本記事では、Gozalの開発チームがどのような考え方で開発を行っているのかをお伝えする目的で、CTOの黒瀬(以下くろ)、リードエンジニアの豊福(以下とよ)にインタビューを行っていきます!
Q|今日は二人とも宜しくお願いします。
くろ:うまく話せる自信がないので、いい感じの編集お願いします(笑)
とよ:記事になった状態をイメージしながら巧みに話します(笑)
Q|まず、今までの人生で人事労務との接点はどんなところにあった?
とよ:健康診断と年末調整くらいですかね。あとは採用の時と退職の時くらいかな。
くろ:俺の場合は、人事とは前職でも結構関わっていた気がするね。目標の進捗面談があったり採用イベントのお手伝いさせてもらったりとか。労務は退職の時に関わったくらいかも。
とよ:そういえば健康保険証っていつもらったんだろう?
くろ:・・・覚えてないね(笑)
Q|人事労務管理サービスを開発する前のそれらの業務・担当者のイメージはどんな感じ?
とよ:エクセル使いまくってるのかなと思ってましたね(笑)業務的には地味で、単調な業務をやってるイメージでした。
くろ:人事労務のことは具体的なことは何にもわからなかったけど、ポジティブなイメージだったなー。会社においてはやっぱり「人」が一番大切なので、その「人」に対してとことん向き合う仕事って素晴らしいなーと思ってました。
とよ:でも労務管理の部署って人数が少なくて、他の部署とかの交流がなくて、閉鎖的なイメージもありましたね。よく他社の友達とかに聞くと、健康診断とか退職手続きとかに関する相談をメールでした時に、返信がなかなか来ないとか、対応が悪いとかっていうことを聞いていて、それでちょっとネガティブな印象を持ってましたね。
Q|実際に人事労務管理のプロダクトを開発をしていてそのイメージは変わった?
くろ:開発にあたって、人事労務の業務を知っていく過程で、人事労務担当者がやらなければならないことがありすぎてやばいなと思った(笑)。
とよ:手続きをやらないといけない、勤怠管理もやらないといけない、給与計算もやらないといけない。やらないといけないことばかりで、その人たちが本当に「やりたいこと」ってなんだろうという疑問が湧いてきましたね。現状は業務構造的にその「やりたい」部分に時間を使うことができる人が圧倒的に少ないと思います。
自分みたいにエンジニアだと、こういう世界を作りたいという思いで、その方向性につなげていけますし、仕事自体が自己実現につながるんですが、労務の人たちはそういう部分を持ちづらい状況にあるのかなと。
くろ:労務の方は元々の想いとしては、働く人のモチベーションを高めたり、もっと良い働き方を実現することに時間を使いたいと思っていても、義務的な仕事に追われすぎているな、ということが開発して色々な方のお話を聞くうちに分かってきました。
Q|業務系システムを開発した経験はあった?
くろ:BECで開発するまでは、全くないです。
とよ:ないですね。新卒からコンシューマー向けのWebサービスを開発していたので、業務系システムを作る機会はなかったなー。
Q|人事労務管理のSaaSの開発に挑戦している中での苦労や難しさはどこにある?
くろ:リアルな落とし所がイメージしづらいですね。原因としては圧倒的に業務経験がないからだと思うんだけどね。
あとは、労務管理を一貫して対応している既存のシステムってオンプレミス型・パッケージインストール型のものしかないですよね。従業員管理から給与計算まで一括で対応するクラウドのプロダクトがないので、お手本にできるものがないです。
概念から僕らで作っていく作業が必要なので、ゼロから試行錯誤して開発する難しさはあると思います。
とよ:そうだねー。確かにそこはある。
あと、どんなお客さんも、すでに何かしらの手法で労務管理を運用されている状態ですよね。いろんなパターンがあって、これから会社を作って労務管理を始めてスタートする会社、すでに大規模なシステムを導入している会社、内製システムで運用をしている会社、エクセルや手作業など簡易的な仕組みで対応している会社など。
必ず何かから、何かに移行してもらうという要素があって、そこが人事労務管理システムに求められる部分です。
前職などで過去に開発してきたコンシューマー向けサービスでは、新しい需要を作るようなプロダクトだったので、そういう要素を考慮する必要があまりなかったです。
人事労務管理システムにおいて、ユーザーが期待していることはまず既存のシステムと同じパフォーマンスをすることから始まります。そこに配慮しながら、Gozalとして提供したいと思っている、「労務を前進させる」ような付加価値の部分や、「労務の民主化」を進めるような体験を実現していくことが独特な難しさだなと思います。
Q|開発において特に意識していること、注意していることは何?
くろ:概念の本質を捉えた上で、業務と事業の両軸を俯瞰して見ることです。
開発をする上では表面的な機能開発をするのではなくて、労務ってそもそもどうあるべきで、どういう目的なんだろうっていう本質的なことを理解した上で設計・開発を行うことが大切だと思っています。
それを意識して開発することで新しい付加価値が生み出せると思います。
ただそれをやりすぎると開発に大きく時間がかかるので、事業進捗とのバランスをとることも重要だと思います。
とよ:労務には決まった手続きがあるので、それに対してユーザーが迷わずレールに乗れることが重要だと思います。本来難しい業務を、何も考えずに、さらには自動的に行えることですね。
そうすることで、Gozalを使っているチームがよりクリエイティブな活動に注力できるようにしていきたいです。
くろ:誰もが直感的に労務管理を運用できることが大事だよね。
Q|業務系SaaSプロダクト開発の面白み、楽しさはどこにあると思う?
とよ:業務系システムは、お客さんの現状とか、将来やりたいことを聞かないと開発ができません。なので、お客さんの声をよく聞きに行くんですが、実際に使ってくれている方の言葉を聞きながら開発を行えるっていうのはすごい面白いですね。一緒に作っている感じがあります。
くろ:toBのサービスではお客さんの声・ニーズが明快です。そのニーズに対応すればお客さんの層が広がっていくことも面白いポイントだと思います。ただ、それはこれまでの業務システムでもやっていることなので、Gozalではニーズの裏側にある本質を理解して、新しい概念を作ることをやっていきたいです。
今までにない体験を作ることに徹底的にこだわっているので、それがバチッとはまる瞬間が一番爽快ですね。
とよ:あと、労務管理のシステムで「これだ!」っていうものがないので、莫大な可能性を秘めた領域を開拓している感覚があります。そのチャレンジ感にワクワクが止まりません。やばいです(笑)
業務系システムを開発したことがないっていうのが、逆に変革を起こすヒントになっている部分もあって、コンシューマー向けのサービス開発で培ってきたセンスのようなものを組み込むだけで、お客さんに驚かれたりします。
労務管理の体験をより本質的に前進させるプロダクトはまだ存在しないと思っているので、そこをゼロから、お手本もない状態で創造していくプロセスはエグいです。
Q|開発チームの雰囲気はどう?
とよ:一言で言うとルールがないです(笑)
くろ:公私混同してるよね。仕事なのか、遊びなのか、境目がないくらいの自由な働き方をしてますね。逆に公私関係なく何でも話せる仲だから、とても信頼しています。
Q|スキルだけであえて言うなら、どういうエンジニアが今のチームに欲しい?
くろ:今時点で言うと、フロントエンドの開発スキルやネイティブアプリの開発経験があると即戦力として活躍してもらえると思いますね。あとは、チーム開発を効率よく進めていくために、ドキュメンテーション能力やコミュニケーションの能力もあるといいと思います。
とよ:今の労務ツールに足りてないのは、ユーザー体験の気持ちよさだと思います。労務業務ってどうしても地味になりがちなので、インタラクションを使ってギュンギュン動かして、労務担当者の気持ちがノリノリになって、使っているだけで楽しく感じるような体験を作っていきたいと思っています。
なので、まずはフロントエンドの領域でデザインの知見があったり、コンポーネントの設計ができたり、インタラクションに興味がある人を求めています。
くろ;間違いないね。
とよ:俺たちにないところだもんね(笑)
くろ:(笑)
Q|カルチャーフィットしそうなエンジニアの方はどんなイメージ?
とよ:自分がこういう働き方をしたいっていう思い・こだわりがある人ですかね。夜中の10時に起きて、朝の8時まで仕事してあとは自由がいいとか、自分がやりたい働き方があるのに、イマイチ実現できてないなーと思っている人がいいですね。一人一人に合う働き方を支えていくプロダクトなので、そういう人の方が自分ごととして開発に当たれると思います。
くろ:既存の概念に縛られずにワクワクする働き方を追い求めたい人がいいですね。
とよ;ぶっ飛んでる人だよね、まずエイジがぶっ飛んでるもんね(笑)
くろ:俺ぶっ飛んでないよ(笑)
でも一個思うのは、ワクワクする働き方って色々あると思うけど、俺はチームが好きだから、チームのみんながモチベーション高くやっていける方がいいなと思っていて、
そのためにみんなのことを認め合って、尊重しあえる人の方がいいなと思います。
そうすればみんなが自分らしく働けるし、チームとしても個性が発揮されてパフォーマンスが最大化されると思う。だからお互いのいいところをみつけられる人がいいですね。
とよ:以前のチームでは、あれができてない、これができてない。という減点式でお互いを見てしまうところもあったと思います。でも今のチームは加点式になっていて、ここができてなくても、これができる人だから全然いいよねと。
くろ:その人のいい面を見ることができれば、何もできない人なんていないと思う。決まった軸で人を評価したり、周りにいる人がその人の悪い部分にばかり目を向けてしまうと「できない人だ」という烙印が押されてしまう。
とよ:大企業だと9時出社が当たり前で、遅刻をすると「お前ダメだな」と言われる。でも9時出社って誰がどんな理由で決めたルールなのかもわからないものだし、たまたま9時出社が得意な人が評価されて、そうじゃない人を排除している状態だよね。
何が最適なのかって個人によって違うはずだし、個人ごとに働き方を作るべきだと思います。そういう世界に共感してくれる人はフィットしやすいと思いますね。
Q|Gozalをどんなサービスにしていきたいか?
くろ:Gozalを通して色々な働き方を浸透させたいです。
そのためにはまず煩雑な手続きやルール設定は自動化すること。その上で、誰でも分かりやすく使えるようにすることが大切です。
さらに一人一人の個性に目を向けられるようなプロダクトにする必要があります。
そうすればもっと一人一人にあった人生の歩み方が選択できるような世の中になるはずです。
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