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ブー太郎放浪記 序章「自由を愛する猫」

尻尾が枝のように2つに分かれた猫又のノラ猫・ブー太郎。

誰にも飼われていないが、誰からも飼われている。

ブー太郎がふらりと街を歩けば、人が寄ってきて可愛がったり勝手に身の上話を始めたり、時には泣いたり怒ったり。食べ物をくれる人もいれば、嫌悪感をあらわに刺すような目で見てくる人もいる。時には蹴っ飛ばしてくる人もいるが、そんな時は慣れた身のこなしで飛んでくる足を交わしすかさずその場を立ち去る。

どんなことがあってもブー太郎は気にしない。

エサも貰っても媚びない。

刺すような目で見られても気にしない。

蹴っ飛ばされても怒らない。

全てはブー太郎にとって日常の出来事。

自由を愛し気ままに生きるブー太郎。

寄ってくる人はどこか不自由そう。

ブー太郎から見える人間社会。

ブー太郎が自由気ままに歩きながら出会う人々を観察してみた。

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