アシロでは「ベンナビ」という法律トラブルで困っている方と弁護士をつなぐメディアを運営しており、法律に関する情報発信をしたり、法律の専門家である弁護士にメディア掲載の提案をしています。
とても専門性が高い分野に思えますが、リーガルメディア事業部で働くからといって、入社時点で法律知識を要するわけではありません。
実際、リーガルメディア事業部で活躍するほとんどのメンバーが、全く法律知識を持たない状態で入社し、入社してから必要な知識を学んでいます。
どのようにして知識を得ていくのか、職種・業界ともに未経験から中途入社して3年目でマーケティンググループのマネージャーを務める松本さんと、新卒入社後同じく3年目で営業グループのマネージャーを務める石渡さんに話を聞いてみましょう。
アシロへの応募を検討されている方、ご興味がある方は、是非ご一読ください!
自己紹介をお願いします
石渡:リーガルメディア事業部 営業グループのマネージャーをしている石渡由菜と申します。
22年4月に新卒として入社していましたが、21年の9月にはインターンをはじめていたので、アシロ歴は丸3年となりました。
学生時代は経営学を専攻しており、入社時の法律知識はほとんどありません。笑
ちなみに営業グループの業務内容としては、「ベンナビ」というポータルサイトへの広告掲載を、集客ニーズを持つ弁護士のお客様に提案して、ご掲載いただくことです。
ご掲載いただいた弁護士から、月額固定の掲載料をいただくビジネスモデルとなります。
松本:リーガルメディア事業部 マーケティンググループ 非広告チームのマネージャーをしている松本修典です。
実は私も2022年4月に中途入社しているので、アシロ内では石渡さんと同期だったりします。笑
前職では理学療法士として、病院で脳卒中患者のリハビリをサポートしたり、ラオスに1年半駐在して脳卒中センター設立のプロジェクトに携わったりしていました。
マーケティンググループの業務内容は、「ベンナビ」に法律相談をしたいユーザーを集めることです。
営業グループは「集客したい弁護士」を、マーケティンググループでは「弁護士に相談したいユーザー」を集めるといったイメージですね。
実際の業務ではどんな法律知識が必要ですか?
松本:実際に業務でつかう法律知識は猛勉強が必要なほど専門的なわけではなく、各分野の相談が多い事例・事件の流れや、出てくる専門用語を理解しておけば基本は抑えられます。
ベンナビでは、法律トラブルに遭われたユーザー向けの法律情報を発信してるため、発信する内容に責任を持ち、正確な情報をお伝えしなければなりません。
しかし、条文や判例を知り尽くしている必要まではないのです。
たとえば交通事故被害に遭ってしまったときに、まずは警察へ連絡して現場検証を行い、通院・治療を進め、慰謝料や治療費を受け取るといった基本の流れは把握する必要があります。
しかしそれ以上の専門知識となること、たとえば自動車損害賠償保障法について理解しなければいけないわけではありません。
営業グループでは、お客様とやり取りをすることがあるため、もう少し専門知識が必要だったりしますか?
石渡:営業グループが扱う知識も、弁護士のお客様へ集客課題をヒアリングする際に、お客様が話す内容を理解するくらいのものなので、専門的といえるほどではありません。
たとえば「相続分野の中でも、相続放棄に注力したい」「在宅事件の刑事分野はたくさん対応している」など。
たしかに法律知識といわれると身構えてしまうかもしれませんが、私たちはあくまで弁護士のポータルサイトを運営しているのであって、法律家ではありません。
飲食店検索のグルメサイトを運営する会社の営業やマーケターが、調理師である必要はないといったイメージです。
また、前述した以上の専門知識を要することであれば、ほとんどのお客様は丁寧に説明してくださいます。お客様が法律用語を教えてくださることは多く、法律知識については必要以上に身構えず、安心して応募してほしいです。
入社当初はどのくらい法律知識がありましたか?
石渡:前述の通り学生時代は経営学を専攻していたので、入社時の法律知識は皆無といっても過言ではありません。
法律関係のバラエティ番組を少し見たことがあるくらいで、自分が法律に関係する仕事をするとは思ってもいませんでした。
松本:私も全くありませんでした。
前職は医療業界でしたし、学生時代に法律を専攻したわけでもありません。アシロに入社する以前も自分でブログやSNSを運営するなど、Webマーケティングの経験はありますが、こちらも今にして思えばほぼ素人。
入社時点では、完全な未経験といっても差し支えないと思います。
石渡:逆にそうしたキャリアを積み重ねて、どうしてアシロへ入社されたんですか?
松本:Webマーケティングをやりたいとは思っていたのですが、転職を決意した年齢は28歳。
その年齢で未経験ながら中途入社を歓迎してくれる企業は限られているのですが、アシロはそのタイミングでポテンシャル枠の採用があったため応募したのが正直なところです。笑
当時の求人情報にも、入社時点で法律知識は不要と書いてあったので、Webマーケティングにチャレンジしたいというモチベーションだけで望みました。
石渡:そうなんですね、私も実は事業内容よりも働き方に惹かれて応募しています。
少しでも早くビジネスパーソンとして成長できる企業で働きたいなと思い、他社よりも早い段階で現場に出られるアシロに興味を持ちました。
ただ、法律や弁護士業界にはまったく触れたことがなかったので、「面白そう」という期待もあったと思います。
松本:逆に法律の情報を扱うことや顧客が弁護士であることが、緊張に繋がるといったことはなかったですか?
石渡:まったく関わったことがなく何も知らなかったので、そうした発想にも至りませんでした。
松本:たしかに、多少は知らないと緊張はしないですよね。
ちなみに法律知識とは関係ないかもしれませんが、商材としてはどんな印象を抱いてました?
石渡:プロダクトに依存せずに成果を出したいという観点から、無形商材の営業をしたいと思っていたので、アシロへの応募は「やりたい」と「面白そう」という感情しかありませんでした。笑
法律知識を得るために何をされましたか?
松本:内定承諾の際に「入社前に勉強しておきたい」と相談したところ、法律知識がまとまっているパワーポイントの資料をいただいたので、それを読んでおきました。
法律用語だけではなく、離婚や交通事故、相続といった案件が解決に至るまでの流れなどもまとめられている資料です。入社される方にお配りできるので、もしもアシロへご入社される際はリクエストいただければと思います!
実際、法律知識よりも、Webマーケティングに関する知識のほうが優先度は高く、集客相手となる「法律トラブルに遭われたユーザー」の行動や導線などを学んでおくべきだなと思います。
私も入社前には、法律相談をするつもりでGoogleでさまざまな法律の悩みを検索をしてみたり、Q&Aサイトでユーザーが実際に困っていることなどをリサーチしていた記憶があります。
石渡:ユーザー目線で行動してみると、マーケティング的知見だけではなく法律知識も身につきそうですね。
実は私も内定をお受けするときに「勉強しておいた方がいいことはありますか?」と質問したのですが、当時面接を担当してくださった営業グループのマネージャーから「法律知識は入社してからでも得られるので、遊びでも学業でも、学生のうちにしかできないことをしたほうがいいです」と回答をいただきました。笑
その後、インターンとして入社してから松本さんがおっしゃっていた資料を私もいただいたのですが、読んだだけでは完全に理解はできなかったというのが正直なところ。先輩の商談に同席したり、独り立ちしてからも知らない言葉をその場で調べたり、場合によってはお客様に教えていただいたりしながら造詣を深めてきました。
しかしながら、どこまで知識を身に着けたとしても日々勉強です。先日も交通事故案件における弁護士費用の基準となる「LAC基準」という言葉をはじめて知りました。
松本:LAC基準、私も初めて聞きました。このあと調べて、理解しておきたいと思います。笑
石渡さんのおっしゃるとおり法律知識は際限がないので、あまり不安に思うよりも、現場に出てから必要な知識を学んだほうが身につくはずです。
そもそもアシロの文化として、専門知識を知らないことは責められません。知ろうとしないこと、やろうとしないといったことがなければ、安心して良いと思います。
また、法律は公のルールであり、調べれば分かることしか存在しません。司法試験に挑むとなれば話は変わりますが、法律知識に関して必要以上に身構える必要はないので安心してください。
入社後どれくらいで十分な知識が身につきましたか?
松本:法律用語や知識を調べることが少なくなったのは入社してから3ヶ月くらいでした。
当時はベンナビ離婚のディレクターをしており、GoogleやYahoo!での広告運用や、記事コンテンツのディレクション・外注管理などをしていたと記憶しています。
その期間は、かなりの頻度で法律用語や知識などを調べていましたが、調べるたびに業務で活用できていたので、ただ勉強するよりも定着しやすかったのではないかと思います。
石渡:私の場合、半年ぐらいだったと思います。
営業の場合は弁護士のお客様と直接コミュニケーションをとるため、マーケティンググループと比較すると少しだけ専門知識が必要かもしれません。
入社直後はまず先輩の商談に同席して、少しずつ自分が主導するようになり、最終的に3ヶ月位で独り立ちするイメージです。
しばらくの間は先輩が同席してくれるので、わからないことや困ったことがあったら、どんどん先輩を頼ってあげてください。
入社前に勉強しておくべきことはありますか?
松本:自分が法律相談する立場だと考えてみて、どんなキーワードで検索するか想像して、実際に検索してみて、表示されたコンテンツを見てみるのが良いかもしれません。
それらは入社後に自分が発信する情報でもあるので、「コンテンツを探す側」の立場で見ることは、入社する前にしかできないです。
競合調査にもなりますし、ベンナビを見れば入社後の商材理解にもつながります。
石渡:私の場合は、面接時に言われた通り遊んでしまったので大層なことは言えませんが…笑
実は法律を扱っている面白いコンテンツがたくさんあります。漫画でもドラマでも映画でもいいので、それらを見ておくと良いかもしれません。
法律に関する興味や知的好奇心を少しでも養っておくことで、入社後、意欲的に知識を吸収しながら業務に取り組むことができます。
法律知識以外に大切なことはなんでしょうか?
松本:マーケティングの視点でいえば、検索ワードの解像度や、理論的な思考、仮説検証の能力ではないでしょうか。
これらも入社してから学んでいただくことなのですが、リーガルメディアのマーケティングにおいて、柱になるのは法律知識ではなく、マーケティング的なスキルが柱であり、それを中心として法律知識を発信します。
また、発信する法律情報は社外弁護士や社内弁護士に監修してもらうので、上記のマーケティング的能力のほうが優先度は高いといえるのです。
石渡:気合いというと非常に前時代的に聞こえるかもしれませんが、失敗しても再チャレンジできることや、毎日の業務にコツコツ向き合えることのほうが重要です。
先輩に教えてもらったことを素直に実行していけば、知識は後からでも身につきます。
とはいえ、実際知識は重要なわけで、松本さんは知識を身に着けられるように意識していたことなどありますか?
松本:最初のうちは、「何がわからないのかわからない」という状態だと思います。「どんどん質問してね」と先輩が言ってくれても、自分が何をわかっていないのかわからないあの状態です。笑
そこで私は「1日に1回どんなことでもいいから質問する」というタスクを自分に課しました。
無理矢理にでも質問を作ることで、何がわからないのかが少しずつクリアになっていき、それらの疑問を解決していくことで知識を身に着けました。
石渡:それすごくいいですね。私も最初は何がわからないのか理解できていない状態だったので、当時マネしたかったです…!
私の場合は、わからないことがあれば絶対に中途半端にせず、理解できるまで調べたり、先輩に聞いてさらに深堀りしました。
軽く調べても使用頻度が低い情報は抜けやすいので、しっかりと自分の中に定着させるためです。
応募を検討している方にメッセージをお願いします
松本:法律知識を最初から持っていなくても、業務や研修にまったく支障はありません。安心して応募してください!
アシロはやりたい施策やチャレンジしたいことがどんどんできる環境です。知識よりも、モチベーションを持って入社していただければ、不安に思うようなことはありません!
石渡:同じようなメッセージになってしまいますが、知識は入ってから調べたり聞いたりして身につけられます。
それに、実践して学ぶ文化があるので、体系的ではなくすぐに活かせる知識が身につきます。
まずは悩むよりも、興味がある方は気軽に応募や、カジュアル面談を申し込んでみてください!
編集後記
松本さん、石渡さん、インタビューのご協力ありがとうございました!
法律に関するサービスを運営していることから、法律知識が必須なのではないかと思う方も多いですが、入社してから十分に学ぶことができます。
アシロの事業に関心はあるけど知識面が心配という方も、安心してご応募ください!
もちろんカジュアル面談も受け付けております。「この人と話してみたい!」「この事業について聞いてみたい」など、どんどんリクエストしてください!
皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!