いきなりですが、皆さんはSESにどんなイメージを持っていますか?
エンジニアとして働きたい、もしくはエンジニアとして活躍されている方なら一度は耳にする言葉だと思います。何なら今この記事を読んでくれている方の中には「現役SESエンジニアです」という方もいらっしゃるかもしれません。
これは筆者の偏見ですが、世間ではSESに対してネガティブなイメージを持たれている方が多い印象です。「SES」とWeb検索すると、闇・ブラック・危険などのサジェストが出てくるくらい…。
しかし、この記事で伝えたいのはむしろ反対!SESのメリットの部分です!
企業によっては残念ながらそのような実態もあるようですが、そうでない企業もたくさんあります。デメリット以上にメリットが大きいことを、弊社ジェネラルマネジャー陣のインタビューを通してお伝えしたいと思います!
安田 一矩
カンパニーヴァイスプレジデント兼ICTソリューション事業部ゼネラルマネジャー
創業から2年目だった2014年にバレットグループに入社し、SES事業の立ち上げや受託開発事業の営業・PMを務める。現在はカンパニーのヴァイスプレジデントを務めながら全体の戦略立てとプロジェクト管理、営業など幅広い業務を担当。
濵田 建
キャリア開発事業部ゼネラルマネジャー
新卒入社したモバイルコンテンツ企業で月商1億円の事業成長とメディア事業立ち上げを経験。
その後、新規事業開発部長を経た後、現在はバレットグループでキャリア開発事業部を発足し、新規事業の立ち上げに取り組んでいる。
佐藤 英信
人材開発事業部ゼネラルマネジャー
デザイナーとエンジニア両面での知見を活かし、これまで大手企業のゲーム開発やマネジメントを担当。現在は事業部部長を務める一方でエンジニアとして0.5人/月でSESに出ておりエンジニアキャリアの可能性を広げる取り組みに力を入れている。
鶴見 玲欧
SI(受託開発)事業部ゼネラルマネジャー
20代後半から30代前半は中国やベトナムなどアジアを拠点としてPM業務や新規R&D部門の立ち上げなどに携わる。帰国後、焼き芋屋さんやキックボクシング教室の先生として活動を行った後、瀬戸内に移住してエンジニアキャリアを形成したいという夢を叶え、バレットグループの広島拠点である「広島COCODEMOラボ江田島」で受託開発部の事業部長兼PMを担当している。
そもそもSES(客先常駐)とは?
SES(システムエンジニアリングサービス)とは、クライアント企業に対して技術力を提供するためにエンジニアがクライアント先に常駐し、システム開発、保守運用、インフラ構築などのエンジニアリング業務に従事する契約形態です。
自社サービスや受託開発との大きな違いは、SESはクライアント企業で直接業務を行う点にあります。自社サービスや受託開発では、自社内でプロダクトを開発・運用等をしますが、SESはクライアントのチームにエンジニアとして加わり、お客様先の環境で作業します。
SESはイメージほど悪くない
Q:SESの闇についてどう考えるか?
安田:僕が考える「SESの闇」と言われている部分は、やりたくない仕事を期限やゴールも分からない状態ですることだと思っています。
本来ならばエンジニアが希望の案件に入れるように、企業側はしっかりとエンジニアと向き合い個人のキャリアについて考える必要があるのですが、残念ながら信頼関係を築けなかったり、悪い対応をしてしまうSES会社があったからネガティブなイメージが広がったのでしょう。
濵田:そうですね。案件ガチャや給料が反映されないなどと言われてしまうのは、そういった対応をした会社があったからです。しかし、SESは幅広くスキルを身につけられたり、様々な案件を経験できたりとメリットがある働き方なので、一部の企業で起きた悪い事例に影響されすぎないでほしいです。
佐藤:SES案件の殆どは発注元が大企業ベンダーなので、高い技術力の中で仕事できるというメリットがあります。そんな環境下でナレッジを蓄積できるのが良さだと思います。
鶴見:同じ職種や業務内容であっても、常駐先によって開発環境も進め方も異なります。一つの会社の社員として働いていると様々な技術を扱う機会は多くないため、幅広い技術を扱えるのが面白いところだと思います。お客さんとの距離も近く、一つのものを作っていく中で関係を深められますし、いろんな人と仕事できて人脈も広がるところがメリットですね。
よく受託開発や自社開発と比べられますが、受託開発はゼロから作る面白さがある反面、納期があって成果物の完成度が求められますし、自社サービスは自分の思いがそのサービスと一致していないと苦しい部分があります。
それぞれ楽しめる要素が違うので、まずはいろんな経験を積むことをお勧めします。
安田:そんな中で、どれも選択できるのがバレットグループの良さだと思います。営業メンバーがしっかりと伴走し、会社全体で個人のキャリアに向き合うので不安や不満はいつでもぶつけてきてほしいです。
「何か違う!」と思ったときの対処法
Q:アサインした案件が自分に合わないと思ったら我慢せずに次の案件に変えた方がいいか?
安田:その合わないと思った原因が、技術的な問題か人間関係かで答えが違います。人間関係ですと、どうしても合う合わないがありますので無理する必要はないと思います。重要なのはその問題を一人で抱え込まずに、理由を明確にしたうえで営業に相談できる環境かどうかです。
濵田:SESの良いところは現場を変えられるところですが、アサインした案件のどの部分が合わないと感じたかをしっかり考える必要があります。技術的な面で言うと、立ち上げは好きだけど保守運用になると飽きてしまう人もいますし。中長期的に取り組んだ方が得られるものはあると思うので、周りによく相談したほうがいいと思います。
鶴見:濵田さんの言う通り、技術的な面が理由だった場合、今取り組んでいる工程が好きじゃないということもあったりするので、耐えた先に得られるものがあれば耐えて、そうじゃないと思うならやめたらいいと思います。個人的には、耐えたその先で得られた技術が今後の自分を助けるかもしれないので、すぐにやめてしまわずに一度踏ん張ってほしいですね。それは人間関係でもそうで、問題を乗り換えた先でより密な関係を深められることもあります。ただ自分で判断できない部分もあるので、そういう時はしっかり周りに相談することが大事です。有限な人生の中で自分の納得できる判断をしてほしいと思います。
SESで市場価値を上げていくために
Q:SESで市場価値を上げていくにはどうしたらいいか?
安田:僕も「自分自身の市場価値を上げるには?」と常々考えるのですが、顧客主義という考えにたどり着きました。市場価値を上げていく、つまり必要とされる人材であり続けるには、自分が求められているのは何かを考えられるかどうかだと思います。エンジニアだと、求められたことに対応できる技術力が備わっているかどうかも重要です。
佐藤:市場価値は市場を知らないといけないですよね。例えば、土地を買うときに不動産のことを調べたりすると思いますが、それと同じでエンジニアも市場を知る必要があります。10年、20年先、これから価値が上がる技術が何かを考えて把握していくこと。そして普段からそれに触れていくこと。市場の波に自分のスキルを乗せていけることが、市場価値を上げることに繋がると思います。
鶴見:単純ですが、自分の得意なことを2つ以上持つことだと思います。みなさんの尊敬するエンジニアを挙げてみてほしいのですが、その人はできることや得意な領域が広くないでしょうか?市場で求められる人は、得意なことが2つ以上重なったところで活躍している人です。自分の技術の幅を広げていきましょう。
濵田:様々な現場で自分のやりたいことを追求できるという点がSESの良さなので、その利点を活かして案件に入っている間に得られるものを得るというマインドを持つことも大事だと思います。
最後に
みなさんいかがでしたか?
バレットグループでは2ヶ月に一度、帰社会が行われます。常駐しているエンジニアが本社に集まり、営業などの本社メンバーや他のエンジニアと交流できる機会となっています。
上記のクエスチョンは、その帰社会で実際にエンジニア社員から出たものです。現場で活躍しているエンジニアからジェネラルマネジャー陣にされた質問でしたが、その回答がまさに「SESの光と闇」のリアルな部分が語られていたので、ここで発信したいと思いました。
「SESは客先常駐だから自社への帰属意識が薄くなる」というデメリットもよく耳にしますが、バレットグループではこのような交流イベントが行われたり、社員の抱える疑問や不安に対して真っすぐ向き合っています。いくつかのデメリットについてまだまだ対処が必要な部分はありますが、これからの組織・体制作りで一つでも多く減らす工夫をしていきたいと考えております。
バレットグループのSESのリアルをもっと詳しく知りたいという方は、面談・面接で詳しくお伝えしますのでお気軽にお問い合わせください!
最後になりましたが、ここで開示した情報も当社が発信する一つの情報に過ぎません。
いろいろと検索するあまり、特定の情報に踊らされないようにお気を付けください!