= Rich in Humanity…= Staff Story vol. 35 【CHUBU SCIENCE】
Photo by Dima Shishkov on Unsplash
「個性」それ以上
中部科学機器には「個性豊か」な社員が集まっています。
「個性」それ以上の・・・ rich in humanity
私もその一人でありたい、と思い、これまでの経験と現在進行形のコンサルティング営業職について書いてみます。
芸術としての音楽
私はクラシック音楽の演奏活動をしていた時期があります。中部科学機器史上初めての経歴でしたので、入社後初の懇親会では「オペラ」歌ってしまいました!
瞬間芸術
芸術には多くのジャンルがありますが、音楽演奏や舞踏・演劇などは、よく瞬間芸術と呼ばれます。絵画や彫刻・文学作品のように、物理的な意味での完全保存が難しいためです。
また、空間や時間を含む「場」の即興性を伴うパフォーマンスでもあります。
最近では録音技術や機材の進化によって臨場感ある記録も楽しめますが、やはり直に接する演奏には、
- 音が空間を飛んでくる感じ
- 響きで満たされる存在感
- 演奏者同士の息づかい
- 観客のリアクション
など、実物ならではの現実感があります。
自分でデザインする
即興性という面では、音楽は曲全体のバランスの取り方が多様、自分の感じ方・さじ加減で操ることのできる面白さがあります。例えば演奏中、あるメロディーのテンポが少し緩んでしまったから次のフレーズでは疾走感を出そう、とか、逆に曲全体を落ち着いたトーンで統一しよう、とか。
演奏する者にとってこれは醍醐味。そして、営業活動において “お客様と共有する時間をどうデザインするか” という発想に至極似ています。
普遍的コミュニケーション
双方向のコミュニケーションを「会話」という形を取らずに楽しめるよう、特定のルールを決めてシンボリックなゲーム(遊び)のように仕立て上げたのが「音楽」、とも考えられます。
それゆえ、先史時代から世界中に存在する普遍文化なのでしょう。古代の音楽では客席はなく、皆で演奏しあっていたよう。なるほど「play」ですね。
情報技術
ところで、情報技術の導入という側面でみると。
最近のweb shopなど様々なサイトでは、AIチャット機能が増えています。時間を問わずに使える便利な機能ですが、少し込み入った相談や文字伝達が難しい内容になると、まだまだ電話で直接・・・となりますね。この先、自己学習する自律型AIが更なる進化を遂げ、音声認識の機能がより改良されたら、日々の生活は飛躍的に便利になるでしょう。一方で、店舗で店員さんから新情報やあれこれアドバイスを貰いながら商品を選ぶ楽しみ、その価値が、逆に高まる可能性もあります。
一期一会
完璧に整った「AI音楽」にも勿論面白さがあって、PCゲームやデジタル音楽のように特定のアルゴリズムのもとで進行するアートには別の味わい方も。想定内で進行することへの安心感が魅力かもしれません。
ただ、ミスしない・再現性完璧!となると、瞬間芸術ではなくなる気がします。私はやはり、その日その日で気持ちや体調が変わる人間が奏でる一期一会の演奏に、深い感動を覚えたい派です。
もちろん、デジタル音楽にも原体験として生の音楽体験はありますし、想定内と思われた物同士を掛け合わせたら想定外の産物ができるなど、逆に意外性もはらんでいることも? それでもやはり、鑑賞や創作のベースには人間の身体感覚がありそうですね。
人ならでは。
理化学機器・分析機器の商社である当社の営業活動については、前出のStory記事に分かりやすく書かれていますが、私たちの活動は、AI技術と、人にしかできない役割、それらが掛け合わさって進歩し成果を生み出していきます。
AI最新技術を活用する、つまり「AIに何を任せるか」は私たちがコントロールする。
音楽と同じように、生身の人間同士が創作していく「場」のようなものに惹かれる人にとって、「営業職」というフィールドはその臨場感を与えてくれます。
お客様のニーズに寄り添い、お客様と製品・サービスを繋ぎ、今以上の多くのご支持をいただくため、これからも幅広い学びと先進的な気付きを大切にして、社会貢献を続けていきたいと思っています。
=2024.3 東京 営業スタッフ=