合意を行うこととなりました。
■株式会社シナモン(シナモンAI)について
シナモンAIは、「創造あふれる世界を、AIと共に」をミッションに、高度なビジネスAIソリューションの開発に取り組んでおり、多数の国内大手企業への提供実績を有しています。また、人工知能研究所をベトナム(ハノイ・ホーチミン)および台湾に構え、大量のAI技術者の獲得に成功しています。直近では、AI OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」、特化型音声認識技術「Rossa Voice(ロッサ・ボイス)」、自然言語処理エンジン「Aurora Clipper(オーロラ・クリッパー)」を、大手企業を中心に販売を開始しております。また、シナモンAIでは、“Digitize(デジタル化)” “Structure(構造化)” “Understand(理解・活用)” という3つの独自の研究領域に基づき、高度なAIアルゴリズムを数多く保有し、業界特有の非構造化データを活用するビジネスAIソリューションの開発を継続的に行っております。
■株式会社ロゼッタについて
ロゼッタは創業以来「我が国を言語的ハンディキャップの呪縛から解放する」という企業ミッション の下に AI 自動翻訳の開発をしてきましたが、現在ではさらに構想を拡大し、AI、AR (Augmented × Reality:拡張現実)、 VR(Virtual Reality:仮想現実)、 5G/6G/7G(高速大容量・多数同時接続通 信)、 4K/8K/12K(超解像映像)、映像配信ソリューション、ウェアラブルデバイス、ロボット、HA (Human Augmentation:人間拡張)等の最新テクノロジーを統合して、世界中の人々が「いつでも どこでも誰とでも言語フリーで」交流し、生活し、仕事し、人生を楽しめる「グローバル・ユビキタス」の実現を目指しています。