1
/
5

なにをやっているのか

左:「デザインは問題解決だけではない、問いや新たな視点も提示して問題提起すべし」というメッセージで物議を醸した一冊|右:UIデザインツールのデファクトとなりつつある「Sketch」、日本初の入門書。Kindle版も紙版もよく売れています
左:インターフェイス/インタラクションデザインをしっかり考えるためにはまずこの一冊、という高評価をいただきました|右:物撮りのアイデアやテクニックをプロの現場から伝える実用書。刊行後は実演トークショーやワークショップで大いに盛り上がりました
私たちビー・エヌ・エヌ新社は、出版社です。2002年の設立以来、デザイン / テクノロジー / クラフト / ビジネスなどの領域において、時代のオルタナティブたるべく独自の切り口から数多くのユニークな書籍を刊行してきました。 近年は、〈デザイン〉の価値を世に伝え広めることを目指し、さまざまな領域におけるデザインの知見やノウハウを纏めた書籍を多数送り出しています。オリジナル企画はもちろん、各国の出版物からセレクトした翻訳書も制作しており、世界を観察しながら、求められているもの、他にない新しい観点、技術、考え方を提示しています。 私たちは出版社ですから、商品の中心は紙の書籍です。ですがご存知のように〈出版〉のかたちはどんどん変容してきています。紙の書籍を起点に、さまざまな形態でのコンテンツパブリッシングを展開していきたいと考えています。

なぜやるのか

先輩が後輩に赤字の入れ方でダメ出しをしている図です
共有スペースには新刊が並べられ、ご来社いただいた方々に気軽に手に取ってもらっています
〈本〉という編集成果物をインストールすることで、人や社会をアップデートできると信じているから、です。 情報技術は社会のあり方や人の生き方をますます変化させてゆきます。私たちはそのような中で、テクノロジーを有意義に利用して創造性を拡げ、自らの生を主体的にデザインする人たちを増やしたいと考えています。 テクノロジーを手段にしている / もしくは手にした大勢の人と、デザインを思考している / もしくは考えはじめた大勢の人に向けて、有益で質の高いコンテンツを提供することは、私たちの本で社会をデザインすることと同義であると考えています。

どうやっているのか

会議室のひとつ。グループ会社の方々と共有しています。フリースペースも広々
デスクの様子です
アイデアをかたちにする、売れる商品にする、ということが書籍編集者の主な仕事です。そのためには、自分の関心を社会と会社の文脈に照らし合わせて捉える視点が必要です。また、さまざまな人と会って話を聞くことも重要です。各編集者が、自身の関心を育みながら(雑談と妄想を繰り広げながら)、企画を立案し、編集し、本という商品にしています。 企画力次第でさまざまな取り組みにチャレンジできる、自由な気風の会社です。紙の書籍のみならず、「プロジェクトを編集する」という視点で仕事をしています。また、現場のメンバー同士で率直に話し合い、組織を運営しています。 10名程度の小さな会社ですが、AZグループに所属し、株式会社コンセント、株式会社フィルムアート社、株式会社草冠、株式会社PIVOTとグループ関係にあります。オフィスでは気軽に声を交わし、刺激を受け合いながら過ごしています。