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まだ世の中にない仕事を第一人者として創る『建築アドバイザー』という仕事

株式会社青山芸術で、建築アドバイザーとして活躍している 一級建築士 藤木 舞 さんにインタビューをしました。

自分が創る「建築アドバイザー」という仕事

ーー建築アドバイザーとはどういう仕事ですか?

青山芸術が運営する「アーキタッグ」や「titel(タイテル)」といったプラットフォームのなかで、すべての建築プロジェクトが円滑に進むように・成功するように、建築士の方々やクライアントのサポートをしたり、提案や相談をしたりする仕事です。

建築士同士をつなぐプラットフォーム「アーキタッグ」では、全国のさまざまな設計事務所の方々と日々コミュニケーションをして、プロジェクトごと・業務ごとの最適なタッグをつなぐ仕事をしています。
どのようなことで困っているか、どうやったら役に立てるかなど、設計の実務も深く理解しながら想像力を働かせてタッグを成立させていかなければならない仕事です。

建築家と建て主をつなぐ「titel(タイテル)」では、家づくりをするクライアントや、施設の設計を計画している企業の方々から希望や条件を伺って、最適な設計事務所をおつなぎする仕事をしています。
建築家さんを紹介するだけではなく、計画初期段階の企画や条件整理から、不動産探し、資金計画や住宅ローンのサポート、コンペやプロポーザルのアレンジなど、特に設計案件が始まる段階での幅広い領域に携わる仕事です。

ーー 1 日のスケジュールはどんな予定になっていますか?

その時の状況によっていろいろと変わりますが、典型的なスケジュールとしてはこのような 1 日になったりすることが多いです:

  • 9:30 ~ 10:00  メール対応
  • 10:00 ~ 11:00 打合せ①(アーキタッグの依頼面談)
  • 11:00 ~ 13:00 アーキタッグ案件のパートナー検討・打診など
  • 13:00 ~ 14:00 ランチ
  • 14:00 ~ 15:00 打合せ②(タイテルのクライアント面談)
  • 15:00 ~ 17:00 タイテル案件の建築家検討・建築家紹介資料作成
  • 17:00 ~ 18:00 打合せ③(アーキタッグの依頼者とパートナーの顔合わせ面談)
  • 18:00 ~ 19:00 打合せ④(建築家にタイテル案件を紹介する面談)

将来建築士として独立するときに幅が広がる選択

ーー青山芸術に入社しようと思ったきっかけや想いを教えてください

新卒から設計事務所に勤めていましたが、自分の建築の知識や興味を生かして、設計以外でも関われる仕事だと思って興味を持ちました。

また、将来自分の独立を考えた時に、いろんな事務所の働き方を知れるのは良いなと思ったのも大きな理由です。タイテルやアーキタッグでいろんな建築家さんとお仕事をご一緒していますが、それぞれの方の設計思想やプレゼン手法などさまざまな新しいものに触れることができて、日々とても勉強になっています。

有名な建築家や設計事務所との接点を持てるのは、この仕事の特権

ーー青山芸術に入って良かったと思うことは何ですか?

「建築アドバイザー」という仕事も、「アーキタッグ」という新しいプラットフォームも、まだ世の中に普及していない仕事をしている第一人者なので、自分が関わる意味を見出せる・やりがいを感じる仕事です。
建築家さんやクライアントさんと密に関わり、世の中の人々や企業・設計事務所の役に立っていることが実感できるところにやりがいを感じています。

さまざまな設計事務所の働き方を知ることで、視野が広がっているところも自分の財産だと感じています。普通に過ごしていたら出会えなかったであろう有名な建築家や設計事務所との接点を持てたり、自分と年代が近い独立したての設計事務所と関われるのは、この仕事の特権だと思います。

また、自由な働き方ができるところも魅力のひとつです。

青山芸術に入社した後に一級建築士の資格を取得したのですが、試験前は週 3 の出勤に減らして、勉強の時間を確保する働き方をしていました。会社も試験を応援してくれていたのでありがたかったです。

休暇を柔軟に相談できるところも嬉しいカルチャーです。2 週間のまとまった休暇をとってヨーロッパに旅行したりもしましたし、連休に有給をくっつけて国内旅行をしたりなどもしています。

ーー逆に少し大変なところや、設計をやっているときと違うことは何ですか?

建築アドバイザーはプロジェクトを進行したり最適な「つながり」を創る仕事で、黒子に徹することになるので、最終的な判断は相手方に委ねることになるというのは自分で設計している時とは少し差を感じます。

また、形として目に見えるハードなデザインではないので、成果が可視化しにくいというのも感じるところはあります。新しい仕組みを創出したり、建築士さんや建て主さんなどの「人の役に立つ」というソフトな部分にやりがいを感じる性格かどうかというのも、人によって相性はあると思います。

青山芸術には「自分がアーキタッグのパートナーとなって、設計の実務を続けることもできる(依頼案件の条件を満たしていて、求められている業務が遂行できる場合)」という会社の制度もあるので、機会があれば並行してまた設計の実務も触りたいなと思っています。

さまざまな職種の人と関わって、新しい挑戦ができるフラットな会社

ーー青山芸術はどんな特徴や雰囲気の会社ですか?

熟練のエンジニアや営業スキルを持つビジネスマンなど、さまざまな職種の人と関われる会社だと思います。設計事務所で働いている時は関わらなかったような職種の人たちから新しい刺激をもらっています。

また、IT 業界経験者が多いので、風通しの良いフラットな会社だと感じています。新しいアイディアや率直な意見なども真摯に聞いてくれて、積極的に事業に反映しようとする雰囲気が会社全体にあると思います。

横断的な業務ができるというのも魅力の一つです。私は今まで設計事務所でしか働いたことがありませんでしたが、青山芸術に入ってからは SEO 対策のためのリサーチやコンテンツ作成、html 編集、UX デザインなど、必要・希望に応じて幅広い業務にチャレンジしています。

独立を考えている人や、仕組みづくりが好きな人におすすめの仕事

ーー建築アドバイザーや青山芸術は、どんな人に合う仕事だと思いますか?

これから建築士としての独立を考えている人にはとてもおすすめの仕事かなと思います。さきほどの話の通り、自分が一つの設計事務所で働くだけでは絶対に経験できないことや学べないことがたくさんあるので、建築士としての視野がとても広がる仕事だと思います。

自分の仕事と両立しながら働きたい人にとっても良い仕事だと思います。ほぼ毎日定時の 19 時に仕事が終わるので、隙間時間に自分の仕事をしたりすることも柔軟に相談できる会社です。どうしても休日にクライアント打合せが入る場合は、平日に代休を取ってバランスをとっています。

仕組みづくりや働き方など、「ソフトなデザイン」に興味がある人にもとてもおもしろい仕事だと思います。特にアーキタッグは特許も出願しているような新しいプラットフォームなので、自分の考えやアイディアがそのまま形となって、多くの設計士の方の役に立てるところはやりがいを感じます。

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