学校を卒業して社会に出たら勉強は終わり、ではありません。
目まぐるしく変わる社会の中、仕事で求められる知識やスキルを、時代の変化にあわせてアップデートすることが必要です。最近は「リスキリング」や学び直しの「リカレント教育」が注目され、仕事をしながら学校に通う社会人も増加しています。
そこで今回は、より豊かな人生を送るためにリカレント教育を選択し、グロービス経営大学院を卒業したシニアマネジャーの木村さんに、始めたきっかけや活かせたことなど詳しく聞いてみました!
Q.1 社会人学生を選択したきっかけ
成長スランプから抜け出し、レベルアップを目指して
リーダーとしてチームの数字を任せてもらえるようになった頃、マネジメント面で課題を感じ始めたことがきっかけでした。
新卒入社してからこれまで、実績を上げてきてたので個人として結果を出すことには自信がありましたが、自分では感覚的にできたことやクリアできた課題も、メンバー育成をしながらチーム目標を達成するには更なる成長が必要だと感じました。
もう一つの理由は、自分が尊敬し目標にしていた父の存在です。記憶の中の父は、会社の重役を担っていたこともあり、毎日朝から晩まで忙しくしていました。一緒に居れる時間は多くなかったですが、自分の仕事に誇りを持っている姿は格好良かったですし、父が一生懸命仕事をしてくれたからこそ私自身好きなことを自由にさせてもらえました。
そんな父のように若いうちから役職を上げていき、家族を養っていく経済力を身に着けたかったのですが、今のスピード感では追いつけないと思いました。
この課題を役員の後藤に相談したとき、経済やマネジメントを学べる環境に身を置くのはどうかと提言してもらい、MBAやビジネススクールへの進学を意識し始めました。
様々な学校を見ていく中で、忙しい社会人でも通いやすい制度が整っているグロービス経営大学院に興味を持ちました。入学を決めたのは、マネジメントの実践力を身に着けることができることはもちろん、多様なバックグラウンドを持つビジネスパーソンとの出会いや価値観に触れることができる点に魅力を感じたからです。
Q.2 大学院に通って良かったこと
ビジネスに欠かせないスキルを実践的に学べる環境
入学して一番最初に受講した科目は、社会人に必要不可欠な論理思考力を鍛えられるクリティカルシンキングでした。その後は会計、経営、マーケティング、プレゼンテーション、ファイナンスやスタートアップに特化した科目など、ビジネスに必要なスキルを学びました。
ただ知識を得るだけでなく、グループワークやディスカッションにおいて自分とは異なる意見に触れることで、様々な業界や立場の方の考え方を吸収することができたと感じています。
私生活やスポーツでもそうでしたが、インプットしたことをアウトプットすることで学んだことや能力を定着させるタイプなので、実践的に学べるカリキュラムは自分にピッタリでした。
学んだことを活かすことでやりがいに繋がる
仕事と学業の両立は想像していた以上に大変で、就学中はタフな日々が続きました。
受講する科目数にもよりますが、月に10時間ほどの講習を受け、その他に各授業の復習やレポートを行っていました。限られた時間の中で全力を尽くすためには、朝晩や移動時間などを活用し、自分の時間を使って取り組む必要がありました。
体力的にも大変でしたが、知識を得られることがそれ以上に楽しかったです。
講習で得た知識を業務に活かせることがモチベーションとなり、もっと学びたいという意欲に繋がっていました。
Q.3 学びを通して活かせたこと
自分なりのリーダー像を追求できた
今までは自分の指示でメンバーを動かそうとしたり、自分自身で動いてしまうのが課題でしたが、メンバー自身に考えさせて自発的に行動させることの重要性に気づくことができたことで、自分なりのリーダーの在り方を決めれるようになりました。
個人の考えや提案を引き出し、こうしたいという想いや挑戦を尊重しサポートできるようになったと思います。
そして視野が広くなったことで、会社の状況や経営戦略に基づき、チームのリソースを勘案しながらメンバーにとって最適な目標を設定できるようになりました。
学びを活かせるかは自分次第
大学院では様々な課題解決方法も学ぶことができ、課題に直面した時の思考プロセスやメンタル面を強化できたと思います。
それが活かされた場面の一つとして、ある経営者とお話した時に、会話の中で相手側の考えや求めていることが以前より理解できたことで、その場で力になれる部分を提案して契約に繋がったケースがありました。
SES営業は主にエンジニア人材やシステム開発を提案していますが、伺った課題点に対してただただアプローチするだけでなく、経営者の視点で物事を決断し遂行するまでの過程を把握し、事業社の経営状況などを理解した上で、より深い話や提案ができるようになったと実感しています。
グロービス経営大学院は修了後も卒業生限定のセミナーがあるので、これからも人脈やビジネスチャンスは広がっていくと期待しています。
Q.4 社会人学生の心構えとは?
学ぶことがゴールではない
私は就学中、自分が大学院に通っていることを上長以外には話していませんでした。その理由は、仕事に活かすための学びが、仕事に支障を与えるものであってはならないと思ったからです。もし、私のパフォーマンスが落ちたときに就学していることを知っている人がいれば、それが原因だと思ってしまうかもしれませんし、勉学に専念してほしいという親切心で気を使う人も出てくるかもしれないことを危惧しました。
重要なのは学んだことを業務に活かして自分自身が成長することですし、私たち営業が求められることは結果なので、就学していること自体が評価されるわけではありません。
就学していることをパフォーマンスを落とす言い訳にはできないので、常に仕事で結果を出すことを意識して業務と勉学に励んできました。
もし今後、メンバーや後輩が私と同じようにリカレント教育を受けたいと相談してきたら、仕事に支障は出してはいけないことをしっかりと伝えた上で、本人の覚悟と想いを尊重しながら全力で応援したいと思います。
Q.5 今後の目標
仕事が充実することは、プライベートの充実に繋がる
今後の目標は、会社の中心人物になることと、尊敬する父を超えることです。
大学院で学び様々な経営者と会話してきたからこそ、改めてバレットグループの経営陣の凄さを感じました。その経営陣に追い付き会社の軸となるために、チームの実績を上げ、マネジャーとして次世代を育てる必要があると考えています。
組織を成長させるために個人の成長は欠かせないので、まずは自分自身がモデルケースとなって、キャリアを築き上げていく姿を見せることで後輩に様々な選択肢を与えていきたいと思います。
そしていつか父の様に、家族に沢山の経験をさせてあげられる存在になりたいです。経済的安定があることで、家族に広い選択肢を与えられることを父の背中から学びました。
何を幸せと感じるかは人それぞれですが、私は仕事仲間や家族に選択肢を与えられる人になることが自分の人生を豊かにすることに繋がると感じています。
仕事での成長が自分の家族にも影響するからこそ、キャリアを築くことが今の自分の最重要課題であり、仕事を頑張る原動力になっています。
いかがでしたでしょうか?
学生時代とは異なり、社会人は仕事や家庭を両立する手立てを含め、自らの意志と判断で勉強を進めなければなりません。
「学ぶことは自己投資」と話してくれた木村さんも、人生の目標を達成させるために時間を削って全力で取り組んできました。
本業がある中での学習は容易なことではありませんが、学んだことを様々な場面で活かすことができ、目指す未来に繋がるということが伝わってきましたね。
この記事が少しでも読んでくれた方の参考になれば嬉しいです。
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