コンプレックスを無くす為に起業した。
「入社前は何をしていたのですか?」
大学3年生の時に立ち上げたデジタルマーケティング会社の経営をしていました。
「ここだけの話…どれくらい稼いでいたのですか?笑」
幸運にも恵まれ、多くの大手会社と取引させて頂き、私と社員2名の計3名で、売上400~500万円/月、利益100~200万円/月くらいは3期目から安定して出せており、初めての起業にしては上手くいっている方なのかな? と思っていました。
「えー!そんなに上手くいくのですね!起業しようかな…笑」
まぁ、そうなりますよね。笑
ただ、僕個人としてはお金稼ぎが目的の起業はあまりおすすめしません。
そもそもお金を稼ぐ目的なら、起業しなくても手段はいくらでもありますし、今なら会社に勤めながら副業もできる、スキルがあるならフリーランスになることだってできる。
あえて、“起業“という選択をする必要はないんですよね。
「なんかすみません…笑。鈴木さんはなんで起業しようと思ったのですか?」
すみません、お金稼ぎです。笑
「えー!笑」
すみません、語弊がありました。笑
正確には、兄の会社の売上を超えることです。
僕には6つ離れた兄がいるのですが、彼がスペシャル優秀な人材でして…。
受験に落ちたことがなく、そのままストレートで東大に入り、特に英語スキルが断トツだった為、大学側から留学に行って下さいと頼まれるという…。
大学3年生の時に起業して、大手メディアサイトとかにも載っていました。笑
僕は今まで一度も兄に勝ったことがなく、正直兄の存在がずっとコンプレックスでした。
兄を抜く最後のチャンスだと思い、僕も同じ年齢の時に会社を設立して兄の会社の売上を超えて、みんなを見返してやろうと思って起業しました。
「実際にお兄さんの会社の売上を超えることは出来たんですか?」
はい、両社に関わっていたある方にこっそり教えてもらいました。笑
その方からは「君たち兄弟から、会社経営に学歴は関係ないことを学んだ。有難う。」と言って頂き、本当に嬉しかった覚えがあります。
これからは、ようやくずっと抱えていたコンプレックスから開放され、自分の為に会社を伸ばしていこうと思いました。
目標を失った瞬間、何を目指せばいいかわからなくなった。
「お兄さんの会社の売上を超えた後、何を目標に経営したのですか?」
それが、必死に考えたのですが見つからなかったのです。
生まれてからずっと持っていた目標を達成したことで、「そもそもなんで起業したか?」が分からなくなりました。
社員も雇っている為、当然稼がなくてはならず、僕の経営目標は「とにかくお金を稼ぐこと」に変わってしまいました。
それからは、
① 新規クライアント獲得の為に多くの人と関わる
② 時間が無くなる
③ 仕事のパフォーマンスが落ちる
④ 精神が不安定になり正常な判断ができなくなる
⑤ 人に騙される
の悪循環。苦笑
この不安定な状態の僕を見かねた社員も全員辞めることになり、僕は一人になりました。
そんな中、元々学生時代に一緒に働いていたアシロ社の取締役・竹田津さんから、同社の代表取締役・中山さんと3人でご飯を食べに行こうとお誘い頂きました。
「周りの人間は自分の写し鏡」
「中山さんはなんて言っていたのですか?」
特に人間関係に疲れていた僕に中山さんは一言、
「未熟だから変な奴が寄ってくる。すごい人には寄ってこない。ただそれだけだよ」と。笑
当時死ぬほど悩んでいた僕にはこの一言がシンプルに一番刺さり「あ、もっと成長しないと。」と素直に思えました。
また、器用に“お金稼ぎ“をしている僕に対し、
「信念が弱いままだと、器用貧乏で一生人に使われる立場になる。色々集めすぎて、捨てることが出来てない。正しい取捨選択をするには、自分の信念を強く持つことが必要だ。」
とアドバイスを頂き、
その瞬間、起業家を捨てて、常に高みを目指している中山社長率いる株式会社アシロに入って成長することを選びました。
この会社で“目線の高さ”と“信念の強さ”という最強の武器を手に入れたい
今振り返ると僕の起業した際の目線は非常に低かったのだなと心から思います。
当然、信念も弱かった。
だから、いつの間にか“お金を稼ぐこと”が目標になってしまい、会社を成長させられなかった。
繰り返しになりますが、僕は“お金稼ぎ”が目標の会社経営はおすすめしません。
お金稼ぎが目標なら個人(フリーランス)で十分です。
株式会社アシロは、“深く広く長く愛されるサービスを創り上げる”という強い信念を持っている会社です。常に自分がチャレンジし続け、成長しなくてはいけないと考えています。
僕はまた起業して、「とんでもない会社を作りたい。」と考えています。
だからこそ会社を閉じてアシロで働いて、死ぬほど成長することを選びました。
成長することで結果を出し続けて、“目線の高さ”と“信念の強さ”という最強の武器を手に入れて、世界を変えられるようなスーパー人材になれるよう、今後も突っ走っていこうと思います。