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なにをやっているのか

アサヤは1850年創業の漁具屋で、三陸全域を商圏としています。代々、「漁民の利益につながる、よい漁具を」の理念を守り、漁業家の役に立つ資材や機械を提供してきました。 アサヤの歴史は、三陸の漁業への貢献の歴史です。釣糸を作るための麻の買い付けから始まった商売は、時代とともに釣針、ロープ、網、カゴ、樹脂製品、機械と遷り変わってきましたが、本質は創業以来一貫して変わりません。漁業家の話を親身になって聞き、どうすれば役に立てるかを真剣に考える。様々な関係者を巻込み、漁業家のために一所懸命に行動する。漁業家に貢献して喜んでもらえれば、仕事に張り合いが出てさらにのめり込める。三陸の漁業に貢献することこそが、アサヤの仕事の本質なのです。 漁業家を取り巻く環境がどれだけ厳しくなっても、アサヤはこの姿勢を貫き通します。たとえ、他の業者が諦めたとしても、アサヤだけは最後まで諦めずに、三陸の漁業を守ります。三陸の漁業家にとっての真のパートナー、それがアサヤの目指す姿です。

なぜやるのか

アサヤは2015年に創業165年を迎えました。今後もお客様に価値を届け続けることが出来たのなら、2050年には創業200年を迎えることができます。そして、次の世代、その次の世代とバトンを引き継いでいくことが出来れば、2150年には創業300年を迎えることができるでしょう。 そのためには、お客様と社員に加えて、もう一つ大事にすべき存在があります。それは地域です。近江商人の「三方よし」という言葉の通り、「売り手よし、買い手よし、世間よし」のバランスを取ることで、会社は永く継続していくことができます。 では、アサヤが地域に対してできる貢献とは何でしょうか。最も大切なのは社員の日々の行動です。近所の人達に気持ちのよい挨拶をする。草刈りや雪かきなどを進んで行う。地域の行事のお手伝いをする。子ども達やお年寄りの面倒を見る。地域の模範となるような行動が一番の地域貢献なのです。 その積み重ねの結果として、アサヤの人はとても立派だ、アサヤの人に頼めば間違いない、アサヤの言うことなら信頼できる、自分の子供もアサヤで働かせたい、アサヤの活動を応援したい、といった信頼を獲得することは、次の世代に引き継ぐことができる無形の財産となるでしょう。 社員が楽しく働き、お客様に喜ばれ、地域にも貢献する。アサヤはそんな「三方よし」の企業であり続けることを目指します。

どうやっているのか

アサヤにとって最も重要な資産は社員です。アサヤが商売を続けられるのは、お客様に一所懸命に貢献しようと頑張る社員がいるからです。アサヤの仕事の主役は社員なのです。 社員が主役であるならば、社員が仕事を通じて最も輝かなくてはなりません。仕事は人生の大半を費やす活動です。ただ単に自分の時間を切り売りして給与と交換する、そんな食い扶持を稼ぐだけの寂しい仕事では、貴重な人生を費やすだけの価値がありません。仕事をすること自体が楽しくて、仕事をすることで人生が充実する。アサヤはそんな仕事を提供できる会社を目指します。 では、楽しさと充実感のある仕事には何が必要でしょうか。 第一に、自分が取り組む仕事を「好き」であることです。仕事が好きであれば、仕事をすること自体が楽しいし、創意工夫が働くので良い結果が出るし、一所懸命に学ぶので成長します。 第二に、仕事で自分の「得意」なことが活かせることです。得意なことが活かせれば、人より苦労せずに結果が出せるし、お客様に喜んでもらえて嬉しいし、仕事をさらに好きになります。 第三に、自分で考えて行動できる「裁量」があることです。言われた通りに仕事をするだけでは楽しさも充実感もありません。どうすればもっと喜んでもらえるか、どうすればもっと楽になるか、常に考えながら新しい工夫を積み重ねることが大切です。 第四に、自分の仕事が「評価」されることです。誰にも喜んでもらえない仕事には楽しさも充実感もありません。相手の期待をきちんと知り、期待を満たせるように改善を積み重ね、心から相手に喜ばれる仕事をすることが大切です。 そんな楽しさと充実感のある仕事を通じて、アサヤはより多くのお客様に価値を届け、より多くの対価を受け取り、社員の生活をより豊かにすることを目指します。会社の規模を大きくしたり、多くの利益を残したりするよりも、皆で力を合わせて頑張って、頑張った分だけ報われる会社でありたいのです。会社一丸となって、夢と希望を共有して、全力で邁進する。アサヤはそんな活力のある会社を目指します。