書いてる人
立花舞。チトセロボティクス チーフデザイナー。愛車はHONDAクロスカブ。(上の写真は違います...)
チトセロボティクスの創業メンバーの立花京は私の姉です。また、姉の紹介で、学生のときから、西田さんとデザイン関連の仕事をしていました。
今回は、チトセロボティクスが研究開発資金を獲得するために奮闘したお話です。
(記事書いてる今日:2018/02/16でまだ法人化してないですけど)
創業するその前に。研究資金獲得を目指す!
こんにちは!前回(最初のオフィスは『カレー屋の2階』。チトセロボティクス創業ストーリー(1))の記事の続きを書こうと思います。私たちはカレー屋の2階のオフィスを用意してから、新たな制御理論体系を開発することなりました。そこで、西田さんと京さんの恩師 川村教授を巻き込み、大学の技術をベースに事業化を行う研究開発助成プロジェクトに応募しよう、となりました。まずは、西田さんと京さんが研究室に所属し、応募資料を作成することになりました。
審査で落ちた!研究者の話はわかりにくいのか。。。
西田さんと京さんは、発明した『感覚統合制御技術』を発展させて、ロボットの制御を革新する方法を応募資料に書きました。研究者だった京さん、西田さんはどちらかというと、言葉より数学(数式?)で話をするタイプです。おそらく、審査員の方々に伝わらなかったのでしょう、審査結果はNG(再審査)でした。
もともと、採択率の低い助成プロジェクトでしたが、再審査になったのはメンバーにとって大きな衝撃でした。とはいえ、即時の不採択ではなく、再審査(もう一度書き直しておいで)だったのは、ギリギリセーフでした。最後のチャンスにかけ、どう伝えるか、資料の内容を再検討する必要がありました。
デザイナーが徹夜!素人目線で技術の真価を伝える。
このピンチに、このチームで唯一のロボット研究者ではなかった私が立ち上がります。
数式じゃなくて、言葉で。
言葉ではなく、イメージを。
私は素人目線で私たちの制御技術を伝えようと考えました。
再審査までの猶予はとても短く、すべての資料を作り直すのは難しい状況でした。
私は、徹夜しました。
結果は、再審査からの採択OK!
技術自体はとてつもない可能性と魅力を備えていたので、その価値がきちんと伝わったことで、審査員の共感を得ることができたようでした。
ハニトーであまいもの
審査結果が出た日、ホッとした私たちは秋葉原のハニトーで食パン一斤の甘くてすごいやつを食べました。西田さんは人生で初めてのクレーンゲームもしました。
この研究資金獲得によって、私たちのロボット制御理論は大きな飛躍を遂げました。
次回は、独自技術『ALGoZaテクノロジー』について、チーフアーキテクトがご説明します。