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代表インタビュー #1|LINE・メルマガ配信ASPのオートビズはこうして生まれました!

こんにちは!ビズクリエイトでマーケティングを担当している青木です。

当社は、「幸せの連鎖を創造する(ハッピーレンサリング)」を理念に、LINE・メルマガ配信ASP「オートビズ」」をはじめ、複数のWEBサービスを提供している企業です。


ハッピーレンサリングとは…ハッピーがレンサ(連鎖)していくこと。
私たちが幸せの起点となり、お客さまや関わる人達を幸せに。
そしてそこからさらにその先へ幸せを連鎖させていくサービスを提供することが、
私たちの使命でありビズクリエイトの存在意義であると考えています。


なぜ当社がこのような理念を掲げ、ビジネスを行なっているのか。ビズクリエイト代表の渡辺にインタビューを行いました。(インタビューは全5回でお送りいたします)

今回の記事では、創業から現在に至るまでの経緯を伺いつつ、当社のメインプロダクト「オートビズ」というWEBサービスついてお伝えできればと思います。よろしくお願いします。


ーー早速ですが、どのような事業をしているかについてお願いします。

株式会社ビズクリエイトという会社で、現在のメイン事業としてはステップメールやメルマガ・LINEの配信システムやイベント・セミナー管理システムなどを開発してサービスを提供しています。

「オートビズ」というメール配信システムは、2002年のサービス開始以来、おかげさまで導入実績は2万社以上になりました。

以前はウェブ制作とかシステム開発の依頼を受けてやっていたんですけれども、今はほぼやっていません。

他にはコンサルやコーチングもやっています。あと、美容関連の会社とか、通販事業とか、インドネシアである事業へ出資して経営支援とかやってきました。今は別会社でオーダースーツ事業もやってます。

一見やってることがバラバラのようですが相乗効果を狙えるように多角化をして。なんか実業家っぽいでしょ(笑)

借金苦から一発逆転をかけてITの世界へ

ーー色んな経験をお持ちだからこそ、多角的に取り組みができるんだと思います。ぜひ過去の遍歴を伺いたいです!

2年ほど会社員をやって自動車関係の事業を立ち上げて独立をしたんですけれども、それが立ち行かなくなってしまったんです。借金も抱えました。

そんな中、イベントのプロデュースや集客で、マーケティングの知識を学びながら食いつなぐ日々でした。

90年代後半からネット系のベンチャー企業が世の中にいっぱい出てきました。ホリエモンとかサイバーエージェントの藤田さんとか。渋谷が「ビットバレー」なんて呼ばれていて。

その時にネットベンチャーをまとめたムック本が本屋でぱっと目に止まった。載っている社長たちの写真がみんな腕を組みしてて、なんかカッコイイんですよ(笑)

「俺もネットベンチャーで一発逆転を狙うしかない!」と。良くわかってないわけですが(笑)

必死でインターネットビジネスやウェブマーケティングに関する情報をかき集めて死に物狂いで学びました。

そして小規模の車屋さん向けに中古車の情報共有して業販も行えるような在庫共有システムを開発して、ネットでも検索できるビジネスモデルを考えたんです。

当時は「iモード」が出はじめたころで、携帯でネットをする時代が”来る”と思って、そういうビジネスモデルを作ろう、と。今では当たり前になってますけどね。

ただ、残念なことに、当時は借金まみれだしお金もないし、IT業界に詳しいわけでもない。

広く浅くいろいろ勉強してはいたけれども、それをどうしたら開発につなげられるのかわからなかった。


ーーどうやって実現を目指したんですか?

とりあえずエンジェル投資家を探すためにプレゼンですよ。

ただ、みんな「面白いね」って言ってくれるんですけど、1円も出してくれない(笑)

今思えば稚拙なプランでよくそんな恥ずかしいことをしたなと思うけれど。自信満々でプレゼンしていました。

そんな中、たまたまシステム開発に詳しい人を紹介してもらったとき、「開発に3000万円くらいかかるよ」って言われたんですよね。

「3000万…!ちょっと…それは…」となりました。


ーー借金がまだまだ残っている頃ですよね?

はい。そこで、改めて業界をリサーチしつつ、小さく始めるためにiモードの自動車情報サイトを作りました。「よくわかんねーな」とか言いながら、HTMLのリファレンス書いたり。

時を同じくして、とある起業家の集まりで、今もビジネスパートナーでありオートビズの開発者になる原田さんに出会いました。

彼はプログラマ志望でまだまだ修行中で。そこで「一緒にビジネスをやりませんか?」と声をかけて協力いただくことになったんです。

当時は、ものすごく勉強してたので、実績はないけれど知識はあるという状態だった。その知識を色んな場所でぽろぽろと口に出していったら、やたら喜ばれて。

そこから「俺コンサルタントやれるかもしれない」と勘違いして、コンサルタント業を始めてしまいました。

ネット周り、PC周り、WEBマーケとかもやれるようになっていくうちに、現実が見えてきました。
例の3000万円のシステムにも諦めがついたんです。

それで、プログラマー、デザイナー、マーケターの僕、三人で会社を作った。

全員フリーランスでやってましたから、まあ受注の受け皿としての法人格があったほうがいいよね、ということで。

出資者が二人以上いて、一円ずつ出せば、資本金二円とかでも、法人になれる合資会社を立ち上げました。資本金は一人5万円ずつの15万円。

それが、ビズクリエイトの原点、「合資会社ビズ・クリエイト・コーポレーション」でした。

救いとなった、ある社長の言葉

ーーその様子なら、資本金5万円でも厳しかったんじゃないですか?

厳しかった(笑)

非常に大変な状態で始めたから、もうハッタリをかましまくるしかない。いろんな相手からの相談に対して必死で食らいついていきました。

最初の仕事は、信用金庫に勤めている僕の小中学校の友人からの紹介でした。

「取引先でホームページを作ってネットで売ってんだけど、一個も売れないらしい。お前そういうの始めたんだろ。なんとかできないか」と。

「ああ。できるよ!」と言うわけです。仕事取るしかないですから!

そこの会社は、もともと町工場で電子部品をつくっていました。
その技術を応用して自社製品を作って下請けからメーカーへ転身を図ってて。
僕の方でも一生懸命提案を考え、マーケティングやサイト制作、販売システム開発を任せていただいた。

「若いもんに任せてみよう」「やってみろ」「やってみなきゃわかんない」と社長がチャンスをくれたんです。

ただ、あれこれ手をつくしてもなかなか売れないんです。思いつく限り施策を考えて実行しているのに、本当に売れないんです。全然成果が出ない。

そんな僕に社長が「私たちが一生懸命やって売れなかったんだから、あなたが来ていきなり売れるようになるとは思ってないんだよ。大丈夫だ」

「時代は絶対後からついてくるから。我々はちょっと時代の先を行きすぎてるから。時代が追いついて来た時に、一気にいけるように今から準備しといてほしい」という言葉をかけてくれた。

この言葉にどれだけ救われたか、わかりません。


中小企業の支えになるため、メール配信自動化システムを開発

アメリカのインターネットマーケティングの情報収集をしていると、スケジュール通りに自動でメールが送られるオートレスポンダー、今で言うステップメールがあることを知りました。

通販なら「商品送りました」とか、二日たってから「届きましたか?」とか、1週間して「使ってみてどうですか」とかフォローを自動化できる。

特にそこの会社では、14日間の返品保証があったため、売れた後に、やっぱり合わないとか返金にされるケースが結構あって。

そこで通販システムに「自動メール配信の機能をつけましょう。実はこういうすごいことができるんですよ」と提案しつつ、うちの原田に「これ作れます?」と。


ーーとすると、オートビズの基幹のシステムはゼロから作ったんですね?

「やれるんじゃないかなあ」と言いながらなんとか開発して、そこでその会社の通販のシステムに組み込みました。商品を送ったら「送りましたよ」「届きましたか」「こういう風に使ってくださいね」「そろそろ返金保証期限ですよ」と14日間のステップメールを送ったわけですよ。

そしたら、返品率がグッと減ったんですよ。

やっぱりみんな不安だったんです。当時2002年くらいだと、ネット通販ってちょっとこわい、と思っている人が多くて。

だけど、注文したらメールでたくさんフォローしてもらえると「すごいこの会社面倒見がいいな」と思ってもらえた。

「◯◯さんこんにちは」と名前が入ってるもんだから、「わざわざメールありがとうございます」と返信が来たり。

レスポンスがいいし、返品率も減って、これは素晴らしい。いける。

そして「ここだけ抜き出したらサービス化できるんじゃないか」と思いつく。

こうしてオートビズ構想が産声をあげるわけです。


ーーオートビズのシステムに託した想い、ビジョンはどういったものだったのでしょうか?

当時はIT革命なんて言葉もありましたから。革命な訳ですよ。だから、僕らは弱小の企業や個人事業主であっても戦えるようなサービスを作りたかった。

専任の担当者も置けないような中小企業に喜ばれるサービスにしたかったんです。

ホームページとかネットマーケティング関連のことって、パソコン使えるからと事務員さんがやっている中小企業って意外と多くて。

もちろん他の仕事もありますから「やることが増えた」という感覚で取り組んでいたんです。しかも専門家じゃないから効果まで望めないのが社長にとっても頭が痛い。

そこを効率化できるシステムを作ろう、と。

やっぱり一番重要なのって、商品やサービスを売った後、アフターフォローだと思います。
売りっぱなしじゃダメなことはわかってても中小企業はリソースもノウハウもなくてできないわけです。

お客さんのフォローをしっかりできる仕組みを作って提供したら、ぜったいニーズある。

営業マンにもなるし、サポートもできる、すごいじゃないか、ということで、これをサービス化しようということになったんです。

ただ実のところ、その頃はサイト制作とかシステムの受託開発を中心に業務を行っていたので、資金繰りも難しかったんです。特に納品するまでの開発期間って、資金繰りが大変じゃないですか。

そのメールシステムをレンタルみたいな感じにして、今でいうサブスクのビジネスモデルですね。それで毎月の家賃とか光熱費とか、最低限の経費分くらいはそれでまかなえたらいいよね、みたいな感じでもありました。

ただ、受託仕事がメインだったので、オートビズがメインになるっていう風には思ってなかったんですよね。どうやって提供して、どうやって売っていったらも全くわからなかったので。


次の記事> 第2回:ありのままで、虚勢をはらず、やりたいようにやる。



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