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なにをやっているのか

2017年3月に廃校となった小学校をリノベーション
鳥取県南東部に位置する八頭町
私たち株式会社シーセブンハヤブサは、鳥取県八頭町(やず-ちょう)にある廃校を活用したコミュニティ複合施設の運営を軸に、地方創生関連のプロジェクトに取り組んでいる会社です。 ■八頭町について■ 人口最少県かつ”社会課題先進県”として挙げられる鳥取県。八頭町(やず-ちょう)は、県庁所在地である鳥取市の南東部に隣接し、特産品の柿畑が広がる自然豊かな町として知られています。 急速な少子高齢化の影響もあり、2005年3月に郡家町・船岡町・八東町が合併され、八頭町が誕生しました。人口減少が続き、小・中学校の統廃合もありましたが、官民一体で廃校の利活用や新たな地域の拠点づくりに取り組んでいます。 ▍八頭町隼地区 八頭町の人口およそ1万6千人のうち、950人が住む隼地区。「隼」という地名にちなみ、SUZUKIのバイク「隼」の愛好ライダーから聖地として親しまれています。毎年開催される「隼駅まつり」には全国から2,000台超のバイクが集結。 若者の挑戦を地域住民が支える土壌もあり、Uターンした若者を中心に飲食店・古民家をリノベーションしたゲストハウスがつくられました。 ■事業内容■ ・コミュニティ醸成拠点運営事業 ・地域資源ブランディング事業 ・起業家創出/ビジネス成長支援事業 ▍コミュニティ複合施設「隼Lab.」 「はやぶさラボ」は、閉校となった小学校の校舎を活用し、2017年12月に誕生しました。行政、民間企業、地域金融機関が連携し、持続可能な未来の田舎づくりの拠点となる場として設立した、“コミュニティ複合施設”です。 ・施設概要 3階建ての施設内には、カフェ、地域住民の活動拠点、福祉サービスの拠点、コワーキングスペースやシェアオフィスなどのワークスペースなど、地域の暮らしから産業やビジネスといった様々な機能が同居しています。元家庭科室や元図書室など一般の方も利用できるレンタルスペース、多様な働き方に合わせたワーキングスペース、カフェ、ショップを開設。目の前には芝生グラウンドやテラス、体育館やプールなどパブリックスペースが広がっています。 ・運営のモットー 私たちは、田舎が抱える多くの地域課題の根本には、「コミュニティの希薄化」があると考えています。これからの地域に必要なのは、人口が減っても、少子高齢化が今以上に進んでも、多様な人々がゆるやかに交わり合い、時に助け合える「コミュニティ」が醸成される場所や仕組みです。隼Lab.は、コミュニティを再編・醸成し、様々な地域の課題解決に取り組むことで持続可能な未来の田舎づくりを目指しています。 ■今後の展望■ 現在は第二創業期の入口に立っています。事業のさらなる拡大に向け、新たな取り組みにも挑戦する意向です。 まずは、鳥取を離れた人が戻ってきたくなるような、U/Iターン希望者を募るビジネスを展開しつつ、拠点の更なる拡大・魅力UPを進めていきます。 また、県の委託を受け、2024年度から鳥取県全体の起業家コミュニティの形成事業に乗り出しています。年間200回に及ぶイベントを開催する集客力・企画力を強みに、数年後には自社ビジネスとして展開させることを目指します。

なぜやるのか

年間来場者数およそ6万人
地域や福祉の拠点として日常的に利用
■日本の未来のモデルになる田舎をつくる■ 持続可能な地域づくりのため、7社の出資と数社の協力のもと立ち上がった共同出資会社、シーセブンハヤブサ。地域の価値の最大化、新たな産業や人材を生み出すことに取り組んでいます。 希薄化するコミュニティを再編し、地域課題解決に取り組む拠点を運営。隼Lab.自体が様々な機能を持ち、0歳から100歳まで、様々な世代・立場の人々が集う”新たな地域の拠点”となることで、多様なコミュニティがゆるやかに交わり合う「未来の田舎」づくりに取り組んでいます。ゆるやかな繋がりから、地域に新たな挑戦が生まれ、その挑戦を前向きにサポートするといったコミュニティを育て醸成します。 ■社名の由来■ ”セブン” - 7社の出資のもと立ち上がった共同出資会社。会社スローガンである「挑む、活かす、生み出す、続ける」に「熱狂」「変化」「共同体」を加え、それぞれの言葉の英語訳「Challenge」「Culture」「Create」「Continue」「Crazy」「Change」「Community」の頭文字をとって命名しました。 ■起業から今につながるストーリー■ 地区唯一の小学校が廃校になることが決まった当時、わたしたちは「コミュニティの断裂」を危惧しました。例えば、住民は集落の結びつきの中で子どもたちを見守ります。PTAや婦人会は、運動会やお祭りなどの地域行事で、学校と地域の橋渡し役を務めています。子ども会を運営して、健やかな成長に寄与する大人も少なくありません。地域ぐるみの活動・関わり合いは、学校と子どもたちを中心に育まれてきたと言えます。 その希薄化する既存の枠に沿った関係性を再編し、人口が減っても、少子高齢化が進んでも、地域での暮らしが豊かであることを可能とするために新たなコミュニティを育て醸成することを目指しています。 ▍つくる人と使う人を分離させない 人口が減少しても持続可能な地域社会の形成を目指す八頭町。隼小学校を廃校のままにせず「地域の新たな拠点」としての活用を願う隼地区の住民。そして、町や住民の「地域の未来をつくる」というビジョンに共感した民間企業の三者が連携し、新たなコミュニティ拠点の創設に向けて動き始めました。 ▍ビジョンを示し、共有する 拠点は、子どもたちが「この地域で働きたい」と思える仕事や職が生まれる場所でなければなりません。単なる「賑わい」をつくるだけでは、いずれ廃れてしまうからです。 複数の集落からなる隼小学校区で意見をまとめ、円滑に計画を進めるため、2017年にシーセブンハヤブサが設立されます。新たな拠点づくりの計画段階から民間企業が参加することで、民間主導の運営体制を明確にできました。 ▍地域と共存する場であり続ける 「隼Lab.」がオープンしたのは、2017年3月の閉校からわずか9か月後のことです。 ラボのコンセプトである「多様な生き方がゆるやかに重なり合い、ここで生まれる新たな学びが、一人一人の暮らしを豊かにする場。」を実現させるべく、今後も民間企業のノウハウを活かしながら力を尽くします。 【代表略歴】 現代表の古田は八頭町の生まれで、複数の広告制作会社を経験した後、フリーランスのアートディレクターとして活動していました。鳥取で立ち上げた「株式会社トリクミ」では、「実践とクリエイティブを通じて誇れる田舎の未来をつくる」をミッションに掲げ、デザイン事業・飲食事業など多彩な活動に邁進します。 故郷・八頭町の想いを知り、シーセブンハヤブサの代表取締役に就任。デザイン×経営を軸に「デザイン視点」と「ビジネス視点」を交互に横断し独自のスタイルで事業展開を行っています。 ============== 【インタビュー記事】繋がりがアイディアを生む|thinc Journal ▶︎ 山陰の過疎のマチの底力<未来の⽥舎を創る隼Lab.> https://thinc-journal.c-m.co.jp/thinc/1863/ ▶︎ 山陰の過疎のマチの底力<「トリクミ」のマチづくり> https://thinc-journal.c-m.co.jp/thinc/1867/ ▶︎ 山陰の過疎のマチの底力<活力は地元愛> https://thinc-journal.c-m.co.jp/thinc/1875/

どうやっているのか

コワーキングスペースにコミュニティマネージャーと銀行員が常駐。仕事の相談や人のマッチングを行う。
年間で開催されるイベントは約250回
■事業の特徴■ 行政や地域の人と密接に関わりながら、仕事を進めている点が特徴です。多くの方の協力があって成り立つ事業であり、当社に対して厚い信頼が寄せられているものと自負しています。 また、ラボ運営に助成金を投入していない点も強みです。計画立ち上げの時点で、安定して活動できるスキームをつくり上げたことが功を奏し、順調に黒字経営を続けています。 ■仕事をするうえで大切にしていること■ 町と県の活性化には、熱い想いに加えて、幅広い年代との意思疎通が不可欠です。 いろいろなコト・モノに関心を持ち、地域全体を巻き込みながら盛り上げていきましょう! ■職場の雰囲気■ 「人々がワクワクする心」をビジネスにするため、精力的に仕事をしています。ただ、真剣勝負の議論はしても、根を詰めすぎることはありません。オンオフのメリハリが利いている職場です。 また、日々新しい発見の連続で、私たち自身ワクワクしながら働くことができています。本人がやってみたいことを応援する風土もあるので、好奇心旺盛な方であるほど、活躍の場が広がるはずです。 ■働き方■ シフト制で勤務しており、できる限り希望に沿ったスケジュールを組むようにしています。イベント関連で土日に稼働した際は振替休日を取得できます。 ================= ▍Local Resource News:ローカルリソースニュース » 地域の人に愛される元小学校を未来の田舎づくりの拠点に。 https://local-resource.net/hayabusa-lab