AI旅行提案サービス『AVA Travel(アバトラベル)』を展開するAVA Intelligence(アバインテリジェンス)でマーケティングやPRを担うBiz職を募集
観光情報や宿泊予約サイトなどを集約した旅行情報の提案・比較サービス『AVA Travel(アバトラベル)」を展開するAVA Intelligence(アバインテリジェンス)では、WEBマーケティングや広報PRを強化するためBiz職の中途採用を実施します。代表の宮崎祐一氏に、『AVA Travel』のミッションや現在のフェーズ、求める人材像についてお話を伺いました。
検索の最適化を目指し、まずは旅行ドメインで起業
――宮崎さんが起業しようと思ったのはいつ頃ですか?
宮崎
高校3年生の文化祭でクラスをまとめあげ、それまでは文化祭に力を入れていなかった進学クラスの出し物で表彰された成功体験がきっかけです。人の前に立ち、一致団結して組織するという才能を活かしたいと思い、経営工学科がある大学に進学。就活のときも「起業するには何が必要か」を考え、僕自身の現状と差分を洗い出して、営業力と資金と人脈を獲得するために楽天グループ株式会社に入社しました。楽天だと300人ぐらいの同期が様々な部署に配属されるので、広い人脈ができると考えたんです。2年間、楽天市場というECモールの部署で働きました。
――楽天の次にもう一社経験されていますが、どんな会社でしたか?
宮崎
次は規模の小さいベンチャーで経験を積みたいと思い、自分自身も旅行が好きだったので旅行系のスタートアップ企業に転職。当時の株式会社空(現ハルモニア株式会社)で、AIを使ってホテルの最適な売り出し価格を算出するというBtoB SaaSをやっていました。
――そこから起業するに至ったきっかけは?
宮崎
スタートアップで経験を積んで1年半ほど経ち、「この人とやりたいな」というチームもできたので、そろそろ自分も起業したいなと思いました。チーム内でアイデアを話し合い、今のAVA Intelligenceを起業。最初は旅行に関する事業をやりたくて起業したわけではなく、検索の仕組みを変えたいと考えていました。今はインターネット上でいろんな情報が手に入りますが、情報過多になっていて自分に合う情報を見つけるのが大変です。ロボットが自動で情報を収集し、ユーザーに合った情報をレコメンドしてくれるAIサービスを最終的には作りたいと思ったのです。
――そこから「旅行」という事業ドメインを選択したのはなぜですか?
宮崎
最初の事業ドメインを「旅行」にした理由は主に2つあります。
1つ目は、前職の経験を通して、ホテルの予約システムや業界内のプレイヤーについては分かっていて土地勘のようなものがあったからです。
2つ目は、自分自身が旅行を計画するときにも「提案が欲しい」「プランニングの手助けが欲しい」と感じていたから。学生時代はアルバイトをしてお金を貯めて半年に1回は海外旅行をしましたし、起業のためには英語力が必要だと思い、留学もしました。30か国以上へ行きましたが、頻繁に旅行していると次はどこへ行ったらいいか分からなくて。旅行のプランニングはいろんなサイトを見ないといけないし、発見も欲しいと感じていたんです。起業するなら自分が好きなことの方がいいと思ったのもあり、旅行という事業ドメインに決めました。
『AVA Travel』がコロナ禍を耐え忍ぶことができた理由
――旅行のプランニングには現状どこに課題があり、どうすれば解消できると考えたのか、思考のプロセスについてお聞きしたいです。
宮崎
旅行したい人は、まずGoogle検索をします。ヒットしたメディアの記事を読み、候補地を見つけた後、今度は航空券やホテルの価格を比較したり、観光スポットやアクティビティを調べたりします。いろんな情報を別々のサイトでやらなければならないのが、今の旅行のプランニングにおける課題です。
『AVA Travel』は情報を集約し、目的地が決まっていなくても自分の好みや条件を入力するだけで旅行先が提案されるサイトを目指しました。別々のサイトに点在していた情報を集めていますが、情報量が多いと逆に選びにくいので、ときにはAIがセグメントして情報を表示します。また、社内にも旅行に詳しい人材が揃っているので、我々がピックアップした本当にオススメの情報を紹介しています。
――『AVA Travel』のユーザーの年齢層や男女比を教えてください。
宮崎
男女比は半々で、年齢層は20代後半から40代前半の方が多いです。特に20代後半のユーザーは、ある程度自由に使えるお金があり、未婚もしくは結婚していてもまだお子さんがいない、自由に動けるフェーズの方たちが多いですね。
――ユーザーからはどのような評価をいただいていますか?
宮崎
旅行が好きで、これまでも自分たちでいろんなサイトを見ながら旅行計画をしてきたけれども、さらに効率よくプランニングしたいと思っている方たちにドンピシャで刺さっています。「AVA Travelを見なかったら、こんな場所知らなかった」「これまでの検索方法だとこういう情報は見つけられないよね」など、『AVA Travel』を使ったからこそ新しい発見があったというご意見をいただいています。計画中はもちろん旅行中にも活用いただいており、「AVA Travelにすべての情報が集約されているから効率よく旅行できた」といったお声もいただいています。
――他社が同様のサービスを展開できなかった理由は何でしょうか?
宮崎
目的が違うからです。他の旅行系スタートアップは、OTAと呼ばれる予約手数料モデルで事業を行っていますが、我々が目指しているのは「新しい発見を提供する場所」であり、「必要な情報がここに全てある」という状態です。いろんな情報があふれていて、どこへ行けばいいのか分からないという課題に対して、『AVA Travel』を見てもらえれば新しい発見がある、提案を通して「新たな発見との出合い」を提供し、出会った旅行先に対する「情報が全てここにまとまっているので、また自分で検索し直す必要がない」というのが僕らの軸です。
――創業した2018年10月頃は旅行系のスタートアップが多かった印象ですが、コロナ禍の影響もあり、撤退した会社も少なくありませんでした。『AVA Travel』はなぜ生き残れたのでしょうか?
宮崎
第一に、我々がやりたいと思っていた打ち手を全部やりきれていないうちに諦めることはできませんでした。コロナ禍の影響で先は見えなくなりましたが、影響は一時的だと思っていましたし、旅行の形態が変わったとしても需要が戻るタイミングは来ると信じていました。体力的に耐えた企業だけが生き残れるチャンスだと捉え、我々は耐え忍ぶという決断をしました。
――具体的にどのような施策を実行しましたか?
宮崎
toCは厳しかったのですが、toBにおいては旅行需要が戻ったときにどうすべきかみんな模索していたので、そういった事業者にアプローチしようと考えました。地方の観光協会様の発信方法などを探っていくと、案の定課題がありました。そこで、観光地をデータとしてまとめ、プラットフォームとして旅行者の好みに合わせつつ提案発信をしました。埋もれていた地域の魅力を掘り出して提案するという新しい事業形態が見えてきたので、そちらからスポットでお金をいただいて耐え忍んできました。
『AVA Travel』でBiz職として働く魅力
――旅行需要も回復しつつある今、マーケティングや広報PRを担当するBiz職を募集しようと考えた背景を伺いたいです。
宮崎
我々はここまで順調に成長し続けており、単純にリソースが足りなくなってきました。エンジニアはリファラルを通して運良く採用できていますが、Biz職は僕一人でやってきたため、いろんな打ち手を検証したいのに手が足りていません。僕のタスクを巻き取ってくれる右腕的な存在かつ、今後の成長のために一緒にチャレンジしてくれる人に加わってほしいですね。
入社後は、ユーザーに『AVA Travel』の認知を広めるために、マーケティングやSEOなども含めた広告の戦略、また広報PRなどをお願いしたいです。ChatGPTなどをはじめとするAIサービスのブームがきているので、この波に乗って、AIを使った旅行提案サービスとして認知度を広げることも考えています。
――AVA Intelligenceで働く面白さとは何でしょうか?
宮崎
「やりたい」と思ったことは基本的に何でもチャレンジできる環境が整っています。戦略のすり合わせはもちろんしますが、社風はすごく自由で上下関係もありません。とにかくいろんなことにチャレンジして経験を積みたいという人にはフィットすると思います。
――toCの旅行領域でBiz職に取り組む醍醐味は何でしょうか?
宮崎
自分自身がユーザーになれるところです。旅行は行こうと思えば誰でも行けるので、誰もが当事者になれます。ユーザー目線で考えられるし、実際にどう改善したかも実際に体験することができます。
また、Biz職において一番重要なKPIはユーザー数かと思いますが、BtoB SaaSやECの会社と比べてC向けの旅行サービスは誰もがユーザーになれるので、極論を言えば全世界にいる60数億人がターゲットになり得ます。つまり、自分たちの仕事がうまく機能したときに、サービスがめちゃくちゃ跳ねる経験ができます。
AVA Intelligenceの3つのバリューとミッション
――AVA Intelligenceは今どのようなフェーズにあり、最終的なゴールとしてどこを目指していますか?
宮崎
次の資金調達に向けて、ユーザー数を増やすための施策や改善をしていきたいと考えています。入社いただいてから少なくとも1年以内には、次の調達(シリーズA)に向けた動きが始まるかと思います。
既存の旅行領域に関しては、『AVA Travel』を見れば明確な目的地が決まっていない人も素敵な場所を発見でき、旅行に必要な情報もすべてそろっていて、予約にかかる手間も少なくスムーズに旅行ができるという状態を目指しています。
さらに、今後は旅行以外の業界でも「好みに合ったものが提案される」という事業を展開していきたいですね。そういったタイミングでIPOできればと考えています。
――当然、社員も増えていくと思いますが、どんな組織にしていきたいと考えていますか?
宮崎
弊社は3つのバリューを掲げています。
1つ目が「Be Honestly」。正直に率直に、思ったことは何でも言う組織です。組織形態はフラットで、思ったことは何でも言ってほしいと考えています。
2つ目は「Always Challenging」。やったことがないことも何が何でも達成する、常にチャレンジし続ける姿勢として掲げています。
3つ目は「Be Professional」。プライベートでも仲がいい組織ではありますが、みんながプロ意識を持ち、仕事としてきちんとやっていくという責任感も大切にしています。
――AVA Intelligenceのミッションである「Discover The Best For You」についても詳しく伺いたいです。
宮崎
情報が手に入りやすくなった反面、情報過多な時代でもあると思います。自分に適している情報に出合うための手助けをするのが、弊社のミッションである「Discover The Best For You:一人一人に最適な選択肢を届ける」です。旅行だけでなく、根本的にはそういった世界を作っていきたいというところに共感できる人と一緒にやっていきたいです。
求める人材像と求職者へのメッセージ
――AVA IntelligenceのBiz職には、どんな方が向いているでしょうか?
宮崎
手取り足取り教えられるような状態ではないので、自走できる人だとありがたいです。自分で考えて動きながら、必要に応じて相談できる人であれば大丈夫です。旅行業界の経験はなくてもかまいません。旅行好きの方が楽しめるとは思いますが、別に旅行があまり好きではなくても「面白そうだ」と感じてくださっている方ならウェルカムです。
――過去にBiz職の経験がなくても大丈夫でしょうか?
宮崎
大丈夫です。マーケティング経験があれば優遇しますが、Biz職が未経験でも応募していただけます。前職が営業でも問題ありません。
――社内の雰囲気はいかがですか?
宮崎
和気あいあいとした雰囲気です。今の技術責任者はもともと楽天に勤めていたときの同期で、プライベートでも遊びに行くくらい仲がいいです。最近入ったフルタイムのエンジニアも、まだ日は浅いですが、みんなで出張旅行にも行きますよ。出張先で一緒に飲んで、いろいろ語って、取材を兼ねて一緒に観光することもあります。
――他のスタートアップ企業と迷っている求職者の方に、『AVA Travel』のどんなところを推しますか?
宮崎
弊社はここまで成長し続けており、コロナ禍も無事に乗り越えて5期目に入りました。体力的にも強くて土台ができている点も、他社にはない弊社の強みです。例えば、旅行系スタートアップで有名なところだと、Airbnbの成長ストーリーって面白いじゃないですか。僕らもそういった成長ができる可能性を秘めています。
――たしかに、今後は海外の人がユーザーになる可能性もありますよね。
宮崎
そうですね。既存のコンテンツを翻訳すればいいので、日本に来る外国人旅行者に『AVA Travel』を使っていただくための施策は早ければ今年から始まると思います。ゆくゆくは全世界のコンテンツがあって、世界中の人が旅行したいと思ったときに誰でも使えるプラットフォームにしたいです。
――最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
宮崎
C向けの旅行サービスにおいてユーザー数を増やすための施策は、限りなくあります。Biz系の一人目としてチャレンジできるのはここしかないというタイミングです。未来のAirbnbやFacebookが生まれるようなタイミングであり、映画になるくらいの体験ができると思います。今、少しでも興味がある方は、まずは気軽にお話しましょう。