2024年11月より、アシロの2025年期がはじまり、エンジニアグループで組織編成がありました。
これまではひとつのチームに全メンバーが所属していましたが、今期から「開発チーム」「保守チーム(※)」「DepOpsチーム」に細分化。
その狙いと、今後のエンジニアグループの目指す姿や環境について、各チームのリーダーにお集まりいただき、座談会を実施いたしました。
アシロのエンジニア職へ応募を検討している方は、是非ご一読ください!
※保守チームはさらに保守チーム①と保守チーム②に分かれており全部で4チームに分かれます
Q,自己紹介をお願いします
遠藤:保守チーム① リーダーの遠藤悠希と申します。2022年2月入社なので、現在3年目です。
前職では建設機械のリースをしている企業にて、情報システム部の社内SEとしてさまざまな情報関連の業務を兼任していました。
実際のところIT介護のような業務も多く、本格的にエンジニアとしてのスキルを身に着けたいと思い、アシロへ転職。
入社当時はまだ私を含めてもエンジニアグループは4名でしたが、なんとか食らいつき今に至ります。笑
小田:同じく保守チーム②のリーダーを務めさせていただいている小田陽平です。2021年8月に入社したので、現在アシロは4年目です。
保守チームは私と遠藤さんがそれぞれリーダーを務めていて、メンバーも異なるため、それぞれ①②とナンバリングしています。
アシロに入社する前は、天然ガスの開発企業にて大学で専攻した地質学の知識を活かして開発業務を行っていました。
前職にはやり甲斐を感じていましたし、多くの人の生活の役に立つ仕事でもありましたが、もっと直接的に誰かの役に立っていると実感できる仕事をしたいと思い、在職中にプログラミングスクールへ通いスキルを習得。その後アシロに入社した背景があります。
南之園:DevOps(※)チームの南之園雄太です。2023年6月に入社したので、アシロ2年目になりました。
DevOpsチームのリーダーは本来、エンジニアグループ全体のマネージャーを務めるNさんが兼任しているのですが、多忙のため本日は私が代理で参加させていただきます。
前職ではIT資産管理を行う企業向けのパッケージソフト開発に携わっており、C++を使った開発をしていました。
いわゆる大手企業だったので研修などはしっかりしていましたが、もっと実践的なスキルを身に着けたり、未知の分野にチャレンジしたいと思い転職活動を開始。
実は転職活動をするまでアシロのことを知らなかったのですが、採用サイトにある社員インタビューを拝見して、エンジニアが使用するツール・設備・環境に対して積極的に投資していることからエンジニアを大切にしている会社なのだなと思い魅力を感じ、入社するに至ります。
※DevOps:開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせた言葉。アプリケーションやサービスを効率的にユーザーへ提供するための方法論・ツール・カルチャーなどを指す。
W.K:新規開発チームのリーダーを務めさせていただいているW.Kです。
2023年に新卒として入社しているので、皆さんのように前職の経験などはありませんが、アシロでさまざまなことにチャレンジさせてもらえています!
本日はリモート勤務のためオンラインから参加していて写真には写りませんが、こうしてエンジニア同士の座談会に参加できるとのことで、とても楽しみです!
Q,それぞれのチームと役割について教えてください
遠藤:開発全体のフローで伝えたほうがわかりやすいと思うのですが、DevOpsチームが最初になるんですかね?
南之園:開発業務の基礎づくりともいえるので、そうかもしれません。
しかしDevOpsチームの役割というと、なんとも説明しづらいところがありますね。笑
遠藤:一般的にDevOpsといわれて想像するものと比較すると、少し違いますよね。
南之園:おっしゃるとおりで、よく言われるDevOpsよりもさらにアシロでの実務に最適化されたものだと思います。
少し抽象的な説明にはなりますが、開発をするにあたってベンナビといったサービスを運用している事業部とエンジニア側が連携しきれていなかった部分を改善したり、これまでインフラ整備について役割分担が曖昧だった部分をしっかりと区分けしたりといった、全体の環境づくりに近い役割です。
イメージとしては、長期的に見て開発効率を上げるための整備をしています。
W.K:SRE的な要素も含まれていると想定してもらえれば、実態に近いものを想像できるかもしれませんね。
一方で開発チームは、もう少し事業部寄りの役割があり、具体的にはゼロイチベースの開発案件を受け持っています。
たとえばベンナビに搭載する新しい機能の開発だったり、独自の顧客管理システム構築だったり、頻繁に行われる改修やマイナーチェンジと比べると大掛かりになる業務が多いです。
小田:私や遠藤さんがリーダーを務めている保守チームでは、W.Kさんがおっしゃっていた頻繁に行われるテキスト・画像、見た目の改修や、各メディアのディレクターから依頼される施策の実装を担当しています。
エンジニアグループ内では、最も事業部と頻繁にコミュニケーションをとるチームといえます。
遠藤:私がリーダーをしている保守チーム①と、小田さんがリーダーを務める保守チーム②で明確な違いはありませんが、それぞれ改修・開発をするメディア・サービスが若干異なります。
アシロではリーガルメディア事業だけではなく、派生メディア事業やHR事業部それぞれでメディア・サービスを運営しており、メディア別に適切な保守チームへ改修・開発タスクが振り分けられるイメージです。
Q,以前はどのような体制で、どんな目的で組織編成が行われましたか?
遠藤:組織編成にあたって、私とマネージャーのNさんとで話し合っていた背景があるので、私から以前の組織体制などを説明します。
以前はエンジニアグループというひとつの組織の責任者としてNさんがいて、その下に全員が横並びに所属しているという状態でした。
そうした状況から、「マネジメントの負担」と「目標設計の難しさ」という2つの課題を抱えている状態だったといえます。
私が入社した当初は、前述した通り4名程度の組織だったので1人でマネジメントできる範囲だったのですが、現在エンジニアグループはNさんを除いて12名が所属しており、通常業務にも対応しながら一人ひとりを細やかにマネジメントするのが難しい状態でした。
それに加えて、人材ごとに目標を設計しづらいという課題が大きかったです。
遠藤:社内の開発依頼に対応するという基本の業務はありつつも、新機能を開発しているメンバーもいれば、サーバーの保守を行っているメンバーもいるなど、アシロが思い描く人材の成長戦略、つまり評価制度と目標設計を一致させづらい状況にありました。
たとえば私の場合、技術面におけるアシロの課題を見つけては目標に設定していたのですが、組織全体でそれぞれが担うべき役割が明確になっておらず、全員が適切な目標設計をできていたという状況ではなかったんですよね。
皆さん、実際にどういう目標を立てていましたか?
小田:私の場合は、一時期機械学習に関するR&Dをしていたので、その進捗具合を目標に落とし込んでいました。
入社して間もないメンバーの場合は案件あたり工数であったり、納期を守れているかどうかを目標に設定していましたが、この場合は原則100%達成が上限になってしまうという課題があります。
南之園:私は遠藤さんと近いイメージで、開発途中で見つけた「開発にあたってのハードルや改善すべき部分」を見つけては、その改善度合や進捗を目標に組み込んでいました。
しかしながら基本となる事業部からの開発依頼に追われて、なかなかそちらに着手ができず、目標の達成進捗があまり振るわないといったケースも…。
営業成約数といった定量的に設定できる目標とは違い、エンジニアのこうした部分を評価者にも理解してもらわないといけないことから、組織編成は至上命題だったのかもしれません。
組織編成がされた現在では、兼任ではなく専任でDevOps業務に取り組めているので、納得感をもって業務に取り組めています!
W.K:私は日常的な改修依頼業務にくわえて、現在任せていただいているような新規機能やサービス開発に関する進捗を目標としていました。
南之園さんが抱えていたのと同じ悩みではありますが、細かな案件が入ることで大型案件に集中できないといったケースがあったため、今回の組織編成でかなり効率が良くなっている実感があります。
ちなみに、この体制に至るまでどのような会話があったのでしょうか?
遠藤:前述した「マネジメントの負担軽減」と「評価制度と目標設定の一致」を目的として、チーム制度に落とし込むこと自体は半年ほど前から定期的に話し合われていました。
24新卒の髙水さんや人材開発グループを含め、さまざまな視点で組織編成案を出していただきつつ、エンジニア個人の適正や思い描くキャリアビジョンを反映しながら少しずつ煮詰めていき、現在に至ります。
組織内で分業化することで、それぞれのミッションを明確にして「評価制度と目標設定を一致」させられますし、結果としてNさんのマネジメントの負担軽減も実現できました。
Q,今後アシロのエンジニアグループが目指す姿とは?
南之園:DevOpsチームでは、エンジニアグループ全体の効率を上げることで、現状の人員数でアシロの成長についていけるようにしていきたいです。
DevOpsの業務は環境づくりとスキームの改善なので、これが完遂されるということは、組織と運用が理想的にまわっている状況にあるといえます。
実際、事業や組織が拡大・成長するのにあたって、それに比例するようにサーバー保守やDevOps関連のコストをかけるのは、企業利益の損失になりかねません。
遠藤:組織の拡大といえば、保守チームでは、事業部側との連携にもっと注力できるようになって、要件定義や設計をメンバーに伝え、ビジネス・エンジニアリング両方の視点で精度の高い開発ができるようになる状態を目指したいです。
たとえば保守チームだけで何十人も抱えるエンジニアがいて、事業部側から「◯◯という施策を実施したい」と依頼をもらった際、私や小田さんは技術的な部分を一緒に協議。実際にコードを書くのは、抱えているエンジニアに任せるといったようなイメージです。
W.K:それは、外注をコントロールするといったイメージですか?
遠藤:外注か内製かには強くはこだわりません。喫緊ではないのですがエンジニアグループの課題として、私たちは「開発会社にはなれない」という点を、いつか解決しなければならないと考えています。
現在は全員が現場で手を動かしている状態であり、たとえば大規模な案件に対して「開発をディレクションできるエンジニア」の経験が少ない状態です。
ただ依頼されたコードを書くのではなく、エンジニアの視点をビジネスそのものに活かして、売上や事業成長に貢献できるようになることが、現在の我々にとって一段階上のステージになるのではないでしょうか。
南之園:全体的にすごく効率的になりそうですね。
品質も開発スピードもどちらも重要なので、環境整備や効率アップをすることで、どちらも共に高めていきたいです。
小田:逆説的にいうと、それができるようにならないと、いつまでの一人工あたりのパフォーマンスが向上せずに、企業が成長すればするほど「エンジニアが足りない」という状況に陥りかねません。
外注を一切使わないというのは難しいと思いますが、自分たちで技術的な背景や事情を把握して開発面をコントロールすることで、サービスのライフサイクルにおける改修回数を減らせるようにしたいです。
Q,活躍できるエンジニアや一緒に働いてみたいエンジニアの特徴はありますか?
遠藤:自分でプランを作って動ける人です。
課題を見つけたり、与えられた課題に対してでもかまわないので、ひとつの目的のために目標を定め、道筋を描いて「こうしたい」という意志を持って実行できる方は間違いなく活躍できます。
小田:たしかに、アシロにおいては最も重要な素質だと思います。
前述の通り、エンジニアグループは組織として大きくなりましたし、環境整備も推進していますが、解決すべき課題はまだ残されています。現段階では、受動的な人が活躍できる環境ではありません。
ちなみに「やりたいこと」は組織の役に立つことでもいいですし、自分自身のキャリアのためにでも良いです。「自分は◯◯が得意なので、◯◯を伸ばすため、◯◯にチャレンジしたい」といった、ビジョンを見据えた思考とアクションができる人であってほしいですね。
おそらく採用された皆さんも、選考時にそうした思いがあったのではないでしょうか。
遠藤:ありましたね。
もう2年以上前のことではありますが、顧客に直接ヒアリングしながら一緒にプロダクトを作りたいと話していました。
今すぐに着手できることではありませんが、まだ諦めていません。
南之園:私の場合は、前職がまさに受動的な業務しか任せてもらえなかったので、サービスの構造や企画から関わって、設計から自分で考えたいといった話をしました。
W.K:私は新卒入社だったので、事業会社におけるエンジニアリングの解像度が高いわけではなかったのですが、エンジニアだけでは完結しないビジネス側と連携したエンジニアリングをしたいと話しました。
小田:やはり皆さん、何かしらの思いがありますよね。
あとは、アシロの行動指針(※)にマッチしているかどうかです。
面接官として選考に参加させていただく中で、最終的に内定を出している人は、皆さんこれらの行動指針にマッチしています。
アシロの行動指針に共感できる、マッチしているという方は、迷わず応募してほしいです!
※ 会社紹介資料 36P|アシロを知る をご参照ください
Q,アシロに関心を持っているエンジニアへメッセージをお願いします
W.K:アシロは、エンジニアであっても大きな裁量を持たせてもらえて、やりたいと言ったことはチャレンジさせてもらえますし、事業や人材の成長につながるのであれば予算を預けてもらえます。
挑戦したいことがある人には、とても向いている職場なので、是非ご応募ください!
小田:アシロは開発会社ではなく、事業会社であることがエンジニアにとって重要な要素です。
エンジニアではない方ともたくさんコミュニケーションをとりますし、最終的にはお客様のためになりますが、まずは仲間のために技術を使う環境です。
私にとってはそれがすごく楽しくてやり甲斐になっているので、コミュニケーションも大事にしたいと思える方は是非、アシロにご応募ください!
南之園:エンジニアの管掌範囲はサーバー保守からアプリケーションの改修まで多岐に渡りますが、誰しもに得意・不得意があります。
持ち味を活かしたい人、不得意を克服したい人、どんな意図でも良いので、そういった思いがある方と一緒に働きたいです。皆さんのご応募、お待ちしています!
遠藤:三者三様のメッセージですね。私としては是非「夢を持ってください」とお伝えしたいです。
「CTOになる」とか「エンジニアとしてこの課題を解決する」なども良いのですが、もっと抽象的なものでもかまいません。
たとえば私の場合、身近な人が困っているときITの力で助けてあげられるような「魔法使いになりたい」と公言しています。
そうした情熱や自分なりの行動指針がある人材は、技術職かどうかに関わらず、必ずアシロで活躍できるはずです。
そんな方と一緒に働けることを楽しみにしています!
編集後記
皆さん、座談会へのご参加ありがとうございました!
今後アシロのエンジニアグループが目指す姿や、活躍できる人材の特徴など、働き方をイメージできる座談会になったと思います。
自走型の組織としてブラッシュアップを続けるエンジニアグループに共感できたという方は、是非ご応募ください!
カジュアル面談やオフィス見学も大歓迎です。皆さんからのご連絡、お待ちしています!