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【Axelspaceの社員 #08 (エンジニア編) 】異業界の経験は宇宙業界でも活かせている?衛星開発を行う電気系エンジニアの本音

こんにちは!株式会社アクセルスペース人事広報のMegです!🚀

先日、約62.4億円の資金調達(シリーズDラウンド)を完了したアクセルスペースですが、更なる衛星利活用普及のために、現在多くのポジションで採用活動を行っております。
その中でも特に電源、電気系、組み込みハードウェア等の電気系ポジションを幅広く採用中です!(詳しくはアクセルスペースキャリアページをご確認ください😉)

今回の社員紹介記事シリーズでは、衛星開発に関わる電気系エンジニア2名にインタビューをしてきました!アクセルスペースに応募しようか検討されている方は、是非参考情報として読んでいただけますと幸いです🙆‍♀️

新発田(シバタ)さん
ハーネスサプライヤーで生産技術を担当した後、自動車メーカーでハーネス設計に19年従事。商社勤務も経験した後、2022年にアクセルスペースに入社。現在は汎用衛星開発に関わる電気系チームのユニットリーダー。
飯村(イイムラ)さん
修士卒業後、大手電機メーカーに就職し、ビデオカメラの開発に関わる。その後、家電ベンチャーを経験した後、アクセルスペースに2023年に入社。現在は通信衛星開発に関わる電気系チームのユニットリーダー。

宇宙業界未経験で入られたお二人ですが、
ぶっちゃけ、異業界の経験を宇宙業界でちゃんと活かせているのでしょうか?

新発田:結論からいうと、めちゃくちゃ活かせています。
今までの仕事は地球上で使うことしか考慮していなかったのですが、元々の自分の経験があった上で、宇宙環境を考慮した仕様策定を行い、設計をしています。
また私は電気系チームで、ハーネスに加えて、オンボードコンピューターの基板やFPGAのHDL、無線機開発や、放射線試験のマネジメントをしています。
それぞれの担当者はいるものの、リーダーとしての知識を幅広く身につける必要もあり、人工衛星の仕様や他技術分野についても勉強と発見の毎日ではあるのですが、とりあえずベースとなるものづくりの開発経験(私の場合はハーネス)があることが大事だと思っています。

飯村:私も他業界での経験とはいえど、回路設計や、評価等の一通りの電気開発経験は、現在担当している衛星の上流設計開発にダイレクトに活かされていると感じますね。
一方、今までは民生機を作っていたのに対して、宇宙機になることで、放射線、真空、振動・衝撃等の環境条件や故障に対しての考え方も違ったりします。宇宙機は一度宇宙空間で壊れたらもう直せないので、壊れたらどう修理するか、という概念はなく、どう壊れないような設計ができるかが重要になったり。
あと、宇宙機開発では宇宙特有の色んな考え方があるのですが、自分の今までの家電や量産の考え方は捨てちゃダメだなと感じています。AxelLiner事業では、将来的に衛星を量産化していくので、コストや製造性も意識しないとなって思ったり。

新発田:わかります。
私も入社して2年で衛星開発をまだまだ学んでいかないといけないと感じるのですが、むしろ「他業界のノウハウをどう宇宙機でも活かせるか」という他の人とはどこか違う視点を持っていることも大事かなって思います。
今後数を生産していくとなると、今から何を考えて設計しなければならないのかという視点を持たないといけないので、他業界で量産を経験してきた人とそのベクトルを共有しつつ、そこのエッセンスを周りに伝えていったりしています。


アクセルスペースの電気系エンジニアの採用条件として
宇宙業界での経験は不要ですが、どのような人がマッチすると思いますか?

飯村:電気系エンジニアに限らないですが、宇宙業界での開発は少々特殊なので、入社してからも勉強していく必要があります。そのため、「自分で勉強していくのが好きな人、好奇心旺盛な人」がマッチすると思います。

あとは電気系エンジニアだから電気の回路設計だけやっていれば良いとかではなく、「システム全体を見れる人、システム全体を見ていくことに興味がある人」も少人数で開発を進めていくためには重要になると思います。

新発田:「自分で手を動かすのが好き、ものづくりが純粋に好きな人」でしょうか。
アクセルスペースでは、一人が設計から評価までカバーする役割が広いので、問題が起きた時にどこに原因があるのかを理解していることが大事だったりします。
そういった意味では開発から生産まで幅広く経験を積んだ人や、若い人でも学生時に研究室やロボコンとかで自分で手を動かしてものづくりをしてきた失敗と成功経験がある人とかがマッチするんじゃないかなと思います。
また、大半の社員が宇宙業界未経験、4割が外国籍社員ということもあり、いろんな経験・バックグラウンドを持った人が集まっているため、自分の常識を疑い、必要であれば自分の考え方をアップデートしていくことも求められるので、「柔軟に対応できる人」であることもマストかもしれません。

あ、あと、これはアクセルスペース限らず、どんな仕事・職種にも言えると思うのですが、仕事ってぶっちゃけ大変なことの方が多いと思います😅
そういった時に最終的に大事になってくるのは「アクセルスペースや、宇宙業界で働きたいという強いパッション・意思がある人」かなって思いますね。


アクセルスペースで働く面白さを教えてください!

飯村:入社後、まだ打ち上げを経験できていないのですが、衛星の打ち上げがどんな感じなのかはワクワクはしますねw

新発田:同じくです!
自分が初めて開発に関わった衛星が2024年Q1に打ち上がる予定なので、打ち上げ時に後悔しないように開発をやりきることが直近のモチベーションの1つですね。

飯村:また毎日の業務の中で、今まで扱ったことがないデバイスやツール、新しい技術などを、今後の開発にどのように取り入れるか考えるのは楽しいです。
特にそんな中で自分が設計したものがうまく動いた時とか、逆にうまく行かなかった時に試行錯誤する時とか。

新発田:あとは自分でルールが作れること、決まったレールで走るだけじゃないこと、ですかね。
スタートアップということもあり、地図がないところで自ら地図を書いていくような作業も多かったりするので、開発プロセスや設計・評価基準だったり、いろんな業界から来た人たちの知見を集めてルールとして定め、落とし込んでいける作業はやりがいがあります。


ずばり、今の一番の課題はなんですか?

飯村:宇宙の経験がない人が多いので、一人一人が単なるエンジニアではなく宇宙エンジニアとして成長していくことが重要かなと思っています。
そういった意味だと、入社後に受講できる、Aerospace Engineer Programという研修は、宇宙開発を行う上での基礎知識の習得に役立っていますね。

新発田:Aerospace Engineer Programを受けたことで、より宇宙機の基礎知識・感覚は社内でスタンダード化できつつあると思います。
あとは、ベンチャーでのリソース不足は「あるある」だと思うのですが、必ずしも人を増やすことだけが解決策ではなく、いかに効率的に開発を進められるかが課題かなと思っています。例えば、毎回0→1で開発をするのではなく、開発プロセスや設計・評価基準を構築していくことで、再現性を高め、一定の品質は担保できるようにしたり。
自分たちの開発をいかに今後楽にできるか、現状に満足しないことをいつも考えています。


チームのみなさんとのコミュニケーションはどんな感じなんですか?

新発田: 私のチームは技術分野に限らず実際のものを触って、ものづくりをするチームなので、出社頻度が高めな人が多いですね。とはいえ、チームとして強要しているわけではなく、みなさん自主的に出社している感じ。

開発の過渡期には毎日来ることもあれば、閑散期だと週1−2回とかの出社だったりで、私は出社する際は対面で喋ることを意識しています。
あとは、週1で進捗会をしたり、メンバーとの1on1で、相談・レビュー依頼や、計画通りにいかないことに対してどう柔軟に対応できるか等を定期的に話しています。

飯村:開発フェーズ次第では週に1回も出社しないことも過去にはありました。
私のチームは電気だけではなく、ソフトウェアのエンジニアもいるので、オンライン会議だと言語の壁でうまく伝わらなかったり、遠慮してしまうことがあります。
なので、週1回はオフィスで会う日を作り、そこで定例やレビュー会、1on1をするようにしていますね!


最後に、この記事を読んでくれている方に一言、お願いします!

新発田:やってみたいと思ったら是非飛び込んでみて欲しいです!
私も自動車が好きで長く自動車業界で働いていましたが、元々宇宙に興味があったこともあり、最後にやっておけばよかったなと後悔したくないという思いで入社しました。
折角であれば自分がやりたいことを楽しく挑戦してみてほしいなって後押ししたいですし、そんな人が多くアクセルスペースには集まっていると思います。

飯村:私も元々宇宙業界に新卒時代から興味があって、数社経験しましたが、結局宇宙を諦めきれなくてアクセルスペースに入社しましたね。
宇宙業界楽しいですよ😏

あと真面目に回答すると、まだ宇宙業界も成長産業なので、今この業界に入っていると色んなことに携われて、10年後、この業界の技術に携わったコア人材になれるんじゃないかなと思っているので、是非迷われている方は「今」来るべきだと思っています。

新発田:それはすごく共感します。
宇宙業界で働いている人は市場の割合的には少ないので、別業界✖️宇宙業界という自分の経験が、将来的に必ずプラスとなると思います。
宇宙業界を知らないことを不安視するのではなく、むしろそれを自分の強みにしたい、と思って入ってきて欲しいなと思います!

新発田さん、飯村さん、どうもありがとうございました!!👏


現在アクセルスペースはビジネスの更なる拡大に向けて、コーポレート職(管理部門、営業等)から技術職(ハードウェアからソフトウェア)、マネジメントからスペシャリスト職まで、幅広い職種を採用しています!

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是非お手隙の際にアクセルスペースキャリアページにも立ち寄っていただけますと幸いです!⭐️





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