みなさんコンニチは。
色々担当の新井です。
早速ですが、G検定というモノを御存知ですか?
人工知能・AI関連の資格で、一般社団法人 日本Deeplearning協会が発行している資格になります。
所定のテストに合格すれば認定を貰えるシステムで、つい先日こちらに合格しました。
今日はそれに関わるお話です。
※怪しげな団体ではありますが、日本の第3次AI領域の先駆けである東京大学 准教授の松尾 豊さんが旗を振っており、トヨタ自動車もプラチナ会員で賛助するなど、この界隈ではメインの団体になります。
最初に断っておきますが自慢話では無いです。
むしろ私は今の世間がAIに過度な期待をしすぎており、近いうちにブームは終息してしまうのではないかと危惧している立場です。
そうした事もあって、長期的なメリットを見据えて受験したわけでは無く、受験理由としては、
①過度な期待である事の裏付けとして取り組む(敵を知る。)
②過度な期待に乗っかる事で短期的には業務的な側面でもメリットを産み出せるかも。という邪な発想。
③ちょっと目立って自己満足にひたる。
の3点だけです。
勉強方法は公式テキストとgoogle先生のみで期間も1カ月弱。
費用は受験料の約13,000円とテキスト代。
正直、その程度で合格出来てしまう難易度でした。(60%程度の合格率)
※テスト自体はそれなりに難しい。ただし恐らく正答率65%程度で合格するレベルのようなので、そこまでは難易度高くないかと(…いいのかそれで認定して…と思いますが。)
受験してみた結果、意味が無かったかと言うと全然そうではなく、第3次AIブームの内容を広く俯瞰し、各技術に対して何が期待できるのか。または、何が課題なのかを認識する事が出来ます。
そういう意味ではAIにビビっている人や、導入を考えている人などには俄然お勧めです。
資格取得はさておき、一度テキストを読んでみる事を推奨。
中には関数や微分など数学的な知識も出てきますが、じっくり読めば概要は理解できますのでアレルギー反応を起こさぬように。(僕は一瞬テキストを壁に投げかけました。)
合格した結果のメリット・デメリットですが、
〇「なんかスゲー奴感」が周囲に出せる。(ただし知見者はまったくビビらない)
〇新規部署を一瞬で紹介して貰える。⇒G検定とりました。会社としてAI分野に興味を持っています。アライアンスに関心のある部署無いですか??で一瞬で話が加速する。(実績あり)
〇SNSで結構イイねを貰える。
〇少しは会社のブランド力につながりそう。
が今の所のメリットです。
デメリットは
〇きちんとした研究者・エンジニアからはむしろ軽蔑されるケースあり。(あんなのただの学問じゃん。専門分野なめんじゃねえ!的な。)
〇新規部署を紹介されると日和る。(そんなに詳しい訳でも無いので、これだけでビジネストークをするのは無謀と感じる。)
〇賞味期限が短い。(1年後にはまったく役に立たない資格になっていそう…)
がデメリットです。
正直、値段に見合ったメリットが享受できるかは微妙ですが、これから産業に適用される技術を全体的に学ぶことが出来るので汎用的な勉強材料としてはお勧めといえるかと思います。
ちなみにテストを終えてこういった思いが強くなりました。
AI関連の知識・スキルを磨くよりも、人間力やコミュニケーション能力を磨く方が市場価値はよっぽど高い。
仕事は無くならん。簡単な仕事は減るかもしれんが、全体としてはむしろ増えるんじゃね!?コミュ力は一層大事に。
皆さんも視野を狭くして、世間の情報に踊らされるのではなく、高い視野や本質的な部分を意識する習慣を持たれると吉かと思います。
以上です。